2022年5月16日 20:10
奥平大兼、『マイスモールランド』は「役作りをしなさすぎて、不安でした (笑) 」
「この映画を観て何か行動を起こしてくださいとは思わないんです。でも、世の中には理不尽なことがいっぱいあって、この映画もそれを知る一つのきっかけであればいいなと思います」
日本人と変わらない生活を送っていた17歳の在日クルド人の少女サーリャが、難民申請が不認定となったことから、当たり前の生活を奪われてしまう。イギリス人の父と日本人の母を持つ川和田恵真監督が、成長過程で感じたアイデンティティへの想いを元に、“日本の今”を映し出した『マイスモールランド』。奥平大兼さんは、理不尽な状況に置かれたサーリャにまっすぐに向き合う高校生・聡太を演じている。役のために痩せたデビュー作『MOTHER マザー』とは違い、今作では役作りはほとんどしなかったそう。
「しなさすぎて、不安でした(笑)。クルドに関しても、僕は劇中で知ることになる役なので事前に知識を入れないほうがいいと思いましたし。むしろクランクインしてからのほうが、いろいろと感じることがすごく多い役なので、そこがちょっと大変だったかな」
それも演技へのあるこだわりから。
「いいことかわからないんですけど、自分の台詞以外は覚えないですし、自分のいないシーンは台本も見ないんです。