2022年3月1日 21:10
異世界転生した息子をギャルママが探す!? “残された親”視点から描くコミック
ファンタジーの王道ながら、近年さらに盛り上がりを見せている、異世界転生。『私の息子が異世界転生したっぽい フルver.』原作者のかねもとさんは自身が親になって、大好きなこのジャンルに複雑な思いを抱くように。
喪失感と向き合い、寄り添い、異世界という希望を探す。
「主人公が最初に死んでしまうので、残された親はどうしているのか気になってしまい、それが本作を描くきっかけになりました。冒頭で死んで別世界に行く、ある意味パターン化されたストーリーの持つ力についても、考えてみたかったんです」
物語は息子を事故で失った葉山美央が、元同級生の堂原智太と17年ぶりに再会するところから始まる。ふたりは高校時代、たまたま同じ教室にいただけで、話したことなどほとんどなかったが、美央は堂原に異世界転生したであろう息子と会う方法を教えてほしいと打ち明ける。
「異世界転生自体がファンタジーなので、登場人物はなるべく現実離れさせないことを意識しました。ギャルママっぽい美央とオタクな堂原ですが、テンプレ的なキャラクターにせず、『フルver.』として厚みを持たせたいと思っています
本作を「フルver.」と位置付けているのは、かねもとさんが自主制作した同名作をベースにしながら、作画にシバタヒカリさんを迎え、新たな物語として発展させているから。