2022年11月17日 20:00
家政婦が全財産でディオールのドレスを購入…夢見る願いが起こす奇跡【映画】
今回は、映画化するうえでのこだわりやディオールの裏側、そして作品を通して伝えたい思いなどについて語っていただきました。
―もともとは原作である『ハリスおばさんパリへ行く』を手掛けたポール・ギャリコがお気に入りの作家だったそうですが、この作品についてはどういったところに魅力を感じましたか?
監督あとから振り返ったときに、いろんなところが自分に響いていたんだなと気づかされましたが、最初に心をつかまれたのは主人公のチャーミングさ。ものすごく正直で、はっきりとした道徳観を持っていますし、何よりも彼女のポジティブさには共感するところがありました。
―今回は監督としてだけでなく、脚色する権利も取得していますが、その理由を教えてください。
監督僕は7歳のときに家族と一緒にパリに移り住んだ経験があるので、フランスに対しては深い知識があると思っています。そんな僕からすると、イギリスやアメリカのフィルムメイカーたちが描くフランス人のキャラクターには違和感を覚えることがあったので、フランスにいたことのある自分ならもっとリアルなものが作れると考えました。
まず決めていたのは、フランス人の役は絶対にフランス人の俳優に演じてもらうこと。