今年の2月に京セラドームから始まったSixTONES初の全国ドームツアー「VVS(バイブス)」。最終公演を迎えた4月22日(月)東京ドームでは、最強のバイブスで5万5000人を興奮のるつぼに巻き込んだ圧巻のステージをレポートします。次は5大ドーム! 大胆な野心が清々しいSixTONESのバイブス全開ドームツアー!2024年5月1日で結成から丸9年、10周年に突入するSixTONES。ドラマ、映画、バラエティ番組など個々での目覚ましい活躍も注目される中、グループ初となる4大ドームツアーを完走した。今回は、メンバーにとってひとつの賭けであり、挑戦だったという初の360度ステージが目玉。1度に5万5000人を動員する大きなドームでもファンに至近距離に感じてもらいたいと、客席をグルリと取り囲む今までにないステージに。そのドセンターに堂々とそびえ立つのは、メカニックでありながらパルテノン神殿のように神々しく輝く鉄骨の機構だ。レーザー光線が眩しいほどに飛び交うと、6方向に長く伸びたアームの先端に設置されたクレーンから6人が登場。このクレーンは、“ロックレーン”とメンバーが命名。音楽ジャンルのROCKとSixTONESグループ名である石(ストーン)のROCK、SixTONESのSixを表す数字の6に機構のクレーンを掛け合わせた造語だという。観客を見下ろしながら歌ったのは、この仲間と前へ前へ進んでいく…と、パワフルに宣言する「アンセム」。他力本願じゃ何も得られないと一心不乱に挑む様を歌う楽曲だ。アイドルとして型破りなスタイルを貫くSixTONESのテーマソングのような1曲からの幕開けとなった。噴水が勢いよく吹き上がる中での「Rollin」では、6方向に作られた花道を堂々と歩きながら、6人が中央ステージへ。髙地優吾さんが「Hey! 東京、ラストだぞ!」と叫び、歓声を上げるファン。初の試みとなる生バンド演奏がCDとは違ったライブならではのアレンジで楽曲を盛り上げていく。「Outrageous」では森本慎太郎さんのパンチのある歌声から始まり、ハードなダンスで観客を圧倒。「ABARERO」のロックリミックスバージョンでは、炎が激しく交差するスリリングな空間に。SixTONES と観客のバイブスがぶつかり合う。「シャウト!」と叫んだタイミングやクラップのタイミングで音楽に合わせて絶妙に炎が上がり、序盤で観客たちは酸欠になりそうな盛り上がり。ジェシーさんが「Hey!Hey! 東京ドーム!東京ドーム! どうも、ジェシーのSixTONESです!逆だね」とお馴染みの自己紹介をして、「騒ぐ準備はできているかい? ストレス発散しに来たんだろ? ぶちかまそうぜ~!」と叫び、「右向き、左向き、ムッキムキ」とマッスルポーズを。「おっはよー!」とハイテンションな京本大我さんは、「いや~、今日もいい天気ですよね?…って東京ドームかーい!!最終日だぞ。俺たち、SixTONESと音楽でぶつかり合う準備はできてんのかい?もっと!」と、激しいあおりで観客とひとつに。最後に「やれるもんならやってみな~」と、あっかんべーポーズをしてファンの悲鳴を独占していた。松村北斗さんは「いらっしゃいませ~、いらっしゃいませ~。6人もいるんで、俺のターンだけ、力抜いて大丈夫です。ちっちゃくていいから声出して下さい。ちっちゃめで大丈夫です。いらっしゃいませ~」。森本慎太郎さんは、「Hey! ドーム。みんな、SixTONESに会いに来たんでしょう? 今日はラストだよ。まだまだ声出るんじゃないの?音楽感じてね?このリズム、覚えてね」とレクチャーしてから、コール&レスポンス。「乗り遅れたら、一瞬で置いてかれちゃうよ。OKね。お前ら、騒げー!!」。髙地さんは「東京ドーム、まだまだ声出ますか?上のほう、声出ますか? 下のほう、声出ますか? 全員、声出ますか?SixTONESがバンド連れてきたぞ!今日はラストだぞ、バイブス上がってるか?」と言葉を次々と投げかける。ラストにあいさつしたのは、サングラスに武器のようなゴールドのチェーンネックレスをした田中樹さん。耳に手をあてると「あれ? お前らそんなもんだっけ? まだ出るよね? なんか今後のこととか考えちゃってる? まだ出るよね。今日は360度、上から下まで誰ひとり気を抜くなよ!」と男気たっぷりに呼びかける姿が勇ましい。この日は、ツアーの最終日ということで、「もうラストですよ。早いもんですね」とMCでも名残り惜しそうな田中さん。「寂しいな。来年も全く同じことやってもみんな一応盛り上がってくれる? 会場入ってさ、自分の席どこかなと思って、パッって顔上げたら、全く同じものがそびえ立っていても、『イエーイ!』って言ってくれる?」と、また同じセットで「VVS」をやりたいと懇願。その後、会場のファンに「メンズ!」、「ちっちゃい子!」と呼びかけ、コール&レスポンスで盛り上がるメンバーたち。ちびっ子たちの甲高い声に松村さんは「何歳からこの重低音聞かせていいんだろう」と首をひねり、田中さんは「結構気を付けなきゃいけない領域の重低音やっていると思うよ」、ジェシーさんは「この後、もっと激しいしね」と同意。田中さんが「気をつけないと大人になった時に、そこらの楽曲じゃ満足できない(笑)」と言い出すと「俺たちのせいだ」とジェシーさん。松村さんも「小学生に入学して初めて校歌を歌った時、『…ぬるくね!?』」とふざけ出し、「今回の校歌って360ステージでバンドアリだっけ?ま、あとは、俺らが何歳までこういう音楽やっているんだろう…」。「いや~、俺、60まで引っ張るよ!」と田中さんがキッパリ60歳まで現役宣言をすると、「杖をつきながらね(笑)」とジェシーさんも賛同。「いや~、何歳まで俺ら、このスタイルでいられるかね。いつかは、やっぱり優しい感じのふりをしないといけない」と田中さんが音楽スタイルも年齢と共に変わらなくてはいけないのか心配すると「でも、レッチリとかはさ、変わらないわけじゃん。だから、樹も変わんなくていいんじゃない?」と森本さん。するとジェシーさんが「レッチリかジュッチリか、どっちでしょう(笑)」とボケ始め、「ジュッチリは弱くね? めちゃくちゃ弱そう」と、のっかる田中さん。誰も止めず、「じゃあ、レッドのほうをとって、田中レッドでいけば?」と森本さんがさらにのっかれば、松村さんが「田中チリペッパーズ!」と言い出し、もはやボケ合戦状態に。さらにはジェシーさんが「髙地みたいに年齢を非公開にすれば?」と提案。「お前、いい選択肢をとったな!」と田中さんに褒められた髙地さんは「何歳にもなれるからね」と嬉しそうだ。ここまでMCでじっと沈黙を貫いていた京本さんに「おいおい、お前何かしゃべれよ、京本!」と田中さんが話を振るも、ストローでステージドリンクをチューッと飲んで、すました顔をしている京本さん。振られても喋らない様子にメンバーたちが驚きの声をあげると「マジで今回めっちゃ楽しいじゃん。1つだけさ、前半の曲やらない?」とむちゃぶり提案を。それにのっかるファン。「お前ら、『フゥー!』って言ってるけど。俺ら一公演を通して、最後にちょうどゼロになるように仕上がってる。後半ができなくなるよ」と、なだめる田中さん。ここで森本さんが「どっちがいい?6人でもう1曲やるか。俺のPay Payダンス見るか?(笑)」と提案して、宮川大輔さんがCMで披露する“Pay Payダンス”を披露。スモークも立ち込め、リフトアップステージまで可動させ、ワンマンショーでキレキレダンスをする森本さんにみんな大爆笑。ほかには松村さんがSNSにまつわる豆知識を話し始めると「へーっ」と乾いた相槌ちをするメンバー一同。田中さんは思わず、「“へー”で終わる系の話題、お前、いっぱい持ってるなぁ。楽屋で俺らに楽しそうに話しかけてくれるけど、基本“へー”で終わる(笑)」。「そうね。会話っていうか、披露」とメンバーからのリアクションが薄いことを松村さんが認めると「(会話の)キャッチボールじゃないんだ?お披露目会をしてるだけ?」と驚く田中さん。これには京本さんも黙っていられなかったようで、「それって家でさ、これメンバーに言おうとか考えるの?」。松村さんがいくつか今までのとっておきの話題を披露するも、「そういうの、俺ら以外に披露する人っていないんだ?(笑)」と田中さんはバッサリ。その空気を和らげるようにジェシーさんが「シュークリームのシューはフランス語でキャベツっていう意味です。覚えて帰ってね~」と、マメ知識を披露した。他にも「最近、ちょっと思ったことを言っていい?」と切り出した髙地さんが「ゴルフの話題をラジオでするとゴルフボールの差し入れが増える」という話に。黙って聞いていた京本さんに「ちょっと髙地、エピソード弱いよ(笑)」とツッコミを入れられると「弱いか弱くないかじゃなくて、広げるか広げないかはお前次第!!」と言い返す髙地さん。松村さんの豆知識同様、ダメ出しを受けたのは、髙地さん。この日のMCのようにサングラスをかけている時の髙地さんのトークは滑りがちと指摘するメンバーたち。「俺も前、ラジオの時に言われたんだけど、俺と髙地みたいなタイプはサングラスかけながら喋っちゃいけないんだよ。樹とかさ、ジェシーはサングラスかけてもそのままでいられるじゃない。俺と髙地はサングラスかけたら、“入っちゃう”から(笑)」(森本さん)。髙地さんが同じエピソードトークでも、サングラスをしている時としていない時で面白さが変わるのか実演して検証する場面も。そんな爆笑MCは45分も続くが、映像化するとお蔵入りになるネタも毎回あるという。フリートークが本当に自由すぎるSixTONES。ライブ会場限定で楽しめるトークもあるのがお決まりだ。注目のひとつは、ツアーでおなじみ、最新アルバムに収録されたユニット曲の披露。京本さん×森本さんは、笑って生きていきたいと歌うロックチューン「希望の唄」。胸を叩きながら歌う京本さんの伸びやかなボーカルは、まっすぐすぎて胸を打たれる。ふたりで肩を組んだり、顔を見合わせたり。最後ジャンプしてハグする姿も。ふたりのトークから自然な流れで始まったのは、松村さん×田中さんによる「スーパーボーイ」。仲良くステージに腰かけながら、会話劇のようにゆるく歌う姿にほのぼの。このふたりが揃うと、完全無敵の幼なじみのようなスーパーボーイ感がある。ジェシーさんと髙地さんのユニット曲は「Blue Days」。長年連れ添ってきたふたりだからこそ歌えるやさしい世界と青い日々。ブルーになりそうな日々だって、自分を肯定してくれる誰かがいれば温かい気持ちになれる。そんなふうに思わされる曲を、噴水の演出がキラキラと盛り上げた。そして、ラストスパート。6人が乗り込んだ電飾でカラフルに光る賑やかなデコレーショントラックが出動し、外周を走り回る。「PAM-PAM-PAM」では、デコトラから激しくケムリが吹き上がり、今にも爆発しそうな勢い。「Bang Bang Bangin’」では度肝を抜かれる火花の特効祭りで、会場の一体感もMAXに。一心不乱にリズムをとり、トランス状態でエキサイトする観客たち。言葉にできない一体感で、その勢いとVVSに圧倒されたステージだった。アンコールの「WHIP THAT」では、ジェシーさんが「大我、足りないね?」の声に「みんなも足りないけど、俺らも足りないんだわ」と会場をあおる京本さん。それから「5月1日発売のこの曲、やって出し切ろうぜ!!」と叫ぶと、キャーと声を上げる観客。「そういう(ブチ上がり系の)曲じゃない(笑)。みんな、ギャップにビックリしないように」とメンバーたち。「エモい気持ちで聴いて!」と田中さん。「じゃあ、初披露になります!最後にこれを聴いて、SixTONESと皆、俺たち明日から生きていこうぜ!」と「音色」を歌う。この曲についてはMCで京本さんが「『お迎え渋谷くん』の主題歌でありながら、SixTONESのこれまでの軌跡を歌詞に込めています。5月1日は結成日でもありますよね。その日に発売できるということで、ぜひぜひ皆さん、記念だと思ってね、この1枚を手に取って、いっぱい聴いてもらえると嬉しいです」とアピールしていた。ラストに「お前らがどうしてもやりたいって言った360゜ステージは楽しめたか? お客さんのVVSは感じられたか?