2022年2月9日 19:00
乃木坂46齋藤飛鳥、満島ひかり、坂本龍一ら参加「誰かと出会って、ケミストリーが生まれて音楽になる」と語るMONDO GROSSOの新作
ここまでくると、MONDO GROSSOというものの許容性も問われているといいますか、どこまで外部のお題を取り入れてすら、MONDO GROSSOとしての根幹が揺るがない音楽ができるのか。音楽プロジェクトでもありますから、これからも大胆なアイデアの取り入れ方をしていくと思います。
――2003年に「Love Addict」をプロデュースされるなど交流のある中島美嘉さんが歌う11曲目「OVERFLOWING」は、以前アレンジを担当されたシンガーソングライターの大森靖子さんが共作詞となりますね。この曲は、アルバムで最初にスケッチを始めた曲で、最初は自分で詞も書いていたんです。詞とメロディがなんとなくできあがったものの、コロナ禍の初期に書いたもので詞に感情が入ってしまいすぎて、誰に歌ってもらうかを決める頃には、けっこう自分とは歌詞が遠いものになっていったんです。
だから、これを引き受けてもらえて、なおかつ(中島)美嘉ちゃんが歌うということを考えたときに、詞は「大森さんしかいないだろう」と僕がキャスティングしました。そんななかで、どうしても僕がここだけは使ってほしいという歌詞の一部だけを残して、大森さんの詞を採用して。