2021年11月14日 17:10
『呪術廻戦』『オッドタクシー』も…なぜエンタメ界は“渋谷”に惹かれるのか?
東京オリンピックでインバウンドの方々がたくさん訪れることを想定し、渋谷の夜を活性化するための『ナイトタイムエコノミー構想』をはじめさまざまな計画が動いていましたが、コロナのせいで予定通りに進まなかったこともあり、2021年の渋谷にはポッカリと空洞化してしまっている部分が多かったのではないかと感じています」
1970年代以降、気鋭のアパレルブランドが原宿エリアで活動し始めたことがアクセルとなって、最先端のファッションとカルチャーの街として急速に発展した渋谷。’80年代後半からは日本で最も豊富に中古レコードが集まる場所として国内外の音楽マニアを魅了し、その豊かな土壌から生まれた“渋谷系”と呼ばれる音楽ジャンルが一躍人気に。その後も、チーマーやギャル、原宿発の“カワイイ”イットガールなど、それぞれの時代を象徴するようなトレンドを形成してきた。
「’70年代後半には、今のように若者でにぎわう以前の渋谷を舞台にした『赤い絆』というドラマが放送され話題に。’90年以降は『ガメラ3』や『凶気の桜』といったトレンドフィルムがたくさん渋谷で撮影されました。援助交際をする女子高生を描いた『ラブ&ポップ』やコインロッカーベイビーがテーマの『渋谷怪談2』など、当時の社会現象を取り入れている作品が多いのも特徴ですね。