まぁ、相変わらずMCはなげぇし、つまらねぇ時もあったけど最高に楽しめたよ! また一緒にTOURやろうね! 大好きだぞ!!TOUR STAFF一同」というスタッフからのメッセージがスクリーンに映し出されると「チームSixTONES、最高だね!」と飛び切りの笑顔をのぞかせる森本さん。メンバー皆、ツアーを終えるのが名残惜しそうだ。髙地さんの「いつか5大ドームやれたらいいよね!!」という声に「イエーイ!!」と大きな声を上げる観客。ジェシーさんも「もっともっと、上行けるでしょ~」、森本さんも「スタジアム、行こうぜ!」とさらにスケールアップしたツアーを実現させることを宣言。360度ステージ、生バンド、デコトラ…SixTONESの持ち味を活かすインパクト満点でド派手なステージは、バイタリティーたっぷりに突き進む彼らのエネルギーが満ち溢れたものだった。大胆な野心さえ清々しい6人の今のバイブスは最強に無敵だ。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年04月26日6周年を迎えるKing & Princeが音楽と花火がシンクロしたエンターテインメントショー『King & Princeとうちあげ花火』を4月11日(木)にZOZOマリンスタジアムで開催。夜空いっぱいに13,000発の超豪華な花火を咲かせ、3万人がその美しさと輝きに酔いしれたイベントをレポートします。デビューから激動の5年を駆け抜けたKing & Princeを称えるように輝いた打ち上げ花火の壮大な景色に3万人が感動!4月11日、千葉県のZOZOマリンスタジアムに3万人のTiara(ファンの総称)が集結した。CDデビュー5周年の最後を締めくくる盛大なイベント『King & Princeとうちあげ花火』を開催したKing & Prince。この日のイベントの前に行われた会見では、永瀬廉さんと髙橋海人さんが今回のイベントに込められた想いを語っていた。「King & Princeのチームみんなで、この5周年の締めくくりに何ができるか、ずっと考えていて。そしたら、花火大会ができるよ…と教えていただいて、ぜひやらせてくださいって決まりました。自分たち的にも、ファンの皆さんと一緒に過ごす時間をたくさん作って、感謝を伝えていきたいなっていうのと、みんなで走り続けてきたこの5周年を、みんなで花火を見ながら振り返るのが楽しみですね」と髙橋さん。「ずっとこの日が待ち遠しかったので、今からワクワクしています」と笑顔を見せる。永瀬さんは「5周年プラス、新たなスタートとなる年になったので、いろんなことをして盛り上げていきたいな、と。ファンミーティングなど、僕たちが今までしたことのなかった本当にたくさんのことに挑戦させていただきつつ、2人でのツアーもやらせていただいて。そんな激動の1年の最後にこの花火大会っていう今までうちの事務所の方々もあまりしたことがないような挑戦、花火大会という素晴らしい催し物で締められるのは、喜びでいっぱいですね」と、新たな挑戦ができる喜びを語っていた。じつは、スタジアムクラスの規模感での花火大会になると予想していなかったという永瀬さん。「最初、おのおので手持ちの花火を持ち寄るのかなと(笑)。こんなめちゃめちゃちゃんと打ち上げると思ってなかった」と驚きを隠せない。この言葉に髙橋さんが「え、手持ちだと思ってたの!?」とツッコミ。永瀬さんは「ホンマにそう。運のいい数人のファンの人を集めてやるみたいな感じかと。だから、ネズミ花火やりたいなって思っていた(笑)」と笑う。永瀬さんは「たくさんのファンの方々と一緒に、めちゃめちゃ大きい綺麗な花火を見られる会っていうのを知った時、嬉しさはより増しましたよね。だからこそ、『King & Princeとうちあげ花火』が、我々にとってもファンの方々にとっても、最高の5周年の締めくくりになるなっていうのは、確信しているというか。自分たちでいろいろ考えさせてもらって、僕らの気持ちが詰まっているので、海人が言った通り、ワクワクが止まらない状態」と目を輝かせていた。リハーサルで実際にスタジアムのステージに立ってみた髙橋さんは、「やっぱり空が抜ける空間は、本当に気持ちいいなって。リハーサルをやっていても、自分たちの歌声、音楽が空に抜けていくのがすごく新鮮だった」と初スタジアムに心を躍らせていた。永瀬さんは「打ち上げ花火って規模感が大きいから、今日来て下さっている方々以外にも見えるじゃないですか。町の中で普通に歩いていて、『あ、なんで花火やってんのやろ?』っていうところから『King&Princeこんなことしてんの?』って。そこから、もしかしたら僕たちのことを知ってくださる方々もいらっしゃるかもしれないので、1つのアピールになる。スケールもでかくて綺麗やし、見ているこっちも感動するし、一挙両得(笑)。この1回のイベントでいろんなものが得られそう」と、偶然花火を見た人にも僕らのイベントを知ってもらうチャンスと話していた。始まる前に映像で花火と楽曲の融合がどんな感じになるか確認したという髙橋さんは「いや、ホントにすごくて。自分たちの楽曲にもうピッタリ音ハネされた花火がどんどん打ち上がっていくので、映像で見ていて、飽きなかったんですけど、ホントにこれができるものなんですか?って」と驚いたそう。永瀬さんは「楽曲と花火の融合という形で花火を見る経験っていうのは、ほぼないことだと思うので。より違った感動を得られるし、我々のファンからしたら、この5年積み重ねてきた楽曲と共に花火が見られたら、より心が動くものがあるんじゃないかなという風に思いますね。素晴らしい風景にプラス花火っていうところでより感動するやろうな」と花火とKing & Princeの楽曲の共演に期待を馳せる。スタジアムの周辺にはズラリと屋台が並んでいて、どの屋台も行列ができるほど大盛況。「こういうのを入れて欲しいっていうのを、ホンマに細かい所まで僕たちの意見をくみとって、具現化して下さった」と永瀬さん。フードコートのメニューや櫓(やぐら)DJブースなど、あらゆる面でふたりが演出・監修したという。ちなみに今回のグッズで、一番こだわったのは、「やっぱ、顔面クッションじゃない? ホンマに自分たちの顔に自信ある人たちじゃない?っていうグッズ。なかなか攻めてるやん(笑)」と自信たっぷりだった永瀬さん。髙橋さんは「僕はちょっと写真のチョイスを結構熱心にさせていただいた」と話すが、永瀬さんは、写真のセレクトも一発だったと胸を張る。開始予定の1時間前、スタジアムの客席に到着すると、スクリーンにはデビュー曲から始まり、この5年間でリリースしたKing & Princeのシングルのミュージックビデオが流れ始めた。早く到着したファンが退屈しないように細やかな部分まで配慮が行き届いている。始まる前からペンライトを振って盛り上がるファンの姿も。だんだんと日が暮れて、夜の帳が下りる頃、ふと気づけば、三日月が空にくっきり浮かび上がっている。Tiaraの“キンプリ”コールの声が大きくなり、定刻を15分ほど過ぎた頃、「『King & Princeとうちあげ花火』始まるよ~!」というふたりの声がスタジアムに響きわたり、いよいよイベントがスタート。1曲目は、昨年ふたりでの新体制となってリリースした「なにもの」。背中に『King & Princeとうちあげ花火』のタイトル名が入った黒のトレーナーを着た永瀬さんと色違いの白を着た髙橋さんがスタジアムのメインステージに向かってゆっくり歩いていく。「みんな、打ち上げ花火にようこそ~! 一緒に素敵な思い出作りましょう」とTiaraに呼びかける髙橋さん。続いて歌ったのは、「名もなきエキストラ」を。「みんな手をあげろ!」と叫んで、手振りで会場が一体に。メインステージに到着すると「改めまして、King & Princeです!ようこそ~!」とあいさつ。「みなさん、楽しんでくれていますか?楽しみに、準備してきましたか?喉、あったまってますか?」「屋台でごはん食べて、お腹パンパンですか?」と次々と言葉を投げかけ、コール&レスポンスで盛り上げる髙橋さん。「外ですっぽり(天井が)空いてるけど、声響かせられますか?」「真ん中の列、行きますよ~!」と声をかけてから、「昨日、俺とディナーを食べていますか?」というイタズラな質問をすると、それでも「イエーイ!」と返事をするTiaraに髙橋さんはニヤニヤ笑う。この日の夜の天気は、雲も少なく、晴れ模様。髙橋さんは「みんな、てるてる坊主作ったんでしょ?今日ちょっと曇りっぽくて、どうかなって思っていたけど…。夜だから分かんない(笑)」。それでも「寒くない?大丈夫ですか?」と優しく声をかけるふたり。「いや~、ついにこの日が来ましたね。打ち上げ花火を(みんなで)見ることないからね。ありがとうね」と観客に向かって手を振る永瀬さん。「みんなで“たまや”って言って下さいね」と髙橋さん。トークは続き、「昨日、ドーム来た人?」と永瀬さん。髙橋さんは千賀健永さんと楽屋裏でアートの話をずっとしていたと『WE ARE! Let’s get the Party STARTO!!』の裏話も飛び出す。永瀬さんは山田涼介さんとしゃべりかったと残念そう。山田さんと道枝駿佑さん、髙橋さんと永瀬さんの4人で「シンデレラガール」を歌った時の山田さんの話を興奮気味で話す永瀬さんに「俺からしたら、廉もヤバい。顔面が(笑)」と褒めるヒトコマも。正面ステージからちょうちんがついた櫓で移動したふたりがバックステージに到着するといよいよ打ち上げ花火タイムへ。「残り10秒になったら、一緒にカウントをして盛り上げましょう」という永瀬さんの提案で10秒前から声を揃える会場。「3、2、1、スタート!」という掛け声と共に絶妙なタイミングで花火パートの「シンデレラガール」がスタート。デビュー曲から14thシングル「愛し生きること/MAGIC WORLD」までの歴代の代表曲とともに、花火と極上の音響の共演を実現させていく。打ち上げのタイミングや滞空時間も緻密に計算された打ち上げ花火。音楽とシンクロして、ぴったりなタイミングで様々な色とりどりの美しい花火が上がっていく。その数は、なんと全国で行われる大きな花火大会と同等クラスの13,000発。ブロックごとに小MCやVTR映像を挟みつつ、King & Princeの楽曲と花火が繰り広げられた。King & Princeの文字も夜空に浮かび上がるなど、見たこともない景色が盛りだくさん。花火をみつめるふたりの姿がスクリーンに映し出され、記念撮影をする姿や動画をまわす姿、目をキラキラさせながら、じっと花火をみつめる姿も――。6ブロックの花火が打ちあがった後は、甚平姿で「ゴールデンアワー」を熱唱。大輪の花火を背負って歌う姿は、盛大でこれ以上ない超・最大級の演出だ。CDデビュー6周年の記念日である5月23日にシングル『halfmoon/moooove!!』がリリース。この日の会見では、今後の活動についての展望も語っていた。「この5周年という年は、『King & Princeとうちあわせ』というファンイベントから始まって。ライブ以外にもファンのみんなと今までの5年間をたくさん振り返ってきて、懐かしんで、愛しんで、っていうことをやってきたんですけど。6周年からは、また次なる歴史の1歩1歩を作っていく年になっていくと思うので、とにかく前向きに皆さんにKing & Princeってこんなこともやっているんだとワクワクしてもらえるように1つ1つの作品やイベントに丁寧に打ち込んでいきたいです」(髙橋さん)「海人と常々話していることの1つは、新しいことをどんどんやっていきたいということ。 打ち上げ花火もそうですし、ファンミーティングもそうですし。新しいことをどんどん挑戦していってファンの人たちにも新しい刺激じゃないけど、King & Prince を応援してると、ホンマにいろんな経験ができて、めちゃめちゃ飽きひんなと思ってもらいたい。6周年も勢いを落とさず、10周年、15周年、20周年に向けて、より勢いのあるものにしていけたら」(永瀬さん)そして、ファンの皆さんに向けてのメッセージではこんなことを語っていた。