2021年8月12日 19:10
劇団四季『オペラ座の怪人』を支える! 知られざる“床山”の仕事内容とは?
私たちを魅了するエンタメの世界。そこには、それを作り上げている多くの功労者たちがいます。ここでは、表舞台を支える“床山”のお仕事をご紹介!
その人らしさを感じるビジュアルをヘアメイクで構築。
床山とは、いわゆるヘアメイクを担当する部門。ミュージカル『オペラ座の怪人』は、19世紀のパリ・オペラ座を舞台にしているうえ、劇中劇もあるため、劇団四季のなかでもとくにカツラの使用数が多い演目なのだとか。
「すべてというわけにはいかないですが、ものによっては毎日メンテナンスするものもありますし、週に1度、日付を決めて手を入れているものもあります。基本的にメインで使用するカツラはこちらでチェックも行っていますが、本番中に髪型が崩れたものなどがあれば、俳優から自己申告してもらったりもします」
当時の流行の髪型にかなり忠実に作られているため、なかには髪の毛ひと束ごと細かくねじって巻き留めていたり、細かく編み込まれている複雑で手の込んだ髪型も。
「『オペラ座~』の現場に就いたばかりの時には、構造を把握するためいったんすべて解体しながら写真を撮り、一から作り直してみることをしていました。
それでもうまくいかなければ先輩に聞きますが、基本は見て学ぶ、ですね」