2022年1月27日 19:00
「イスラエルと日本にはつながりを感じる」話題作の監督が語る理由
その際、映画と同じようにイスラエル側の数が多くてパレスチナ側の人数が足りないという事態に直面したこともありました。最終的には何とか集めることができましたが、そういう意味では劇中の指揮者と同じような苦労を味わったと言えますね。
劇中のキャラクターと同じ道のりを経験した
―現場では、最初は他人行儀だったキャストたちが映画同様に友情を育んでいったそうですが、そんな彼らをひとつにまとめるというのも大変だったのではないでしょうか。
監督そうですね。撮影中に難しい瞬間は訪れるだろうと思ってはいましたし、人がどんなにすべてを予測したつもりでも必ず意外な展開が待っているものですから。ただ、そういったプロセスも演じたキャラクターたちが経験したのと同じような道のりだったのではないかなと思っています。
今回私が意識したのは、グループ内における彼らの“力学”などを見ながら、ひとつにまとめること。私たちは3つの国をまたぎながら、同じホテルで一緒に過ごし、毎日食事をともにしながら話をする生活を7週間にわたって繰り返しました。
そういった過程を経て、みんなが劇中のキャラクターと同じようにひとつのグループとして成長してくれたのです。