「本当に去年からいろいろご心配とか、不安を感じさせてしまうことが多かったと思うんですけど…」と、前日に行われた『WE ARE! Let’s get the Party STARTO!!』でのパフォーマンスを振り返りながら、「ファンの皆様の不安を少しでも取り除けるように。我々の意思とか姿勢をパフォーマンスで、精一杯に伝えました」と永瀬さん。「(これからも)前向きな気持ちになれて、元気が出るようなパフォーマンスしていきたいですね。心配せずに、これからも我々のことを信じて、楽しんで応援していただけたらなという風に思います」。髙橋さんは「昨日ドームのステージに立てたことで自分たちも前向きになれたと思うし、勇気を持ってこれから進んでいこうって思ったし、よりみんなを笑顔にさせたいって思いましたね。ここから6周年目に入っていくので、より一層、スタッフさんや周りの方々、何よりファンのみんなに今まで以上に感謝の気持ちを持って、これから頑張っていこうって思いました」と、本当に晴れ晴れとした、頼もしい表情を見せていたのが印象的だった。感謝の想いを抱きながら迎える6周年は、一体どんな輝かしいものになるのか。最後の最後まで怒涛の花火が打ち上がったイベントの最後では、「ありがとう~!」と何度も叫んでいたふたり。「みんな、今日は本当に来てくれてありがとう。みなさん、最高の思い出できましたか?明日からも俺たちと歩んで行きますか? 約束です!」と、小指を会場に差し出す髙橋さん。「もうすぐで6周年目になります。6周年目もこうやって、もっと素敵なKing & Princeを…もっと素敵な景色と素敵な時間を共に過ごしていきたいと思います」と永瀬さん。この5年間、怒涛の日々を夢中で駆け抜けたふたりを称えるかのように眩く夜空に輝いた花火。この美しい壮大な景色は、まるで彼らに捧げる豪華な勲章のよう。ふたりにとっても、ファンにとっても、永遠に色あせることのない極上の思い出になったのは間違いない。King & Princeならまだ誰も見たことのない、最高の景色を更新してくれるはずだ。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年04月16日約19万5千人を動員する過去最多、全国5都市のアリーナツアー「美 少年 Arena Tour 2024 Gates+」に挑戦中の美 少年。6人それぞれの個性を際立たせた演出が目玉となったステージから3月30日(土)昼公演の模様をお届けします。美 少年の華やかな個性を発揮した煌めきのステージで夢の扉・Gatesを開く!今回のツアータイトル「Gates+」を Gateの複数形にしたのは、6人の個性を見せたいという想いから。“+”はファンの人たちを意味しており、6人とファンが作り上げる夢のテーマパークのような空間だ。メンバーカラーに輝く6つの扉から華麗に登場した美 少年。岩﨑大昇さんが「Welcome to our Gates!! 来たぞ、横浜!お前ら、騒げるかい?1つになれるのかい?」と叫ぶと大きな歓声をあげるファン。まるで夢の国から飛び出した王子様のような6人が「Cosmic Melody」から始まり、ハッピー感一色の美 少年の持ち歌をリミックスアレンジで届けていく。目玉となったのは、新曲「魔法の夜」。この曲は、時計の秒針を刻む音から始まり、ジャズの音色で奏でる、まるで舞台のショータイムのようなラブソング。いつもより柔らかで大人の雰囲気を醸し出すボーカルで歌うのは、“君が大好きだ”という止まらない純粋な想いを届ける一夜の物語。扉を開けるしぐさや指切りをするポーズ、「俺についてきて!」と言わんばかりに手を差し出す振り付けもあり、美 少年がどんな魔法の夜にエスコートしてくれるのか、期待が膨らむようなロマンティックでキュートな1曲に仕上がっている。今回のコンサートのテーマとなっている、それぞれの個性を見せるソロ曲については、MCでの曲解説を交えつつレポート。那須雄登さんのソロ曲は藤ヶ谷太輔さんの「Think u x.」。MC中、金指一世さんが“Touch me now”というフレーズを真似して歌う姿に「俺のソロ曲、大好きだよね~、金指」と那須さん。岩﨑さんいわく「今までの那須のソロ曲をずっと金指はやるわけ。ホント好きなんだね」と、歴代の那須さんソロ曲を金指さんが真似してきたそう。金指さんも大好きだという「Think u x.」は、狂おしいほど愛しすぎた想いを歌う曲。黒のロングコートを羽織った那須さんが胸元をはだけさせながらセクシーにダンスし、会場の視線を集めていた。 演出については、「最初は、はだけるつもりがなかったけど、テンション上がっちゃって」と那須さん。「かっこいいんだけどさ、テンション上がって脱ぐのはヤバいよ(笑)」と岩﨑さんに突っ込まれていた。これまでもラップの作詞を手掛けてきた金指さんは、King & Princeの「ichiban」をソロで披露。ラップパート部分の作詞をしてオリジナルのものに。満月に照らされながら、熱くラップを畳みかける姿は、ワイルドで無敵感たっぷり。特技であるキックボクシングの動きをアクティブに披露する場面もあり、自分が追求しているものをとことん詰め込んだソロ曲に。佐藤龍我さんは、ソロ曲「To You」で作詞とピアノ演奏に挑戦。MCで「めっちゃピアノ、ムズい。合唱コンやってくれていたのは、マジめっちゃ感謝だったなと思ってます。手が震える」とピアノ演奏の大変さに気づいたという佐藤さん。ピアノ演奏はもちろん、メンバー一同「龍我が詞を書く日が来るとはねぇ」と、作詞を手掛けたことについてもしみじみと感心。浮所飛貴さんが「作詞ノートもずっと持っていたもんね。『少年たち』の舞台中、龍我の楽屋に行くと“作詞ノート”って書いたノートを持っていて。見せてよって言っても見せてくれなかった(笑)。ずっと前から準備していたね」と暴露すると「ハズい」と照れる佐藤さん。ステージでは、メンバーカラーの赤一色が照らす中、しっとりピアノを弾き語り。「そばにいさせてよ」と歌うラブソングを歌う姿は、惹きこまれるほどまっすぐだ。岩﨑さんもソロ曲で作詞作曲を手掛けており、タイトルは「We’re gonna be a star」。「作曲は楽器でやったり、パソコンでやったり。楽しかった」と岩﨑さん。浮所さんが「みんなで1つに完成させる系だね、大昇の曲は。お客さんたちも含めて」と曲の印象を話すと、「グッとみんなが1つになって、パッと上がれる曲になったらな、なんて思いながら」と曲に込めた想いを語っていた。会場のファンがハミングで歌って一体となるパートの歌声は、壮大。曲中に「みんな歌ってくれて、ひとつになってくれてありがとう」「今日、最高に楽しかったって笑える1日にしたいから、楽しもうぜ!」など熱く語り掛ける姿も印象的だった。浮所さんのソロ曲はSixTONESの「Mad Love」。クッションを抱きしめたり、ベッドに寝転がったり、セクシーなパフォーマンスで会場を釘付けに。岩﨑さんから「超かっこいい。またいつもとは一味違ってね」と褒められると、「今回ギャップじゃないんだけど、ホントそういう系。こんなおしゃべりしていますけど、真反対の浮所を見せたくて」とクールにカッコイイ曲を選曲した理由を明かす。すると「プライベートでは根暗だもんな」と笑う岩﨑さんに「プライベートでもいつも明るいわ。大昇って、いつも俺が暗い人っていう設定をつける。楽屋で1人携帯を真っ暗な中でいじっていたとか…。何ですか、それ(笑)」と浮所さん。「いや、普段明るいけど、じつは暗闇で親指しゃぶってんじゃないかって(笑)」と岩﨑さんにいじられると「心配するでしょ。違う、違う。俺じゃない。どっちかっていったら、那須」。思わぬ飛び火に「俺じゃない!俺、明るいし」と那須さん。ちなみに浮所さんがプロデュースした自分のうちわの写真は、片面がはだけたものになっており、「浮所のうちわは『anan』(笑)」と那須さんから突っ込まれるヒトコマも。MCの終わりで「うさぎさんが来てくれて、それを追っかけてきたんだけど…。なかなか見つからなくて」と藤井直樹さんが会場を見渡すと、藤井さんのソロ曲へ突入。選曲は、二宮和也さんの「秘密」。うさぎを探して会場を練り歩き回りながら歌うというパフォーマンスは、どこかファンタジックでほのぼのとした絵本の世界。うさぎの他、ライオン、ペンギン、パンダと動物の仲間たちも登場。その中身は一体誰なのか?も注目だ。挨拶は最年長の藤井さんから。「今日は2日目ですけれども、もうね、みんなから元気めっちゃもらっちゃいました。本当はね、僕たちが元気を送りたいんですけれども。みんなのパワーがめちゃくちゃ伝わってきて、俺たちは負けないぞって気持ちでね、最高に素敵な時間を過ごせたかなと思います。今回はゲートっていう素敵なセットも作ってもらってね。6つの扉があって、6人の個性が出せればいいなって、ソロもね、やらしてもらいましたけど。やっぱりコンサートって終わった後に楽しかったって帰ってほしいなというのが1番にあるから、ファンと一緒に楽しめるようなことができればいいなと思ってやらせていただいたんですけれども、楽しかったですか? またこの素敵な時間を一緒にみんなで作っていけるように頑張りますので、皆さん僕たちについてきて下さい」。続いては、末っ子の金指さん。「こうやって今、美 少年が横浜アリーナに立たせていただいていること、本当に感謝しています。僕たちが頑張ってやった『Gates+』、楽しんでいただけましたか? 僕たちアリーナツアーは3回目になるんですけど。今回のツアーでは、美 少年 6人の魅力、1人1人の個性をふんだんに発揮しようと思って、『Gates+』っていういろんな扉があるよっていうタイトルにしました。アリーナでソロを6人がやるのは初めて。1人1人の個性がめちゃくちゃ出ていて。誰1人被ってないのがすごいなって思いました。僕たち1人1人個性、そして、6人の魅力をもっとレベルアップして、もっとゲートを開けていけたら。これからも全力で頑張ります」。那須さんは「皆さん楽しかったですか? 美 少年はイケメンでしたか? 僕たちもめちゃくちゃ楽しかったです。新曲『魔法の夜』は、みんなとのスイートな曲。『Sing it』の派生形で新しい曲がほしいねって話をして『魔法の夜』になりました。みんなと僕たちの宝物の1つになったらいいなと思っています。ソロ曲は藤ヶ谷くんの『Think u x.』をやったんですけど、5、6年前ぐらいからずっとやりたくて。ダンス練習して、やっと今できるかなっていうレベルに」と新曲とソロ曲について解説。そして、「僕と浮所が高校生くらいの時は学校があって、舞台に出られない期間があったりしたんですけど、この前、無事大学を卒業できました。皆がSNSとかで僕と浮所におめでとうってたくさんのあったかい言葉を綴ってくれたのは知ってます。まるで自分のことのようにみんなが喜んでくれて、周りの人に恵まれたなって思いましたね。ホントに感動しました。学生という肩書きはなくなったので、バシバシ…ビシバシアイドルして頑張っていきます」と、アイドルとして高みを目指す宣言を。まるで選挙演説のように力強く言葉を放ったのは岩﨑さん。「今回アリーナツアー5都市を回ります。はじめは2都市で前回から3都市、今年から5都市にパッと増えて、みなさんにたくさん会える機会をいただけて、本当に僕は嬉しく思っています。やっぱり何よりもいろんなことに挑戦させていただけるのは、皆様のお力、ご声援、応援のおかげです。本当に感謝しています。様々な挑戦させていただいたんですが、グループでも新しいことをしたり、個々でソロの詞を書いたり、今まで培ってきたことをさらに磨き上げて、皆様にお届けしました。僕たちがこんなに成長したんだよ、もっといけるよっていうところを見ていただけたかなと思います。僕たちがいろんなことに挑戦させていただけるのは、本当に皆様のご声援のおかけ。この1年間、正直、苦しい時期、不安な時期、たくさんあったと思いますが、僕たちを信じてついてきてくれたこと、本当に感謝しています」。ソロでピアノに挑戦した佐藤さんは「僕は新しいことに挑戦することは苦手だったんですけど、今回こういう場を決めて挑戦してみようと思って1歩踏み出してみたら、めっちゃピアノ楽しくて。