2021年11月5日 20:00
高校生が学校を占拠! 暴力を振るう警察に子どもたちが取った勇気ある行動
そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。
エリザ・カパイ監督
これまでも、幅広い社会問題に焦点を当てたドキュメンタリーを数多く制作してきたカパイ監督。今回は、ブラジル社会が抱える問題の背景や撮影時の印象的なエピソード、そして日本の印象などについて語っていただきました。
―まずは、このテーマに取り組もうと思った理由から教えてください。
監督私の両親は、独裁政権の時代だった1960年後半に学生運動に携わっていたような人たち。父は政治犯として逮捕され、拷問を受けたこともありました。そういったこともあり、両親は学生運動やデモで世の中を変えることができるんだといった話を幼い頃から私によくしてくれていたのです。
その後、ブラジルが民主化された頃、私はちょうど小学校に通っていたのですが、学校で児童たちによる生徒会が設立されることとなり、私が初代の生徒会長を務めました。
生徒たちを代表して大人たちと議論を交わし、一緒に解決策を見出していく作業をしたわけですが、そこにある可能性には惹きつけられるものがありましたね。このときの経験は、いまでもすごく印象に残っています。
いまの世代は、クリエイティブで臨機応変
―そういった流れは、ブラジルの若者たちにはずっと受け継がれていたのでしょうか。