2021年8月31日 19:30
『鳩の撃退法』監督が明かす、藤原竜也と西野七瀬の距離を近づけた方法
そうやって試行錯誤の末にたどり着いたのが、現在と過去、小説と現実の境をあえて曖昧にすること。結果的に、観る方によって正解や結論が違う作品ができあがったと思います。
観た方が自由に謎解きを楽しんでほしい
―なるほど。実際、観客の間ではさまざまな伏線が話題になっているようですね。
監督映画の宣伝文句に「謎解き」とか「ウソを見破れるか」という言葉があることもあって、かなりみなさんいろいろと探ってくださっているようです。たとえば、僕のところにも「あの車のナンバーは伏線ですよね?」と聞いてきた方がいたり(笑)。でも、実は意外と意味はなかったりするんですよね……。
―そうなんですか!?たとえばあるカフェのシーンでも「背後に鳩が2羽飛んでいるのは、物語を暗示しているのでは?」と話題になっているようですが、それに関してはいかがですか?
監督実は、あれもたまたま撮影中に鳩が飛んでいただけなんですよ!僕も鳩が飛んでるなとは思っていましたが、まさかそういう見方があるとは考えてもいませんでした。
でも、そんなふうに観た方が謎解きとして自由に楽しんでいただけるほうがいいですし、目を凝らして観ていただけることはありがたいです。