2021年9月21日 19:10
オズワルドの転機はあの“敗退” 「負けて学ぶことのほうが多い」
一般社会で働くのは不可能だから面白おかしく生きようと思って、同じくNSCに入りました。
畠中:仕事を辞めて芸人になることへの不安は一切、なかったです。チョコレート工場に勤務していた時、1t分の溶けたチョコを床にこぼしたことがあって。くるぶしくらいまでチョコに浸かり、パニックになってティッシュを2枚くらい手に取ったんですけど、まあ、無力で。こんな失敗をするやつは働けないと踏ん切りがついた。
伊藤:芸人の何がいいかというと、失敗しても、自分のせいになるだけなんですよね。他の仕事は、特に教員とかは責任の塊だから。
畠中:ミスさえも仕事になる、唯一の仕事だと思います。
――NSCには、それぞれ別の相方と入所。その後、畠中さんは在学中、伊藤さんは卒業後にコンビを解散することに。
畠中:それからはずっとピンで、肩書は一応、吉本の芸人でしたけど、月に1回、2分間のライブをするような生活。そんな時に伊藤が声をかけてくれたんです。
伊藤:面白いなというのはもちろんですけど、一番の理由は、こいつは辞めなそうだと思ったから。おそらく才能があるのに辞めていくやつ、めちゃくちゃいるんです。
畠中:しっかりしていて社会に適応できる人とか。