くらし情報『「女性や子どもへの暴力を断ち切るために」韓国の異才が映画に込めた思い』

2022年6月16日 19:00

「女性や子どもへの暴力を断ち切るために」韓国の異才が映画に込めた思い

そのほかにも、それぞれの家の雰囲気をどう表現すべきかということまでみんなで一緒に考えてくれました。

残念なのは、暴力が負の連鎖を生んでしまうこと

「女性や子どもへの暴力を断ち切るために」韓国の異才が映画に込めた思い


―後半には、暴力の加害者であった父親が自傷行為に走る場面があり、観る方によってもさまざまな解釈があると思いますが、そこには暴力によって生まれる“負の連鎖”があるようにも感じました。それを断ち切るために必要なのはどのようなことだと考えていますか?

監督暴力を振るった本人が「いま自分は何をすることが大切なのか」ということをしっかりと自覚しなければ、この問題というのはなくならないと思っています。映画のなかで、父親は過去に家族に対して暴力を振るっていた人間でした。暴力を振るわなくなってからは、教会でもいい役職に就き、自分なりに人生と向き合っていきますが、一番の問題は暴力を振るっていた子どもたちに謝罪をしていないことです。

いくら現在の父親が堂々と生きていたとしても、それ以前の過ちをきちんと認識し、相手に対して謝罪をする努力が必要だと思います。特に、子どもたちには依然として傷が残っているわけですから、その傷が癒えるまでしっかりと謝罪を続けるべきです。

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