2022年2月6日 20:10
『メタルギア』生みの親・小島秀夫が明かす、3つのターニングポイントとは
ソニーという、それまでゲームを作っていない企業の血が入ったことが大きいです。そして3つ目は独立し、コジマプロダクションを設立したこと。結果論ですが、自身のブランドであり、社員もいますから、失敗できないじゃないですか。それまで物創りで不安になることはなかったですが、独立後は立ち止まって後ろを振り向くようになり、自分でも驚きました」
大事にしているのは、真摯な気持ちで作ること、そして、人の記憶と歴史に残る作品を目指すこと。
「ゲームは、その人の人生の何%かを奪い、変な方向へとレールを敷いてしまうことがあります。だから、ただ時間を忘れさせるだけでなく、負の道には引きずり込まないよう、慎重に、一生懸命作るようにしています。あと、難しいですが、とんがりつつも、楽しんでプレイしてもらえて、収益的には赤にならず、歴史に残る作品。同業者とアーティストに褒めてもらえ、ユーザーにとって消費するのではなく、体の中に溜まるエンタメになることを狙っています。
『デス・ストランディング』も売れましたが、空前の大ヒットではない。それも最初からわかっていました。売れている既存の作品のセオリーに従い、少し内容を変えた方が売れますが、それは僕の役割ではないので。