今後も続けていきたいです。1歩踏み出すことは怖いし、勇気もいるけれど、失敗してもいいんで、1歩を踏み出すことが大事だと思う。皆様も迷ったら 1歩踏み出しましょう」と、ニッコリ。そこから「今年ね、美 少年 8年目。長いですね」と今までを振り返り、「こうして横浜アリーナでも2年連続できるのは、当たり前じゃないし、皆さんがいるからこそ僕たちはこうやって輝けます。ほんとに感謝しかないです」と佐藤さんが会場にお礼の言葉を伝えた。浮所さんは、「初めてアリーナツアーした時かな。こうやって最後に喋るところで言わせてもらったんですけど、最初は小さい会場から始まって。ペンライトにメンバーカラーがない時期から考えると、今こうして8年経って、こんなにも広い会場で、僕たち6人のためだけにこれだけのお客さんが集まってくれる。言葉で表せないくらい嬉しいことなんです。僕自身もコンサートを観に行ったり、お家でDVDをみたりした時に、コンサートを観た後ってすごく幸せな気持ちになるんですね。春休みもうそろそろ終わって学校、明日からまた仕事、4月から社会人になる方、家事育児やっている方もいると思います。いろんなことを乗り越えるほどのパワーがコンサートには僕はあると思うんです。僕たちのパワーを皆さんに分けられている自信もあります。ちゃんと元気になりましたか? 僕たちも皆さんの声援で頑張ろうって思えます」と会場を見渡しながら、胸を張る。「今回のコンサートは、6人それぞれソロに重点的にパワーを置きました。個人でも芸能界、世界に通用するスターになるために、今回は個人のパワーを伸ばすことを目標にした公演となりました。今後も6人それぞれ個性と特技を磨いて、1人1人がスターと呼ばれるような存在になれるように頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」(浮所さん)そして、浮所さんが「さぁ、皆さん、続いてがラストの曲になります。僕たちのパワー、想い、勢い、パッションの全てを今から全力でぶつけたいと思いますので、心して見て下さい。それでは、皆さんの毎日に素敵な虹がかかりますように…!」と素敵な曲振りでラストソング「虹の中で」を。冒頭で「横アリ、ラストだぞ!まだ声出せるだろ!最後まで一緒に燃え尽きようぜ」浮所さんのあおる声で歓声を上げるファン。好きな人への想いがギュッと込み上げていくピュアなラブソングを想いを込めて歌う美 少年の姿に会場の一体感は、最高潮に!そんな中、浮所さんが「君のせい…」というフレーズを甘くささやき、投げキスをすると、観客の歓声がひと際沸いた。アンコールでは、1曲目の『Super Boys』が 終わると、那須さんが「バイバイしちゃうの?バイバイ嫌な人!聞こえない。バイバイ嫌な人! (「はーい」というファンが返事)みんなバイバイ嫌だって。みんなかわちぃからなぁ、どうしよう?」とメンバーを見ると金指さんが「じゃあ、行っちゃいます?じゃあ、聴いて下さい。僕たちの大切な曲、『Super Compass』」と前曲のタイトルにかけて“スーパー” を付けて『Compass』を紹介。そんな曲振りに冒頭のフレーズで思わず笑って声が震える那須さん。最後まで仲良しぶりが微笑ましい美 少年の6人。それぞれが自分の新たな表現の扉を解放し、繰り広げた渾身のステージは、6人6様の個性豊かなものに。1人1人の持つ力をパワーアップさせ、さらに大きなグループに進化を遂げようとパフォーマンスに磨きをかける彼らの熱い想いが伝わるコンサート。ここからどんなチャンスを掴み取り、夢の扉“Gates”を開くのか、美 少年の未来が楽しみでならない。写真・小池理恵 取材、文・福田恵子
2024年04月05日3月31日にSexy Zoneとしての活動の幕を降ろした佐藤勝利さん、中島健人さん、菊池風磨さん、松島聡さん。ラストステージを飾った涙の配信ライブをレポート。4月1日、配信ライブで新グループ名をtimelesz(タイムレス)と発表した怒涛の2日間を振り返ります。Sexy Zoneのラスト配信ライブは4人の友情と絆が感じられる感動のステージに!2024年3月31日20時――。定刻時間を迎えると、2011年11月16日にリリースしたデビューシングル「Sexy Zone」から始まった配信ライブでのラストステージがスタート。シルバーのラメが輝くジャケットのセットアップの衣裳に身を包み、4人でパフォーマンスをする本当に最後のかけがえのない時間。披露する楽曲は、ファンから事前に募ったアンケートで考案したセットリストだ。彼らの代表曲の1つとなった「RUN」を疾走感たっぷりに歌い上げ、「ぎゅっと」では佐藤勝利さんが「Sexy Zoneです。今日はSexy Zoneとしての最後のパフォーマンスです。感謝を込めて、みんなと一緒に楽しいライブにしたいと思います」とあいさつ。菊池風磨さんが中島健人さんを変顔をして笑わせ、「マジでやめて(笑)」と噴き出してしまうヒトコマもありながら、菊池さんが「配信ライブをご覧の皆さん、それからSexy Zoneの皆さん。最後に我々と皆さんと『ぎゅっと』できますか。じゃ、行きますよ。せーの!」と声をかけ、ぎゅっと寄り添う4人。MCでは、中島さんが「俺のパートでめちゃくちゃ変顔するの、やめてくれる?」と菊池さんの変顔に笑ってしまった話に。「最後まで笑わせ合いっていうのは、きっとファンの方はSexy Zoneっぽいなって思うよ」と佐藤さんが言いつつ、「俺らふざけすぎ!」と笑いが止まらない4人。そんなリラックスした雰囲気だが、この配信前に菊池さんとサウナへ行ったという松島さんは「整いに行っちゃった。ちょっと緊張をほぐしに行きたくて」と最後の配信ライブに緊張していたことを明かしていた。ファンによる事前アンケートで選ばれた楽曲について触れ、「この曲が来るんだとかさ、意外性があったよね」と驚いたという4人。松島さんが「デビュー当時、ライブ作るの大変だったもんね。自分たちの持ち曲がまだなくて」と言うと、「『Sexy Zone』5、6回歌ってなかった?」と中島さん。菊池さんは、「ファーストライブでいろんな『Sexy Zone』を歌って。普通の『Sexy Zone』をオープニングで歌って、途中でバラードバージョンを歌って、最後にまた普通の『Sexy Zone』を歌って」と懐かしそうに振り返る。ここから昔話に花が咲き、ジャケ写を見ると今とデビュー当初の松島さんが全然違う、いちばん変わったと盛り上がる。「まだ物心ついてなかったでしょ」「まだ赤ちゃんみたいだった」とイジられる松島さん。いろんな変化を遂げて13年目を迎え、「いろんな歴史がありました」としみじみする4人。「今回は僕らが個人的にと言いますか、表ではあんまりわからないようなことをまとめてみました」(菊池さん)と映像と共に振り返るパートも。2013年にドバイに行った時の写真が公開され、「ドバイでマグロ丼食ったこととか覚えてない?」と中島さんが言い出すと「えっ、それってハワイじゃない?」と佐藤さんがツッコミ、「いやいや、ドバイにもあんのよ」と中島さん。さらには「あっ、ポケじゃない?」と松島さんがポキ丼を“ポケ”と言い間違える可愛らしい一面を覗かせ、「ポケだとなんか捕まえられそうだから(笑)」とフォローする中島さん。微笑ましいやりとりが延々と続く。ハワイの写真にはマリウス葉さんの姿も一緒のショットがたくさん。マリウスさんの写真が映し出されるたび、「現地のコーディネーターさんが写っちゃってる」「これにもコーディネーターさんが!」と盛り上がる4人。菊池さんが「異国の地で(配信ライブを)見てくれてるというお友達がいまして。聞こえているかな。名前を呼びますか。せーの」で「マリウス!」と叫び、マリウスさんがオンラインで飛び入り参加。「見てたよ。こっちまで緊張した。あと、後ろのディスコグラフィが懐かしい」と、これまでのシングルやアルバムのジャケット写真がコラージュされたセットに触れるマリウスさん。思い出を尋ねられると、「よく覚えてるのは、ハワイとかドバイとか行った時に通訳をしようとして、英語は理解できてたんだけど、それを日本語にできなかった(笑)」と笑う。菊池さんが「マリウスはバレンタインデーにさ、結構クッキーとかチョコをメンバーに作ってくれてたね。俺さ、1番最初にもらった時に“カタい”って文句言ったら、それから俺にはくれなくなった(笑)」とさみしそうな顔を見せると「じゃあ、来年から再開します」とマリウスさん。話の途中で、「あいつ(アルバム『ザ・ハイライト』の)パーカー着てるぞ」とメンバーが気づくと、背中のデザインを見せてお尻を振るマリウスさん。「なんでちょっとお尻振ったの!?(笑)」と笑いが起こる一幕も。5人のSexy Zoneはこんな感じだったなと思い出される懐かしいやりとりにほっこり。たっぷりのMCの後、「puzzle」を。ここからは「With you」「バィバィDuバィ~See you again~」「夏のハイドレンジア」「本音と建前」「Sexy Summerに雪が降る」と人気曲を怒涛のメドレーで畳みかけていく。最後の挨拶は、最年少の松島さんから。「2011年からSexy Zoneという名前でずっと活動してきましたけども、これをご覧になっている皆様、Sexy Zoneを知ってくれている全ての皆様にまず感謝をお伝えしたいと思います。ありがとうございます。『皆さんの存在があって、僕らはこうやってステージに立てている』という言葉は、ライブやいろんな場所でお伝えさせてもらっているんですけども。改めて先ほどもステージに立ってみて、それをすごく強く実感しました。Sexy Zoneという名前は今日で卒業はするんですけども、今後もそれぞれの活動をぜひ応援していただけたらなと思いますし、皆さんに応援してもらえるようなアーティストにもっともっとなっていきたいなって思っているので、本当に皆さん1人1人の存在にこれからも感謝して、引き続き頑張ってまいりたいと思います」。続いて、佐藤さん。「2011年9月29日にSexy Zoneを結成しました。それから約12年経って今日を迎えております。たくさんの愛情と応援をいただきました。ちょっと泣きそうになるので、冷静に話しますけど、色々なことがあったと思います。5人揃っていた時間が、どれぐらいあったのかなって思い返すと…。誰のせいってわけでもないし、タイミングなんだけど、少しね、寂しい思いをさせてしまった期間もあると思います。でも、僕たちは 1番5人が好きだったし、5人が好きなファンのみんなに何か届けてこられたと思うし、その12年に嘘はないと思うので、本当に一緒にSexy Zoneというグループをみんなで作れたような気がして、ファンのみんなに本当に感謝しています。そして、こういう場所を作ってくれて、ここまで連れてきてくれたスタッフの皆様にも感謝申し上げます。僕たちにはたくさんの個性があって、時にはまとまらないような5人だったと思いますが、ここまで一緒に楽しいものを作ってくれて、ここまで一緒に走ってくれて感謝です。今日でSexy Zoneとしてはひとまず最後ですけど、明日からはソロとグループ、それぞれの道に進んで行きますので、僕たちがまず応援し合って、みんなでまた楽しい時間を共有できたらなと思います」。「順番的に私が」と話し始めたのは、菊池さん。「今回こうやってSexy Zoneっていう名前が変わるタイミングで中島さんが抜けてしまうっていうことで。僕らは話し合いを重ねる準備期間があったので、自分の中で整理をつけていくことはできたんですけども。ファンの皆さんからすると本当に怒涛の3か月になってしまったな、と。発表してから2か月しかなくて。この配信ライブっていうのもその時は決まってなくて。すごく寂しい思い、悲しい思い…これからどうなるんだろうっていう不安な思いもさせてしまったなと。本当に申し訳ございませんでした。ただ、これは本当にもう僕らなりの前向きな決断ということで。