2022年5月18日 19:00
軍人の妻を描いたイギリス人監督「戦争は前線から離れた人も傷つけてしまう悲劇」
そんななかで、彼女たちが曲にグッと入っていく瞬間はそのままを捉えられたので、リアルなものが映っていると思います。
―だからこそ、彼女たちの歌には込み上げてくるものがありました。本作には、個性豊かなキャストが揃っていたと思いますが、彼女たちと合唱を通じて学んだこともありましたか?
監督本当に幸せオーラの溢れる現場で、みんながすごく仲良くなったのですが、一緒に歌を歌うことによってお互いのことを知れたのがよかったのかなと。人前で合唱するためには、自分の“仮面”を外し、さらに自分を解放しなければいけないですからね。
そのおかげで非常にうまくいったところがあったので、今後はほかの現場でも、リハーサルの1日目にはみんなで歌を歌ってもらおうかなと(笑)。チームを作るうえでは、とても素晴らしい方法だと思いました。
日本とイギリスには、似ている部分が多いと感じた
―なるほど。実際、イギリスのみならず、海外にも合唱団を作るムーブメントが広がったということなので、どんな方にも有効な方法かもしれませんね。
私たち日本人にとっても興味深いところですが、監督は日本に対してどのような印象をお持ちですか?
監督日本には映画のプロモーションで行ったことがありますが、とにかく時差ボケがひどくて街をフラフラと歩き回っていた覚えがあります。