鈴木亮平×宮沢氷魚は相性抜群!? 「僕らの関係性は、スリリングであり、そしてとても理想的なものだった」
宮沢:本を読むことでも知識は吸収できますが、どんな役でも、当事者の方にお会いして初めて分かることがたくさんある。僕の親友がゲイで、以前、映画でゲイの役を演じたときにも彼にすごく助けてもらったんですが、今回も彼にたくさんサポートをしてもらいました。とても感謝しています。
――作品の中で描かれる“愛し合う浩輔と龍太”が、とても幸せそうだったのが印象的でした。
鈴木:ですよね。僕が勝手に思っているだけかもしれませんが、僕と氷魚くんは、とても相性が良かったと思ってます。
宮沢:ふふふ(笑)。
鈴木:自然と心が惹かれました。
振り返ると僕にとって氷魚くんは、欠けているものを埋めてくれる人だったと思う。
宮沢:僕もまったく同じで、あの作品を撮っていたときは、『エゴイスト』という世界を生きていた感覚でした。毎朝起きれば亮平さんに会いたいと思っていたし、カメラの前ではありましたが、二人の時間がリアルなものとして刻まれた感じがあった。僕にとって、今までにない経験でした。
鈴木:撮影の手法もとても珍しくて、その場で起きたことをそのまま切り取っていくというか、ドキュメンタリーのような撮り方だった。