2022年12月4日 19:30
松本まりか、山田裕貴とは「細胞レベルの相性みたいなものもいい」 映画で共演
松本:私も山田さんの精神性を信用しているし、細胞レベルの相性みたいなものもいいのかな。
――濃厚なラブシーンもありますね。
松本:単なる性愛ではなく、慎一と裕子が本質的な意味で結びつく、崇高なシーンです。
山田:言葉にできない愛情を描く上で、絶対に必要なシーンでした。
松本:そう。脚本を読んだだけでは掴めなかったんですけど、触れ合ってみると、そこには二人だけの幸せという真実があって。本番前に、一回映像を確認させてもらったら、生々しくて美しくて。これはもう監督にお任せすれば、すべてを映画にしてくださるなって思いました。
山田:ほぼ長回しでの撮影で、慎一として生きる時間を長くしてもらえたことはすごく助かりました。
――二人の関係において、裕子の息子で小学生のアキラも重要ですね。
山田:僕は、“常識的に”とか“世間的に”とかって言葉が嫌いなんですけど、彼ら3人は他人にどう見られようと、自分たちが幸せであればいいんだと気づけた人たちです。松本:裕子と慎一は体を交えても、外で手は繋げないような二人。そんなぎこちない二人の手をアキラが繋がせようとするんです。作中の空気感を自然と感じ取っていく(アキラ役の森)