あと、中島が抜けるってことだけじゃなくて、Sexy Zoneって名前が変わるっていうことにおいて、僕たち4人、それからマリウスが今も見てくれていると思いますけど、5人がSexy Zoneっていうグループからの卒業なんじゃないかなと僕ら5人で口を揃えて言っておりまして。なので、みんなそれぞれが、それぞれの形で次のステージに、次のステップに進んで行くっていう僕たちの決断です。ここから先、僕らなりの誠意として、この決断が正しかったと皆さんに思ってもらえるような活動をしていけたらと思います。本当にいろんな夢を叶えさせてもらいました。いろんなところに行ったり、いろんなところでライブやったり、ドーム公演を5人でできたり。『やっぱりドームだよね』なんて、15、16歳の僕たちが言ってたあの時から、こんなに早くSexy Zoneからの卒業っていうものが来てしまうとは…。あの時の僕らからすると想像もしていなかったことかもしれません。だけど、これからもっと想像以上の僕たち5人でいられるように精進いたしますので、これからもどうか応援のほどよろしくお願いします」。最後は“Sexy Zoneの最年長”と紹介された中島さん。「テンション上がって汗がすごいんですけど。このグループの形として、こうして僕が汗をかけるのも今日で最後です。去年の中期からいろんな話し合いや、お互いに発展的になれるような、そういう時間を過ごすためにはどうしたらいいのかっていうものをたくさん積み重ねて、このような答えをグループとして出しました。なので、このオンラインライブを皆さんに早急に準備していただけたこと、本当に感謝しておりますし、このオンラインライブをですね、見に来てくださっている全てのファンの皆さん、そしてSexy Zoneに興味があると思ってくださる全ての方々に心から感謝を申し上げます。僕たちのラストローズが届くといいなと思っております」。そんな“らしい言葉”を紡いだ後、「僕は今日で最後なので」と、ここからメンバー全員にメッセージを送る中島さん。「まず聡ちゃん。ありがとうね。本当に小さい頃から2人で電車乗ったり、お寿司屋や焼肉にも行ったり。まさか聡ちゃんが個展をやる、芸術家の道に進むとは、意外だったというか、すごい。12年の中で成長を間近で見られるってのいうのは貴重な経験だったと思います。アイドルとして、すごく最強になっている姿を間近で見させていただいて、自分も負けられないなという刺激をいつも実は受けていましたし、尊敬しています。個展、また見に行くね」。「そして、勝利ちゃん」と“ちゃん”付けで親しみを込めて呼び、「いや、もう本当な。『Withyou』の時から色々やってたよな。帝劇もそうだし、2人でまず『Sexy Zone』の元みたいな振り付けの時間があったり。『Sexy Zone』のサビの振り付けが変わる前の振り付けとかもやったりして。あの時間ってやっぱりこの会社に入って成長しないと過ごせない。だから、今、話をしている姿は、なんかお兄ちゃんからしたら本当にお前カッコよくなったな、と。今、舞台ですごく活躍してるし。勝利はSexy Zoneのセンターだったけど、次は世間のセンター取りに行きなよ。自分も負けないようにしたいし、いつまでも応援してる。ありがとう」。「そして、隣にいる菊池くん。最後だな。1番付き合い長いもんね」と言ったところで中島さんが言葉を詰まらせ、「いやいや、ごめんね。…本当この16年の中で、本当に嫌いだった時も好きだった時も全部が青春だったと思うわ。全部が青春だったし、自分を強くしてくれた。メンバーの中でも年も近くて、ほぼ同い年だし。お前がいてくれたから、俺は強くなれたよ、正直。本当にみんなに感謝してる。2人でご飯を食べた時に言っていたバラエティーのゴールデンのMCを頑張って取りにいって。もう明日からメンバーじゃなくて友達に戻るから…。2008年4月に出会って、本当にここまで一緒に走ってこれで良かったです。ありがとう」。涙を流しながら語る中島さんの想いを受け取った菊池さんも今だから言える本音を語る。「中島とは同期で。彼のほうが1週間早かったんですけど。俺は中島と出会ってなかったら多分デビューしてないと思うんですよね。それだけ腐りかけた時もあったし、悔しい思いも一緒にしてきたし、もちろん好きな時も嫌いな時もあったし。でも、どっかでお互い、特にジュニアの頃なんかは、こいつに負けたくないと思って、そんな中でやってきたジュニア時代だったし、グループになってからその思いとはまた違ったライバル関係でずっとここまで来れたっていうのは、中島が僕らの世界で言うと“シンメ”って言うんですけど、対になって一緒にずっとやっていくシンメが中島じゃなかったら、俺はどっかで腐ってたし、デビューもできてなかったかもしれないし、色々今のお仕事させてもらえてなかったと思うので、中島に出会えて良かったなってすごく思うし。なんか思い返すと全部楽しかった。だから、1人で、ソロでやってくっていうのも応援したいと思ったし。それをもしかしたらファンの子たち、スタッフ、メンバーからしたら、『いや、お前が止めないと』っていうのはあったと思うんですけど、俺は止められなかったっすね。だって、曲がかかったらさ、この人のコンディションわかるんだもん、その日の。そんな相手の決断を止められないよね。でも、やるからには誰にも負けずに、中島健人らしく。僕も、僕らも負けずに頑張ります」。ジュニア時代から人気だった菊池さんと中島さんのコンビ“ふまけん”の深い絆と、共に切磋琢磨して成長してきた関係性が分かるあいさつは感動的なものに。中島さんが流した一筋の涙がキラリと光った瞬間、Sexy Zoneの本当にラストの瞬間が訪れた。最後の曲振りをするのが名残り惜しくて、菊池さんと中島さんが大ケンカをする時は必ず佐藤さんの前だった話など、わちゃわちゃトークを続ける4人。「今ステージ上にいるのは4人ですけど、マリウスも含めて5人、今日でSexy Zoneを卒業します」としんみり静かに話す佐藤さん。「僕ら5人のSexy Zoneを宝箱に閉じ込めるような感覚ですかね」と菊池さん。最後に締めようと中島さんが「いや、本当に素晴らしく素敵な時間を過ごさせていただいております。僕たちにとってのラストローズがですね、皆さんに届いてるといいなっていう風に」と話し始めると、「ちょっとラストローズが『バチェラージャパン』っぽいなぁ(笑)」と、すかさずツッコミを入れる菊池さん。「お前、俺のこと、ホント好きだな~!!」と嬉しそうに笑う中島さん。こんなやりとりが見られるのもこれが最後だ。「まあまあ、華やかな人生をみんなでこれから生きていこうよ」と気を取り直した中島さんが「セクシーラバーズ、大丈夫ね? それではですね、皆さんにこの言葉が届きますように。『Congratulations』」。と曲振りでラスト曲へ。赤い薔薇を持って『Congratulations』を歌いながら、Sexy Zoneを4人が卒業。グループの幕を降ろした。新グループ名はtimelesz(タイムレス)と発表! 新メンバー加入オーディションも開催。その感動的な配信ライブの翌日の4月1日、佐藤さん、菊池さん、松島さんが公式YouTubeとインスタグラムを更新し、再びライブ配信を。新グループ名を発表する瞬間がやってきた。昨晩は眠れなかったと話す3人。松島さんが視聴者に見えないように色紙に毛筆で新グループ名を書き始めると、「皆がどんな反応するんだろう」と心配そうな菊池さん。佐藤さんは「(グループ名を)当てられる人はいないよね」と予想。そして、発表の瞬間。松島さんが「ご準備よろしいでしょうか」と大きく息を吸って、3人で「We are timelesz(タイムレス)」と発表。菊池さんが「あ、そういうこと? ってなってるかもしれないですけど、マリウスが卒業のタイミングで5人で作った曲が『timeless』」と5人の想いを乗せたグループ名にしたと説明。「Sexy Zoneの歴史だったり、皆に見せてもらっていた夢だったり、思いを継承したいので、『timless』ではなく、『timelesz』。僕らなりの誰も置いていかない答えです」と語っていた。そして、佐藤さんが「僕らtimeleszとして初めてアリーナツアーが決定しました」と6月の北海道公演を皮切りに全国ツアーを開催することも発表。さらに、菊池さんが「新メンバー加入オーディションを開催します!」と驚きの告知を。Sexy Zoneを応援して下さった方とこれまで以上の景色を見たいと新しい夢を追いかける仲間探しをしたいという。菊池さんは、「誠意をこれからの姿勢でお見せできれば。複雑な想いもあるかと思いますが、いつかその先で笑っていただける活動をしたいと思います」と真剣な表情に。「中島が抜けるって時に3人で話し合った時に現状維持ではなく、階段を駆け上がりたい。飛躍するには大改革が必要だなということでこの決断に至りました」(菊池さん)。松島さんはファンが置いてけぼりになっていないか心配しながら、「少しずつ時間をかけて理解してもらえたら」と話し、菊池さんは「新メンバー加入は僕が言い出しっぺ。受け入れてもらえなくて当然」、佐藤さんは「提案してくれたのは風磨くんだけど。3人で決めたことだから」と、3人の意見は同じだ。ファンネームは「secondz」で「セコンズ」か「セカンズ」か読み方は今後、決めるという話にもなり、最後に「怒涛でした。この情報量、俺なら泡吹いて倒れてる…」と笑う菊池さん。6月からのアリーナツアーと『timeleszオーディション』の開催も発表され、当面は3人で活動を続けて行くという。これからtimeleszがどんな進化を遂げていくのか、まだまだ未知だが、その新たな旅路の行方をあたたかく見守りたい。取材、文・福田恵子
2024年04月03日現在、HiHi Jetsが全国5都市21公演のアリーナツアー「HiHi Jets Arena Tour 2024 BINGO」を開催中。メンバー全員で構成を考案したツアーは、これまでにないゴージャスな演出で遊び心たっぷりのステージ! ツアーのトップバッターを飾った神奈川・ぴあアリーナMMから3月24日(日)の昼公演をレポートします。多彩なオリジナルソングを30曲持つHiHi Jetsのステージは、遊び心たっぷりなド派手空間!まるでラスベガスのネオン街のようにネオンサインが眩しいステージセット。メンバー紹介の映像から始まり、メンバー5人のトランプカードが揃い、セットのスロットマシーンがツアータイトルの「BINGO」の文字に変わると…そのマシーンからHiHi Jetsが登場。1曲目は、彼らの冠番組「HiHi JetsのHiしか言いません!」の主題歌で、ステージ初披露となる「Hi Hi Let’s go now」から。赤チェックに黒ベストの華やかな衣裳に身を包んだ5人がアップテンポでご機嫌なナンバーに合わせ、華麗にダンス。「楽しんでいこうぜ~」と髙橋優斗さんが叫ぶと会場が湧きまくる。2曲目の「$10」では、大量のオリジナルお札が宙に吹き上げられる演出で景気づけ。「Hey! Hey! 横浜! 今日も最高にたぎっていこうぜ」(髙橋さん)という勢いたっぷりな呼びかけに歓声が起こる。シャツに黒パンツという爽やかな衣裳で歌ったのは、「NEVER STOP -DREAMING-」。ローラースケートで花道を飛び出し、ファンの目の前へ。街頭の機構が天井に上がっていくと、5人が宙にぶらさがり軽やかにフライング。まるでメリーゴーラウンドのようにクルクル回転しながら歌う姿を見上げる1万人の観客。派手な演出にしたいという彼らの狙いの通り、見る者をワクワクさせる演出を次々と畳みかけ、魅力していく。ソロ曲とユニット曲が充実していた今回。井上瑞稀さんと猪狩蒼弥さんが披露した「Lazy」は、猪狩さんが作詞作曲を手掛けたオリジナル曲。一見、近未来のロボット開発の研究室のような雰囲気の中、椅子に座ったふたりが疾走感たっぷりに楽曲を熱唱。猪狩ワールドサクレツの詞の世界観も今後、参戦する人は注目だ。作間龍斗さんは嵐の大野智さんのソロ曲「two」を甘く切ない歌声で披露。指先まで美しいエモーショナルなダンスと繊細なロングトーンボイスに胸が締め付けられる。髙橋さんは華やかなショースタイルの衣裳を着て、ステッキを巧みに操りながら、「Kissからはじまるミステリー」を。