2022年12月14日 19:30
北村有起哉「やりたいじゃなくてやる。なりたいじゃなくてなる」目標を実現する秘訣
だから、探偵モノって滅びないというか、人気があって自由なんでしょうね。
―具体的に、いまの時代ならではの部分を表現するためにしたこともあったのでしょうか。
北村さん男臭さみたいなものだけを先行するのではなく、仕方ないなとため息をついているような感じも出せたらいいなと考えました。そこで提案したのは、「もういいよ、こういうのは」という口癖です。
憂いながらも期待を持っているイメージで役を作った
―そのフレーズを選んだのはなぜですか?
北村さんいわゆる決めゼリフみたいなものですが、こういうぼんやりとした言葉のほうがいまの時代ではみんなに当てはまるんじゃないかなと思ったからです。それと、この言葉は憂いから思わず発してしまうものですが、その裏にはまだ願いが残っているんじゃないかなとも感じました。
というのも、人は諦めたら「もういいよ」という言葉すら言わなくなるものですから。そういったこともあって、連城は仕方ないなと思いながらも人とつながっていき、憂いながらも「もしかしたら光が差し込んで来るかも」と期待しているようなイメージにしました。
―なるほど。物語が進むにつれて傷だらけになっていきますが、それによって逆に色気が増していく様子はさすがだなと思いました。