2021年12月4日 21:10
人気急上昇・渡邊圭祐、初舞台は「ターニングポイントになる予感がする」
これまで、ターニングポイントらしいターニングポイントがなかったんですけど、この舞台がそうなる予感がします。初舞台が世田谷パブリックシアターで、しかも栗山(民也)さんとご一緒できるなんて、すごく嬉しいです。
――本作品は、安保闘争をテーマに、1960年と2021年を行き交い、しかも俳優がそれぞれの時代で別の人物を演じます。初舞台が2役とは、大変そうですね。
そうなんです。どうしても’60年のほうは、安保闘争に馴染みがないので、掴むのが難しくて。そちらに比べると、現代の役はものすごく今っぽい“ザ・ゆとり”の新聞記者なので、感覚としてわかる部分もあります。唯一登場人物の中で、安保闘争をよく知らない観客と作品を近づけることができるキャラクターなので、彼が持つ軽やかさを大事に演じたいです。
――台本からどんなメッセージを受け取りましたか?
“声”や“言葉”など、それぞれの人から発せられるものがずっとテーマになっていて、登場人物の言葉がストレートに届く作品だと思います。SNSだったり、いろんな場で声を上げられる時代において、自分の中に芯を持つ大切さを改めて感じました。考えを言葉にして表に出すか出さないかは、それぞれの自由ですけど、そういう芯を持つことに、自信をつけられる作品になっていると思います。