2021年12月15日 19:30
人生を奪われた…日本を席巻した「世界で一番美しい少年」の栄光と破滅
ということ。世の中には、自分の子どもをサッカー選手にしたいとか、ミュージシャンにしたいと思っている人もたくさんいますが、「それは子どものためではなく、自分のためにしていませんか?」というのを自分に問いかけてほしいのです。子どものことを本当に思って行動する大切さを教えてくれた彼の言葉は、僕のなかでも強く残りました。
リンドストロム監督この作品では、美への強迫観念、欲望と犠牲、そしてルキノ・ヴィスコンティ監督が「世界一美しい少年」と宣言したことで人生が一変してしまった少年についての物語を描きました。他人によって作られたイメージ、アイコン、ファンタジーとなったことで青年期の人生を奪われることとなった1人の少年の物語に耳を傾ける機会を観客のみなさんに届けられたらと願っています。
映画史の傑作に隠された衝撃の真実を知る
世界を陶酔させる崇高な美で、人々を魅了した少年ビョルン・アンドレセン。誰もがうらやむ美しさの裏に隠された悲しみ、そして葛藤と孤独に触れたとき、人生において大切なものとは何かに気づかせてくれるはず。
ふたたび立ち上がろうとする姿から、本来人間が持っている美しさを感じ取ってみては?
取材、文・志村昌美
衝撃が走る予告編はこちら!
作品情報
『世界で一番美しい少年』
12月17日(金)