2022年12月1日 20:20
伊藤万理華「昔は大切にできなかった…」自分を救ってくれたコトを告白
――創作のインスピレーションは、どうやって得られたのですか?
伊藤さんある一つのきっかけでした。本にも載せましたが、たまたま友だちが小さいギャラリーでポップアップをやっていたのを見に行ったとき、そこで人と出会い、ある本に出合い、とてつもない感銘を受けました。ファッションやモノづくりの興味の幅が広がり、私はこういう空間が好きなんだなーと気づき、自分もつくる側になりたいと思いました。
何か完璧なモノを発表するのもすごくステキだと思いますが、その生まれる過程みたいなことが過去に活動してきて一番救われた部分なので、モノをつくる過程が好きです。以前は忙しすぎて、そういう部分を大切にできなくて、おろそかにしていました。なぜこういうモノが生まれたのか、という過程を知りたかったので、それを本で表現できたらいいなと思いました。
――展覧会は最終章とされていますが、その理由を教えてください。
伊藤さん最終章と言ってはいるのですけど…(笑)。
たぶんデビュー10年で区切りがいいから。それに、自分がここまで過去を振り返る機会は、今後あったとしても、ここまでモノにすることはないと思います。本をつくるのは大変だったから、もうつくりたくない(笑)