トム・ハンクスが町内イチの嫌われ者に…「もっとも偉大な役者の1人」と監督が感じた理由
―また、若き日のオットーをトムさんの息子であるトルーマンさんが演じているのも本作の見どころですが、役者ではなくて撮影監督を目指している方だとか。そうとは思えないほど魅力的な演技でしたが、どのようにして出演が決まったのですか?
監督最初に、トルーマンの両親であるトムとリタからは「彼は役者になりたいわけじゃないから演技はしたくないと言うと思う」と告げられていました。ただ、一緒にお茶をする時間をセッティングしてもらい、そこで説得することができたんです。僕からすると、彼はこの映画で見事に役者になってくれたと思っています。
人とのやりとりで大事なのは、しっかりと相手を見ること
―監督から見て、「やっぱり親子だな」と思う瞬間もあったのでしょうか。
監督まず、僕がトルーマンにお願いした理由としては、『スプラッシュ』や『ビッグ』といったコメディ作品に出ていた80年代のトムを彷彿とさせるところがあると感じたからです。2人で一緒にいるときはもちろんですが、離れたところから見ていてもすごく似ていますよね。
僕は作品のなかで過去のシーンを描く際に、違和感があるのはすごく嫌だと思うほうですが、今回はすごくうまくいったのではないかと自負しています。