Nissyが挑んだ、ソロアーティスト史上2人目の6大ドームツアー。
「自分たちの声、いろんな人たちの声を聴いたのは、何年ぶりですか?」と問いかけると、会場にはそれに応える声が溢れる。
親しみを込めてオーディエンスとやりとりを繰り広げた後、熱く語り出したのは、徐々に緩和されてきたコンサートのガイドラインによって声出しが可能になった現状と、それまでの道のりについて。「2月4日の京セラドームから、100%皆さんの声を聴ける環境になったんですね。そして、昨日の東京ドームで2日目。去年の西武ドーム(ベルーナドーム)は、(声出しが)許されてなかったんですよ。その時、こんな環境のツアーは、2度と無ければいいなって思って…」と、歓声を失ったコンサートの空間にたった心境を話す。
拍手でやりとりしてきた西武ドーム、ナゴヤドームを経て、12月の福岡ドームから僅かながらに歓声を発せられるようになり、2月4日の京セラドームから100%の声出しが可能になった、とツアーの中でも変化がたくさんあったという。「僕がこのアルバム『HOCUS POCUS 3』を作った2020年の3月末くらいは、生活するのもままならない環境で心が何回も折れて。洋服を買いに行くことも、大切な人と会話すらできない。