2022年11月16日 19:30
“クリスマスに毒ガス”で迫る危機…最期の日に取った衝撃の選択【映画】
いろんなことが現実とリンクしていますが、いまの社会情勢のなかで公開されることをどう受け止めていますか?
監督「こういう状況で映画を公開したら当たるんじゃないか」みたいな考えは一切なく、むしろコロナ禍もロシアの状況もあまりにも現実と近すぎてすごく慌てているというか、悲しい気持ちでいます。ただ、ロシアではこの作品はとても好評だったので、もしかしたらロシアの方々はこういう問題を自分たちでも考えたかったという思いがあったのかもしれません。
いろんな状況が悪くなってはいますが、パンデミックが起きたことによって、世界中のあらゆる問題がよりはっきりと見えてきた部分もあったのかなと。私はそれを予期していたわけでも、予想していたわけでもありませんが、これから起こるであろうことについて話をすることは健全だと思っています。とはいえ、この作品が観る方を傷つけたり、トラウマを与えたりするようなことにだけはなってほしくないと願っているところです。
同じ野心を持っている俳優をキャスティングした
―非常に豪華なキャストが顔を揃えていますが、現場での裏話などがあれば、教えてください。
監督今回は、ひとつのテイクが終わるごとに次の準備をし、俳優たちのところに行っては彼らの調子をチェックしていました。