殺人犯を熱演した松浦りょう「家でも刑務所の生活を再現して役作りをしました」
尚玄さんがそうしてくださったからこそ、私も心から反省して申し訳ない思いになりましたし、そのおかげでしっかりと向き合うこともできたかなと。演じやすくしていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。いまではとても優しく、仲良くしていただいています(笑)。
―本作の現場では、精神的にきつかった部分も多かったと思いますが、そのときはどのようにして切り替えていましたか?
松浦さん今回の撮影期間中は、まったくオンオフがない状態にしていました。というのも、一度オフにしてしまったら、オンにできなくなるのが怖かったからです。ただ、役作りとして刑務所の様子がわかる動画や記事ばかりを見て、同じような生活をしていたので、夢にまで出てきたり、眠れなくなったりしてしまったことも…。
そんなふうに、いろんなところに支障が出るようになっていたので、最後のほうは夜だけでも自分の生活を取り戻そうと思い、松浦りょうとして見たいものを見る、食べたいものを食べる、という感じにしました。
―そんななか、撮影が終わって最初にしたうれしかったことは?
松浦さん撮影の間は好きなお酒を飲まないようにしていました。
不健康な感じに痩せる必要もありましたし、刑務所ではもちろんお酒は飲めないので。