くらし情報『朝ドラヒロインのモデルとも交流? 柚木麻子、母校創設者の生涯を描く『らんたん』』

2021年11月14日 22:10

朝ドラヒロインのモデルとも交流? 柚木麻子、母校創設者の生涯を描く『らんたん』

読めば先人の女性たちから元気をもらえる。そんな小説が柚木麻子さんの『らんたん』だ。主人公は柚木さんの母校である、恵泉女学園の創設者、河井道だ。
朝ドラヒロインのモデルとも交流? 柚木麻子、母校創設者の生涯を描く『らんたん』


「文芸部のコーチとして母校に出入りしていた頃、道先生が広岡浅子や村岡花子といった、朝ドラのヒロインのモデルになった人たちと写った写真を見つけて、なんだろうこの人脈、と思って。学校には白洲次郎の義父の樺山伯爵から贈られたのではないか?と噂されるワニの剥製や、篤姫の家紋の入った葛籠(つづら)があったりして、それも前から謎でした」

執筆のもうひとつのきっかけは、老婦人が起死回生のために自宅をお化け屋敷に改造する『マジカルグランマ』を構想した時のこと。

「学校のそばに道先生の右腕だった一色ゆりさんのご家族のお宅があって、そこが増改築を繰り返した面白い建物で。参考にと屋敷の図面を借りた時、それがゆりさんが道先生のために建てた建物だと知ったんです」

河井道に興味を持ち調べてみると、知れば知るほど面白い人物だったことが判明。小説化する際には「堅苦しくないエンタメにしよう」と決めた。


「男性の偉人伝に比べて、女性の偉人伝ってエンタメが少ないことがずっと気になっていたんです」

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