くらし情報『演劇と向き合い50年! 木野花「70代真っ只中。いよいよこれから! という気分」』

2022年2月18日 19:10

演劇と向き合い50年! 木野花「70代真っ只中。いよいよこれから! という気分」

歳を取り自分がどんなふうに変わっていくか見てみたい。“変わりたい”の終着点はないようなので、生涯の目標として目指し続けてみようと思っています。

心を柔らかくし、感受性を豊かにしましょう。
私たちの世代は、派手な風貌や言動の人が個性的とされ、感受性が豊かで喜怒哀楽が激しい人は役者に向いてるといわれていました。私はといえば、風貌は地味、感受性は人に対して固く閉じていたので全く役者に向いていなかった。芝居の世界に入り、子供の頃持っていた感受性、開放が今こそ必要なんだと痛感しました。しかし、開放すなわち自己表現とばかりに、行く先々で波風を立て、女だからと舐められちゃいけないと喧嘩腰で自己主張し、「木野花怖い」と言われる羽目に(笑)。あの頃の私に必要だったのは、相手の話に耳を傾ける柔軟性やしなやかさだ、と思います。


今は、さまざまな答えがあっていいといわれるようになり、気楽に発言ができる世の中になりました。良かったと思う半面、波風を立てていたあの頃を懐かしく思うことも。時には喧嘩してでも主張したい自分がいたっていい。いろいろな自己主張を受け入れられる世界であってほしいですね。

きの・はな俳優、演出家。

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