目の前に次々と立ちはだかる壁を頑張って超えていたのですが、そのことに疲れてしまって。でもあるとき、“この瞬間だけ、頑張ろう”と思うことにしたら、気持ちが楽になりました。いろんなものを背負ったり、成功を追い求めたりする必要はないんだって。
ーー共演者の演技に刺激を受けたところを教えてください。
笠松さん僕は自分の意見を通したいタイプなんですが、ミドリを演じた阿部純子さんは、監督が言ったことをすべて吸収して体現しようとする方なんです。ミドリの父親を演じた安田顕さんは、監督に言われたことに対応しながら、自分の意見も言える方。しかも、ひとつひとつ丁寧に確認しながら演じていく。大人の余裕を感じました。
おふたりからたくさん勉強させていただきました。
ーー『君と世界が終わる日に』では、竹内涼真さんと共演されていましたね。
笠松さん竹内涼真くんは、撮影現場で僕にすぐ心を開いてくれて。とても優しい方だなと思いました。
ーー最後に、本作の見どころを教えてください。
笠松さんみんな一生懸命、頑張って日々を過ごしています。この作品は、“もっと頑張れ”や“頑張らなくていいよ”ではなく、“いま頑張っていることが正しい”ということを教えてくれるんです。