くらし情報『贅を尽くして作られた雛人形は一見の価値あり! 注目の“おひなさま展”2つ』

贅を尽くして作られた雛人形は一見の価値あり! 注目の“おひなさま展”2つ

“上巳(じょうし)の節句”や“桃の節句”とも呼ばれる3月3日の「雛祭り」。雛人形や調度品を飾り、菱餅・白酒・桃の花などを供えることで、女の子の成長と幸福を願う行事として親しまれてきた。そんな雛祭りに合わせて開催される2つの展覧会が注目だ。

精緻を極めた技術力の高さは圧巻!種類豊富な雛人形をぜひ見比べて。
三井記念美術館では、3年ぶりに「三井家のおひなさま」展が復活。歴代の夫人や娘たちが集めてきた雛人形や道具を楽しむことができる。なかでも注目は、北三井家十一代・高公の長女・久子のために京都の老舗・丸平大木人形店の五世大木平藏に注文して特別に誂えた、幅3mの豪華な雛壇飾り。贅を尽くして作られたおひなさまは一見の価値ありだ。


一方、昨年10月に丸の内へ移転した静嘉堂文庫美術館では、「お雛さま ―岩﨑小彌太邸へようこそ」が開催間近。多くは小彌太が孝子夫人のため、丸平大木人形店に特注したもので、白くつややかな丸い顔と幼児姿が特徴だ。また今回、雛人形一式を、初公開となる巨大な「墨梅図屏風」の前に飾り、披露された当時と近い状況を再現。まるで小彌太邸に招かれたような臨場感が楽しめる。

脈々と受け継がれてきた雛祭り。

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