しっとりギターの弾き語りで「care」を披露したのは、橋本涼さん。会場のペンライトがブルーに染まる中、スタンドマイクを前にギターをかき鳴らした。井上さんは自ら作詞作曲した「PUPPET」。シュールなパペットの映像が流れる中、「これでも愛してくれますか?」と歌い、紐にがんじがらめになる独創的なパフォーマンスで会場を圧倒させる。猪狩さんも本人の作詞作曲で演出にこだわった「luvitch」でピアノ演奏。昨年は演奏していたピアノが炎上する演出で驚かされたが、今回はドームの中でピアノがグルグルと回転し、桜吹雪の中、幻想的な空間で演奏。この曲で目まぐるしく回転するとは…と、発想力がユニークな猪狩さんならではのソロ曲だった。MCでは、5人でひとつになってローラーを滑る「純情ウォーアイニー」の話に。猪狩さんいわく「連結して滑る時、先頭がダントツで辛いんですよ。誰が先頭か決めてない」と言いながら、これまでの公演では橋本さん3回で髙橋さんが2回で先頭率が高いと振り返るが…。髙橋さんは「あれ? 俺3回やったよ?お前、盛るんじゃねーぞ。2回しかやってないんだから」と橋本さんに突っかかり、橋本さんは「て、てめえ…(笑)」と小さく呟き、男子高校生のような微笑ましいお馴染みの髙橋VS橋本バトルが繰り広げられる。井上さんは、ローラーを滑る時、象を引っ張っているかのような重さを感じているそうで、猪狩さんの体重のかけ方がおかしいのではと疑惑が勃発。猪狩さんが「だって、漕いじゃダメじゃん。電車乗ったことないの? 先頭車両のペースでいかないと…」と言い訳するも「いやいや、ぺース合わせてさ、車輪は合わせろよ。ストッパーになっちゃってるもん、完全」と髙橋さんからクレームが!? さらには先頭にならないように計算してスタンバイしている猪狩さんが、「いちばん、チキってる!」と井上さんたち。そんな楽屋裏まんまのわちゃわちゃトークが彼らの魅力だ。とりとめもない楽屋裏トークが続き、MC中に衣裳チェンジをする順番の話に。猪狩さんと2人残された作間さんは、「毎回みんな先行くんだよな。髙橋はね、着替えが後の3人って決めていて本当は居残りなんですよ。決めてるんだけど、毎回しらんぷりして行っちゃう」と首をひねるヒトコマも。井上さんは、冒頭のお札が吹き上げられる演出に触れ、「マジ、『イカゲーム』じゃない? お札が普通にこうやってぐしゃぐしゃって落ちてるとさ、普通に千円落ちてんじゃないかなって思っちゃう」と1枚1枚にツアータイトルや曲タイトルなど入っている細部にまでこだわったお札を「可愛い」と絶賛。猪狩さんは「ホント絶景なんすよ。アリーナの上から見る景色がホントに気持ちいい」と、お札が振る光景は景気良くていいと満足気。ちなみにお札が振る演出の直前に髙橋さんが「カモン!」と叫ぶが、決めゼリフはいろんなパターンがあるそう。キザな声のトーンで「群がれ!」「受け取れ!」と2パターンの再現をする髙橋さん。このお札の演出は「BINGO」というタイトルにかけて考案されたものだ。ツアータイトル案は、多数あったそうで、「BINGO」は作間さん案だという。「打ち合わせで出た『ブロッコリー』ってタイトル、結構気に入ってた」と橋本さん。猪狩さんは、「1番最初のライブ会議の時に『シェイク』ってタイトルもあった。前回の『BOOOOOST!!』は橋本命名だから。我々、橋本さん頼りで。最初は『シェイク』かなって」と猪狩さん。そこから感嘆詞のタイトル案もあり、髙橋さんが「漢字がかっこいい」と言い出し、「『勇気凛々』に決まりかけた。危ない~。『勇気凛々』がお気に召していたけど、それだとほぼ『アンパンマン』(笑)」(猪狩さん)と髙橋さん案を却下しつつ、「じゃ、分かった。ことわざにしようって髙橋さんが出してくれたのが、『時は金なり』」。他に「タイムイズイエイイエイ」っていう感嘆詞とハイブリッドのタイトル案や野菜の名前がかっこいいと言い出した髙橋さん発信で「ブロッコリー」「カリフラワー」なども飛び出したほか、井上さんが「そこから、優斗が『鯖(サバ)』って言ったんです(笑)」と、紆余曲折あったと話し、タイトル決定まで2時間費やしたそう。気づけばMCタイムも19分経過で、「タイムズイエイイエイしすぎた!」とはしゃぐ5人。一人ひとりたっぷり語ってくれたラストの挨拶は、ダイジェストで凝縮してお届け。まずは、トップバッターの猪狩さん。この日は横浜公演の最終日を迎えたことから「4日間(毎日2公演)ですよ。マジで信じられない。こんな幸せありますか? 着実にビルドアップしている感じが、たまらなく気持ちいいです。皆さんのおかげです」と公演数が増えたことを喜ぶ。「俺らのライブって、話す時間を設けるようにしていて。意外と少ないんですよね。俺たちの生の声を届けられる機会って…。俺はこの空間にいる人たちを相手にして話せている、この時間がすごく好きです」と自分の言葉を届けられるこの場所やファンやスタッフなど愛を注いでくれる人たちに感謝を。「普通に生きているだけだと、俺ってもらってばかりだな、と。俺のために何かしてくれる人はいっぱいいるけど、俺は返せているのかなって思ったりするんですよ。でも、ライブで、ちょっとでも返せていたらいいなって。俺はライブっていう空間が好きだし。俺が発する言葉を受け取って欲しい。俺の想いとか、反対にみんなの言葉をぶつけて欲しい。みんなとの絆を深められたら、こんなに素晴らしいことはないなって思います」。井上さんは、「この時間を一言でまとめると“ありがとう”だけ。本当に皆さん来てくれて嬉しい。たくさん伝えてくれて、“ありがとう”。このライブを通して、あったかさを感じたのは、『Dear WOMAN』を一列になって歌った時。橋もっちゃんのファンの方がいて、後ろに俺のファンの方がいたの。俺が目の前に来たら、橋もっちゃんのファンが“みずっこん後ろいるよ、見てあげて~”みたいな。多分、一緒に来ているんじゃないのに。そういう優しさに、すごくあったかい気持ちになった」と嬉しそうに微笑む。さらには「ソロの時も皆ペンライトを変えてくれて。一緒になって盛り上げてくれる。皆さんの温かさを感じて、嬉しく思いました。そんな自慢のH・A・Fの皆さんに誇れる自分でいられるようにこれからもたくさん頑張りたいと思います」と前を向く。橋本さんは、「HiHi Jetsのライブが始まった瞬間、雨降ってきたって。ヤバくね?(笑)。傘持ってきた? あ、持ってきてない人、分かってないねぇ。初めましてかな? もしかして」とHiHi Jetsの雨男伝説を冒頭で語ってから、グループ結成時、ファンクラブを取り仕切っていたベテランスタッフから言われた言葉を振り返る。「HiHi Jetsができたくらいの時かな、僕も多感な時期で。『自分のファンの人が、他の曲で座っているのが嫌だった』って言ったら、『あんたねぇ、ファンはタレントに似るのよ。だから、あんたのせい』って。『ハァ?』って思ったけど、確かになって。この年になって分かるんだよね。似てくるらしいよ? そうなの? 皆、人に優しくしてる? 俺みたいになりたくないよっていう人(わずかの人が「はーい!」)えっと…手を挙げたやつ、かかって来いよ!冗談です(笑)。自分みたいになるとは思わないし、皆さんキレると怖いしさ(笑)」と、ファンに親しみを込めて愛情たっぷりに話す。「完璧を目指す必要はないけど、人の痛みが分かる人になって欲しい。この言葉がすごく好きで。強制はしないけど、そういう人になってくれたらいいなと思うし、自分も一緒に目指せたらいいなと思います」。作間さんは、髙橋さんと井上さんが番組に出演した際、自分が相模原出身だということをテレビで公開された話に触れ、「僕は神奈川県までしか言ってなかったんですけど、相模原って出ていて(笑)。そこから包み隠さず、『相模原の人間なんですけど』って。アクセス悪いんですよ、相模原。満員電車キツイし、都内まで時間がかかります。でも、まだ電車が走っているだけマシ。今日もきっとね、バスや電車を使ったり。いや、チャリっていう人や徒歩っていう人もいらっしゃらないことはないか。今日、2時間ちょっとの時間のために下手したら、移動時間のほうが長いよって人もいるかもしれない。そういう人のために精一杯この2時間を楽しんでもらいたい。例え、雨が降っていても。場内アナウンスが流れるまでは、楽しんでいただきたい」と、作間節全開で、ライブでファンを楽しませたいという想いを語っていた。天の恵みを司る雨男の髙橋さんは、「…雨って俺のせいなのかな?いや、ちょっと考えもんだよな、マジで。俺じゃないと思うんですけど。ごめんな。髪のキューティクル失われるかも」と、笑わせてから、「HiHi Jetsのコンサート、皆さんめちゃくちゃ声を出してくださるじゃないですか。それって、めちゃめちゃ有難いことだなって改めて思って。『もっと来いよ』って言ってる俺が言うのも何ですけど。他の人のコンサートに行って、声を出した試しがないですね。『イエーイ』って言えないの、恥ずかしくて」と自身を省みる。ここから美 少年の岩﨑大昇さんと玉置浩二さんのコンサートに行った話に。「『田園』で玉置さんがマイクを(会場に)向けた瞬間、皆歌っているのに恥ずかしくてあまり声だせなくって。コンサートで俺は、『もっと来いよ』って言っているのにね」と意外とシャイな一面を明かし、「HiHiのコンサートの一体感は、愛があるから生まれるものだなって。皆さんに改めて感謝したいと思いました。これからも、ガンガンあおっていくので、よろしくお願いします」。この日最高潮の盛り上がりを見せたのは、新曲「TODAY」。HiHi Jetsにとって30曲目の新曲をこのツアーで初披露した。炎が激しく燃え盛る特効の中、ローラーでパフォーマンス。橋本さんと井上さんが背中合わせになって歌うと歓声を上げるファン。今この瞬間を熱く生きる彼らにぴったりなナンバーで会場が一体に。世界を塗り替えていけ…と歌うこの曲で勢いを加速させ、夢を掴みとろうとする5人。ステージにおいても最高のTODAYを更新していこうとアイディアをぶつけあうHiHi Jetsの未来が楽しみだ。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年03月27日3月16日(土)に京セラドーム大阪で開催されたファンミーティング『Aぇ! group Aッ倒的ファン感謝祭 in 京セラドーム大阪~みんなホンマにありがとう~』。京セラドームに集結した約5万人と配信で見守るファンの前で、自分たちの言葉でCDデビューを発表!その喜びと涙に溢れた感動のイベントをレポートします。Aぇ! group、約5万人のファンに囲まれ感動のデビュー発表!先輩のコメントも、めちゃ熱い!2019年2月に結成し、これまで関西ジュニアを牽引してきたAぇ! group。クールさと熱量の高い野性味あふれるパフォーマンスを武器に関西ジュニアの中でも注目を集めてきた。パフォーマンスの完成度と、見るものを揺さぶり、巻き込んでいく熱量をもったドラマ性を武器に、メジャーデビュー前とは思えない熱狂的な人気をもつグループだ。雑誌『anan』では2度のグループ表紙やソログラビア企画、様々な組み合わせでのバディ企画に挑んできた。トレンドを賑わせる勢いと活躍の中、昨年の「anan AWARD 2023」では、エモーショナル部門を受賞したことも記憶に新しい。そして、3月13日発売の『anan』では、末澤誠也さんがデビュー前のジュニアとして異例のソロ表紙で登場、全国書店をジャックする勢いで席巻した。そのAぇ! groupが、2024年3月16日と17日の2日間で約10万人を動員した京セラドームのイベントで遂にデビュー発表。結成から全員の情熱と才能を駆使し、心を動かすエンターテインメントを届け続けてきたAぇ! groupにとって生涯忘れられない、記念すべき瞬間が訪れた。5周年を迎えた感謝の思いを届けるイベントは、オリジナル曲「Aッ!!!!!!」から始まり、関西ジュニアのおなじみのナンバー「バンバンッ!!」「ロマンティック」「アホ新世界」と畳みかけ、「Firebird」で最高潮の盛り上がりに。