くらし情報『窪田正孝「役者業と私生活は表裏一体」 30代になってわかるようになったこと』

2022年10月23日 20:30

窪田正孝「役者業と私生活は表裏一体」 30代になってわかるようになったこと

――主人公の珠美を演じた黒木華さんとは、別録りをされたそうで。

黒木さんがすでに収録されたところに、重ねて録りました。珠美の声には、可愛らしさの中にちょっと憎らしさを感じて、黒木さんの多彩なお芝居や、耳から脳に直接入ってくるような独特な声が素敵でした。そういうセンスを持っているところがカッコいいです。もし一緒にお芝居をしていたとしたら、何度もテイクを重ねていくうちにリズムが合ってくると思います。でも言葉のニュアンスや掛け合いが、合っているようで合ってない、わずかなズレみたいなものを残した方が、学生時代に抱いていた淡い気持ちがより感じられると思って。今回は、別々の収録でよかった気がします。

――内気でローテンションな凛を演じるのは、難しいものですか?

僕の場合、ずっとアウトプットできるという面白みはあっても、ハイテンションな人物を演じる方が大変かもしれません。
役者って、台本に書かれたセリフに感情の起伏をつけて体現をするので、どうしても足す作業から始まるんです。それが醍醐味でもあるのですが。でも、台本が出来上がっている時点で、その人物のバックボーンはすでにちゃんとあって、そこにあまりにも役者が芝居で足しすぎてしまうと、人物像を作り上げすぎてしまうというか、見る人の考える隙間がなくなってしまうと思っていて。

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