一級建築士が教える! 選んではいけない「1人暮らしの間取り、物件」と注意点
それぞれの基本的な説明をしていきますね。
建物構造:火災にも強いRC造がおすすめ!
建物構造はおもに次の4種類に分けられます。
- 鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)
- 鉄筋コンクリート(RC造)
- 鉄骨造(S造)
- 木造
地震に強い構造はどれだと思いますか?正解は、後に説明する耐震基準をもとに設計されていれば、どれも差はなく、構造にこだわることはありません。ただSRC造は、高層ビルなど大規模な建物に多く、単身者向けの賃貸物件ではほとんど見られませんので、ここでは例外と考えると、地震による二次災害に多い火災にも強いという点で、RC造がおすすめと言えます。築年数:2000年以降に建てられた築22年以内のものがベスト!
なぜこの数字を出したかというと、1995年に起きた阪神淡路大震災を教訓に、2000年に建築基準法が改正されたからです(2000年基準と呼ばれます)。地盤に合った基礎工事の徹底、接合部や耐震壁の配置バランスの強化などが追加されました。
え、じゃあ築23年以上はアウトなのかと言ったら、そうではありません。耐震基準法の歴史は、大きく3つに分けられまして、2000年基準が最新なんですね。
その前は、1981年に改正されており、これは新耐震基準、それ以前は旧耐震基準と呼ばれています。