MCコーナーで正門良規さんの「プレゼントって言ったら、あれですけども。皆さんにちょっとお知らせことがございます」という声でスクリーンに映し出されたのは、約40万人動員規模、全国8都市34公演でのアリーナツアー開催決定のお知らせ。5月25日からラストの東京・有明アリーナまで次々と会場を紹介していき、喜びに湧く会場のファンたち。そして、ここで「せっかくこれだけの方に見ていただいている環境ですので、僕たちAぇ! group、5人の言葉で皆さんにご報告したいことがございます」と、改まる正門さん。「僕らAぇ! group…」と溜めてから、「CDデビューします!」と声を揃える。この日を待ちわびていたファンの歓喜に溢れる大興奮の渦の中、「ありがとう~!」と叫び、飛び切りの笑顔で、ギュッと力強く肩を抱き合う5人。目がウルウルと涙で輝く正門さんと草間リチャード敬太さん、小島健さん。溢れる涙が止まらない様子の佐野晶哉さん、万歳ポーズをする末澤さんの姿が…。いつまでも鳴りやまぬ拍手が巻き起こる中、デビュー発表のタイミングで上から降ってきた金色の紙吹雪が自分の上に降り注がないことに「俺の所には届かへん…」と嘆いて観客を笑わせる佐野さん。小島さんの元に大量に落ちて来た金色の紙吹雪を見て、「これ、カリスマ(ランキングで1位だった末澤さん)のおこぼれをいただいているわ(笑)」と笑うメンバー。ちなみにCDデビューをどういう形で伝えるかみんなで話し合ったそうで「僕たち発信でCDデビューします、って言うのはなかなかないんで。せっかくやから、自分たちの言葉でみんなに聞いてもらおうかって…」と、末澤さんがいきさつを説明する場面も。この後も続々と発表される嬉しいニュース!ユニバーサルミュージックより5月15日にリリース決定。「僕たちのCDのタイトルも決まっています」と、タイトル「《A》BEGINNING」を大公開し、「“これから”という意味を込めて、このタイトルをつけさせていただきました。どんな曲なのか楽しみにしていて下さい」と報告。「そして、この発表を待ちまして、先ほど皆様にお伝えしました。ライブツアーがこういう形になります!」と「Aぇ! groupDebut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」という記念すべきデビューライブとして全国をまわることに。「夢だったことが5月にドドドンと叶う運びになりました」と正門さんが喜びの声を上げ、「皆さん、好きなグループのファンクラブ入りたくないですか。絶対入ってくれよな」と会場のファンに呼びかける5人。公式Xも開設され、情報過多に嬉しい悲鳴を上げるファン。CDデビュー発表を共に喜び、コメントを発表したのは彼らと絆の深い、関西出身のグループたち。最初にVTRに登場したのは、なにわ男子のメンバー。「CDデビューおめでとうございます」とお祝いの言葉を伝え、「嬉しすぎて、声枯れてるんちゃう?」と奇声をあげる藤原丈一郎さん。西畑大吾さんは「ずっと一緒にやってきたメンバーですからね」と感慨深げ。続いて激励したのは、WEST.。「いや~、良かったね、ホントにな」と重岡大毅さんがしみじみと言うと、「(僕らの)ツアーもついてくれてたからね」と、これまで共にした時間を振り返る藤井流星さん。桐山照史さんは「今日この会場に来てくれているファンの皆さんもそうやし。こんだけ周り見たら、仲間がいて。EIGHT兄さんも、なにわ男子も、みんな引っ張っていってくれる、助けてくれる人がおるから。困ったことがあったら言ってきなさい」と頼もしい言葉を。濵田崇裕さんの「お手を拝借」の合図で一本締めをするヒトコマも!2月にグループ名を改名したばかりのSUPER EIGHTも、「おめでとうございます」と祝福。大倉忠義さんさえも彼らのデビューを「全く知らなかった」と驚きの声をあげる。彼らのプロデューサーを務めてきた横山裕さんは感慨深げ。丸山隆平さんは「えぇー、なんてこったジャカジャカ!!」など、謎の一発ギャグを披露したり、「会場のみんな、よく見えてるぜー。サシ飲みしようか」と呼びかけたりして笑わせる。安田章大さんは「いろんな武器をもっているグループなんで、どこへ進むか楽しみにしている」と期待を寄せ、村上信五さんは「東京でこれから仕事をする機会もあると思いますが、へこたれずに、歯を食いしばって、息の長いグループに」と愛のある喝を入れていた。MC明けは、ファン投票で選曲したメドレーコーナーへ。まずはバラード曲部門に選ばれた「名脇役」から。ペンライトの光が彼らを祝福するように照らす中、しっとり歌い上げた。ダンス曲部門「YSSB」では、スモークが立ち込める中、セクシーに格好良くダンス。メンバーが時折寄り添いながら、ロマンティックに歌い上げたのは、王道アイドル曲部門の「White Love」。盛り上がり曲部門の「WHIP THAT」と「V.I.P.」ではフロートに乗ってファンの元で元気を届けた。待望のバンドコーナーでは、これまでサックスを演奏していた草間さんがベースを担当。わずか2か月の練習期間で修得したベースの腕前で演奏を披露。「Oh Yeah!」では末澤さんが小島さんのキーボードに触れ、一緒に演奏するようなしぐさをしたり、草間さんと正門さんが顔を見合わせながら演奏する姿も。「みんな、ありがとうな~。俺たちのこと、これからもよろしくな!」という勢いたっぷりな末澤さんから始まった「君からのYELL」では、目を閉じて心を込めて歌い上げる末澤さん。佐野さんがドラムを力強く叩くパッションも全開だ。ここで会場に訪れたファンと配信を見守るファンへメンバーひとりひとりからメッセージが…。トップバッターであいさつしたのは、佐野さん。「みんなのおかげで、Aぇ! groupはデビューできました。ずっと支えてくれたスタッフさん本当にありがとうございました。メンバーもありがとう。1回あきらめようとしたけど、小島くんと正門くんが怒ってくれて。2人が畳の楽屋で大人の人に土下座してくれて、今があります。5人で良かった。ホントに今めちゃめちゃ幸せです。ラブソングの歌詞みたいやけど、Aぇ! groupでいる時の僕が好きです。1番素でいられているような気がするし、そのありのままの僕をここにいるみんな、5万人配信で観てくれているみんな、全国、全世界のファンのかた、みんなが認めてくれて、支えてくれて、好きでいてくれて…大好きです」。そう応援してくれているファンへの愛の言葉を口にしてから、「この景色、絶対忘れずにまたここから、ゼロからスタートです。なんかしんどい時とか辛いことがあった時、今日のデビュー発表のこと思い出して。横山くんが言っていた通り、息の長いグループに…。この5人で白髪はやして、髪が薄くなって、じいちゃんなってもバンドができるように。僕らのことを愛し続けてください」。小島さんは、「Aぇ! groupができて5年。京セラに立ってるぞ」と右手を高らかに上げてから、「5人で京セラに立つ…ホンマにこれは俺たちだけの力じゃ絶対無理。家族、友達、仲間、先輩後輩、たくさんのスタッフさん、そして何より来てくださってる、配信で観てくださってるファンの皆様のおかげで、俺たち夢の舞台で夢のようなことを発表できました。ありがとう」と、改めて感謝の想いを。「10年前、プールの約束があったのにオーディションに連れて行かれ…。ここまで楽しかったこと、めちゃくちゃ嬉しかったこと、めちゃくちゃ辛かったこと、めちゃくちゃ悔しかったこと、めちゃくちゃしんどかったこと、いっぱいあります。でも、もう今はとにかくその全ての今までの出来事に感謝して、これから未来をこの5人でグループを作っていきたいと思います。ファンの皆さん、最高の景色を見に行きましょう。絶対に連れていきます」。草間さんは「やっと言えた…。言いたくて、言いたくて、でもなんかね、決まったと思って言ったらなくなっちゃうような気がしちゃって。ソワソワしてて。やっとこの舞台上でみんなに向かって自分たちの言葉で伝えることができて、心の底から嬉しいです。みんなが『おめでとう』って言ってくれたから安心できたし、こんだけついてきてくれたんやって、一緒に大きくなれる人たちがいるっていうことが実感できたのは、ホンマによかったなって思います」と涙で大きな目を潤ませる。「事務所入って、15年ですよ。辞めようとした時、それを横山くんや屋良くんが止めてくれて、周りのみんなのおかげです。頑張ってみようやってグループができて、こんだけ絆深めて、こんな舞台立ててるんですよ。ツアーもできるんですよ。デビューできるんすよ。最高やんけ!!」と叫んで、喜びを表現。正門さんは、「お待たせしました。ようやく最高に幸せなご報告をすることができました。ホンマに、メンバーの話を聞いていて、いろいろあるグループやなと実感しています。でも、そんなところも僕は好きです。メンバーとなら、皆さんとならどこまでも行けると思いますし、皆さんとだったら、想像もつかない景色を見ることができるんじゃないかと本当にワクワクしてます」と期待に胸を膨らませる。そして、「色々先輩方がおっしゃっていたように、これからが大変なのかもしれませんけど。何の根拠か分かんないですけど、全部俺たちらしく楽しく乗り切れるような気がしています。これからどういう旅をして、どういうグループになっていくのか、これから先、純粋に皆さんと楽しいことをして過ごしていきたいと思っておりますので、どうぞこれからもAぇ! groupについて来てください」とファンへ呼びかける。あいさつのラストを飾ったのは、末澤さん。「やっとデビューすることができました。(間があって…『頑張れ~!』という声援が会場から起こる)いや、あんまりさ、言ってこなかったかもしないけど、今日だけ…。めっちゃ辛かったわ。たくさん励ましてくれるみんながいて。で、いつも笑かしてくれる、頼れるメンバーがいて。Aぇ! groupで良かったなと 本当に思います。何よりリチャといっしょで 芸歴15年。で、29歳。この今の今まで何一つ僕に文句一つ言わなかった両親に感謝してますね。間違いなく、不安なことやった。家族もそうやし、友達もそうやし。本当にいろんなことがあるたびにスタッフさんが全力で支えてくれて、本当にたくさんの人に愛されているグループやなって感じていますね」。そして、何度もあきらめそうになった末澤さんだからこその言葉を。「みんなに結構、待たしちゃったけど報告することができたのは、辞めんで良かったなと。だから、ここに来てくれているみんな、配信を見てくださっている方、後輩にも言いたいことは、諦めることってすごく簡単。今の仕事を辞めたいと思っている人もいるかもしれないし、頑張る気力がないって思う人もおるかもしれない。でも、俺は間違いなくゆっくり一歩ずつやったかもしれへんけど、自分の仲間、1つの夢を叶えることができたので、諦めずに頑張り続ければ必ず夢が叶うと思います」と力強く前を見る。最後に「これからライブに選びに来てもらって、少しでも元気もらってもらえるように、また明日から頑張ろうって思ってもらえるように。これから俺たち、今まで通り、いや、今まで以上に頑張りたいと思います。こんな京セラドームにデビュー前に立たせてもらえることに本当に感謝です」と、まっすぐな飾らない言葉を伝えてから、「みんなに僕たちからの感謝を伝えたいと思います」とラストソング「ボクブルース」を。アンコールでは小島さんが「関ジュ大好き」と叫ぶと、見学席にいたLilかんさいや大勢の関西ジュニアたちがステージに駆け出した。嶋﨑斗亜さんが号泣して泣き崩れるなど、みんな感動の表情でAぇ! groupと共に「関西アイランド」を熱唱。共に関西を盛り上げてきた固い絆で結ばれた関係性を垣間見ることができた。5月15日にデビューが決定し、さらには約40万人を動員するアリーナ―ツアー「Aぇ! groupDebut Tour ~世界で1番AぇLIVE~」を控える彼ら。北は北海道から南は福岡まで、全国を駆け回る大規模なデビューライブ。見る者の心を突き動かすパワーに溢れた歌声とパフォーマンスで、ますます日本中にAぇ! group旋風を巻き起こし、その圧倒的な勢いにAッ!と驚かされることは間違いないだろう。