2022年7月15日 18:10
石井杏奈が本格的な時代劇に初挑戦。作品に込めた思いから、過去の葛藤まで
――もともと、芸能界に興味が?
いえ、それまでは一切興味がなくて。でも母に、「話を聞くだけ聞いてみようよ」と勧められ、軽い気持ちで話を聞きに行ったんです。そこで芸能界という世界を知り、私はドラマを見ることが大好きでしたし、女優さんになりたいと思うようになりました。
――その後は俳優業と並行して、’12年から’20年までE-girlsのパフォーマーとしても活躍されていました。どちらもしっかり両立されていたのがすごいな、と。
そうですね。でもその部分で葛藤することはありました。作品に集中していないと思われるのではないかなど、その逆も然りで…。
’15年の映画『ソロモンの偽証』の時は、演者みんなが新人で、「その中で、誰が頭一つ飛び抜けるかは、みんなの努力次第だよ」と監督に言われたんです。その時、初めてのアリーナツアーに出るべきか、作品に集中するべきか、とても悩んで…。でも、アリーナツアーを諦めて、作品に集中すると決めたこの作品で、賞をいただいたり、「あの役、良かったよ」と周りの人に声をかけていただけるようにもなったので、まさに私のターニングポイントになりました。
――映画『ソロモンの偽証』に懸けたんですね。