2021年10月17日 19:10
『パラサイト』だけじゃない! “韓国映画”がおもしろい理由
『はちどり』や『チャンシルさんには福が多いね』がまさにそんな作品」(ライター・西森路代さん)
一方、『パラサイト』のような社会派の反動からか、コミカルなアクションにもヒット作が続々と。
「『エクストリーム・ジョブ』が歴代興収1位を記録するなどユルい空気も楽しいエンタメが人気に。この傾向が続きましたが、『ガール・コップス』はフェミニズムの視点も入った進化系」(西森さん)
また、韓国はコミック原作のドラマが多いが、そのムーブメントは映画にも及んでいるという。
「実写はもちろん、『整形水』のようにコミックがアニメ化されるケースもあります。いずれにしてもクオリティが高い」(映画評論家・くれい響さん)
韓国映画の新潮流1:女性監督の目覚ましい活躍
『はちどり』(2018年)
監督のキム・ボラは、今作で長編デビュー。’94年のソウルを舞台に、14歳の少女の、自分が女性であるがゆえの生きづらさや、それを覆したいという思いなど、揺れ動く気持ちを静かな映像の中に映し出す。「’94年の聖水大橋の崩落事故なども描いていることで、経済的な成長が急がれていた時代を振り返り、その時に主人公の少女がどう感じていたのかが伝わってきます」