実は略語でした! 「プレハブ」、もともとの名は何でしょう?
植民地で病院や住宅などを建設するため、まず本国で部材やパネルを製作して現地に運んだのがはじまり、とのことです。
その後、20世紀初期にドイツの建築家、W. グロピウスが指導して試作した「乾式構造」の住宅が登場。これが日本の建築家によって研究され、プレハブ住宅につながっていきます。
日本初のプレハブ住宅は…
日本で初めてプレハブ住宅が商品化されたのは、1959年。大和ハウス工業の「ミゼットハウス」です。戦後のベビーブームで家族数が増えたことから、同社が離れに建てる子ども用の勉強部屋を考案し、商品化しました。
3時間で建つ子ども部屋「ミゼットハウス」は大ヒット。その後、トイレや台所をつけた新婚世帯用のプレハブ住宅も開発され、本格的な住宅に発展していきました。
プレハブは略語でした!
プレハブは、ちょっと難しい英語「プレファブリケイティッド」の略でした。プレハブ誕生のきっかけは、ヨーロッパの植民地支配。また、日本で初めて商品化されたプレハブ住宅は、子ども部屋だったことがわかりました。
意外な略語はまだまだあります。次回もお楽しみに!
参考資料
『日本大百科全書(ニッポニカ)』(小学館)