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年03月18日2024年4月1日(月)~29日(月・祝)に新橋演舞場で開催されるSnow Manの岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんが主演する舞台『祭 GALA』。舞台を目前に控え、3人の気合いが伝わってくる製作発表記者会見をレポートします。この春、Snow Manの3人が新たに新橋演舞場で生み出す新しいエンターテインメントこれまで桜の咲く季節に新橋演舞場で『滝沢歌舞伎』シリーズに挑んできたSnow Manのメンバー。昨年、惜しまれながら集大成を迎えた伝統の舞台に代わって、この春、和と洋が融合したまったく新たなエンターテインメントが誕生。そのタイトルは、『祭 GALA』だ。新橋演舞場を知り尽くした岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんが創造する世界から、一体どんな新たなステージが生み出されるのか期待が高まる。大勢の取材陣が待ち構える会場に1人ずつ礼儀正しく一礼をして、着席した岩本照さん、深澤辰哉さん、宮舘涼太さんの3人。岩本さんは首元にメンバーカラーの黄色のスカーフがアクセントのブラックコーデ、宮舘さんは柄シャツに黒のノースリーブジャケットのモノトーンコーデ、深澤さんは光沢あるシルバーグレーのフォーマルなジャケットに身を包み、気合い漲る正装スタイルだ。司会者から「主演・演出のお3方からそれぞれご挨拶をいただきたいと思います」と紹介されると、まずは岩本さんから「本日はお時間を作ってくださり、お集まりいただき本当にありがとうございます。この新しく始まる『GALA』という作品を制作、発表をしっかりさせていただけることを本当に嬉しく思います」と挨拶が。続いて、笑顔を浮かべながら深澤さんが「はい、どうも。深澤辰哉です。今日はですね、俳優モードでいまして、面白いことは何も言えないかもしれないんですけど(笑)。短い時間ですけどね、『GALA』について熱く語っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」と、会場の緊張感を一気に緩ませる“らしい”挨拶を。最後に姿勢をビシッと正した宮舘さんが「こうして『GALA』という作品で新たなスタートを踏み出します。今日は皆さんに僕らの熱い思いをたくさん受け取っていただいて、もっともっと『GALA』の魅力を皆さんに知ってもらえるチャンスだと思っていますので、いっぱい伝えられたらいいなと思います」と、改まった表情に。早速、質疑応答コーナーに。レポーターから「この3人でこの舞台が決まった時のお気持ちを伺えますか」と質問されると、「岩本さん、言っちゃって!」と岩本さんをみつめる深澤さん。「素直に嬉しかったです。これだけ連続で立たせてもらうことないってくらい、新橋演舞場さんのステージには立たせてもらって、僕たちは育ってきて。で、また新たな形で新橋演舞場のステージに立てるっていうことがわかった時は、また春が来るって思いましたね。それぐらい嬉しかったです」。すかさず、「うまいねぇ、また春が来るなんて…」と突っ込み、しみじみする深澤さん。わちゃわちゃする深澤さんに宮舘さんは「こんな感じ(のノリ)でいいんですか?」と確認しつつ、「僕も嬉しい気持ちでいっぱいなんですけど、新たに3人で演出という部分で未熟な部分もあるかと思いますが、今一生懸命稽古に励んでいる段階なので、稽古を1日1日やっていくごとに楽しみに変わってきましたね。なので、早く見ていただきたい気持ちで今はいっぱいです」と稽古から楽しんで挑んでいる今の心境を明かす。そのコメントに「素晴らしい」と深澤さん。「今ふたりとも全部、言ってくれた。俺が言いたかったこと」とコメント力を絶賛しつつ、「いちばん初めの気持ちとしては、やっぱり嬉しかったですね。新橋演舞場に思い入れがたくさんあるので、そのステージにまた改めて立てるっていうことで、嬉しいです。そして、4月ということで、新生活が始まる新たなスタートのタイミングで、こうやって3人で作品をスタートさせることができて、ワクワクしていますね。早く皆に観ていただきたいな、と。ホントにやりたいことがたくさん。たくさんのかたに観てもらって、何か受け取ってもらえたらいいなっていう風に今は思っております」。ここで日本語の「祭」と外国語で祭を意味する「GALA」という同じ意味をもつ2つの言葉が重なり合うタイトルロゴについて説明が。宮舘さんが「祭と書いていますけれども、これは外国語で“ガーラ”という風に言うんですけど、僕らの場合はこれをちょっと“ガラ”と もじりまして…。日本の文化でもある祭りを象徴した舞台になっていくんじゃないかなと思います。そして、和と洋の融合を空想の中で実現をさせるという僕らの想いでつけさせていただきました」と身振り手振りを交えながら、独特の間で熱く説明。「祭」のタイトルロゴのデザインを指差しながら、「メンバーカラーで僕だったら赤、岩本だったら黄色、深澤だったら紫をロゴに入れさせていただいて。3人で舞台をやらせていただくという決意表明でもありますね」と宮舘さん。岩本さんを現わすカタカナの「ヒ」のロゴを指刺し、「ヒはここです!」と席を立ちあがる、サービス精神たっぷりな深澤さん。振付を担当するのは、もちろん岩本さん。「振り付け、演出、構成、照明、ほぼ僕が入らせてもらっているんですけど。どういう風に踊ったら面白いかなと頭の中で想像しながら振りを作っている最中って感じですね」と現在、絶賛考案中と語る。衣装担当は宮舘さん。「衣装は、岩本が作る振り付けの世界観や後ろに出て下さる大勢の方とのバランスを取りたいですね。あと、オープニングの衣装を世界的なデザイナーでもありますコシノジュンコさんにお願いをしまして。派手な衣装を作っていただくこととなりました!」と衣装にも楽しみになる素敵な報告を。「コシノさんがデザインしてくださった衣装は、『あ、そういうパターンか』っていう僕たちもわっと驚くような和の要素が入った衣装。オープニングから迫力あるんじゃないかなっていう風には思っています」(深澤さん)。ここで深澤さんは自ら差し入れ担当を志願し、「僕たち3人は同じグループで常に一緒にやっていますけど、キャストの皆さんって、初めての方がいる中で絆は大事。僕に何ができんだろうと思った時に差し入れだなって(笑)。ピザパーティーでもやります!」と笑わせる。Snow Manのメンバーもこの舞台を楽しみにしているそうで、「やっぱり舞台とか、いろんなメンバーが経験しているのを見て、すごいなという圧巻することが去年は多かったので。今年3人で舞台に立っている姿をメンバーに見ていただけるのは喜びもある」と宮舘さん。岩本さんは「康二に『俺がめちゃめちゃ見に行くで!』みたいなことを言われましたね。思い入れがある新橋演舞場さんでの作品は、他のメンバーも楽しみにしてくれていると思います」とメンバーの期待を背負って新橋演舞場に立つ。新曲の披露はもちろん、彼らが生み出す演出も楽しみなこの舞台。かなり体を張る場面もあり、相当のエネルギーの消費量になると岩本さん。祭りの出店みたいな感覚の出し物があるかも?…など次々とヒントが飛び出す。岩本さんは「新橋演舞場はすごくパワーがある場所なので、パワースポットみたいな感覚でストーリーを作っていった。皆が同じ気持ちになれるようなストーリーにしたいです。神社やお寺に来る感覚で来てもらえたら」と、ストーリー構成にあたっての独特な世界観を語る場面も。お客さんにどう届けたらいいか試行錯誤している時間が楽しいと語る3人のワクワクは止まらない。目玉のひとつとなりそうなのが宮舘さんによるフライング。「変わったフライングの内容になっていますので、ぜひ乞うご期待!」と宮舘さんが言えば、深澤さんは、「僕は普段からおしゃべりなので、おしゃべりを活かしたシーンがあるんですけど、リハーサルでやったら、僕1人で 9分ぐらい喋っていた(笑)」と、しゃべりっぱなしの演目も…?岩本さんは、「『滝沢歌舞伎』で変面っていう演目をやらせてもらっていたんですけど、それを新たに進化させた形のものには今回挑戦させていただく予定です。僕は個人的には見たことないなってものに挑みます」と、『滝沢歌舞伎』の人気の演目だった変面がまた新しく生まれ変わり、届けることを宣言。最後に舞台を楽しみにしている皆さんへメッセージが。宮舘さんは、「今日会見させていただいて、これで新たなスタートラインにようやく立てたかなと思います。これから稽古を経て、 4月1日の初日を迎えるわけですけれども、より多くの方に楽しんでもらえる、そして心を踊って帰っていただくという夢のような時間を作り上げたいと思いますので、ぜひ皆さん、よろしくお願いいたします」。深澤さんは「僕たち3人で夜中まで打ち合わせして、この作品に対してどれだけ愛情をもって作れるかっていうことを大事にして作りました。まだリハーサルとしてはできてない状態なんですけども、観に来て下さる人たちに少しでも笑顔になってもらって、何か感じ取ってもらえるような作品にしたいなというように一生懸命作っていますので、ぜひ楽しみにして欲しいです」と来場いただく人たちの笑顔を願う。最後に岩本さんが「僕は新しいことにチャレンジしたりするのが好きなんだなって自分自身で感じる期間を今過ごさせてもらっていて。僕の中ではもう初日もあけていて、『ああだったね、こうだったね』って言っているお客さんたちが想像できた段階から、リハーサルがスタートしているので。どんなふうにお客さんに色濃く届けられるか自分の中で考える時間を楽しみながら、今まで味わったことない作品をお客さんに届けたいです」。まだ誰も観たことのない、誰も感じたことのない舞台を目指しているという『祭GALA』。この春、話題独占間違いなしの和と洋が融合した躍動感あるエンターテインメントになりそうだ。その全貌は、4月の新橋演舞場で明らかに…!注目が集まる3人の新たなチャレンジが詰まった祭のような夢のステージは見逃せない。新橋演舞場2024年4月1日(月)~29日(月・祝)S席(1・2階)¥13,500、A席(3階)¥7,000※3月20日(水・祝)10:00よりチケット発売開始写真・小池理恵、取材、文・福田恵子
2024年03月08日初夏にニューアルバムを引っ提げ3大ドームツアーの開催決定を発表したKis-My-Ft2。新体制になって初の全国ツアー「Kis-My-Ft2 -For dear life-」のラストを飾ったのは、デビュー発表を行った聖地・代々木国立競技場第一体育館。最終日である2月15日の昼公演の模様と夜公演でメンバーが涙したダブルアンコールの瞬間をレポートします。Kis-My-Ft2が新体制で全国ツアーを完走!次は6人で初の3大ドームツアーに挑むKis-My-Ft2がデビュー発表をした思い出の地・国立代々木競技場第一体育館に帰ってきた。スクリーンに“当たり前のことなんてない”というメッセージが映し出されると、この日の公演では、2024年初夏にニューアルバム発売決定、そして、東京、名古屋、大阪の3都市で3大ドームツアーという嬉しいお知らせが発表される。会場が歓喜の声に包まれると同時に6人が軽快なイントロと共に登場!1曲目は、“奇跡は奪うもの”と歌う激しいヒップホップナンバー「Rebirth Stage」。“新しく生まれ変わる”という意味の“Rebirth”と“逆転”という意味の“Reverse”が掛け合わされたタイトルの曲で、勢いを加速していく新生Kis-My-Ft2。炎が上がる中、エッジの効いたパフォーマンスで魅せ、「HANDS UP」「Edge of Days」「Smokin’ Hot」と、ハードなダンス曲を4曲連続で畳みかけ、会場の熱気もさらに上昇していく。「Mr.FRESH」では、藤ヶ谷太輔さんが「楽しんでますか?最後までキスマイについて来れますか?」とファンとコール&レスポンス。宮田俊哉さんは「お帰りなさいませ、お姫様」と呼びかけると、“お帰りなさいませ、王子様”とファン。「王子様、大満足!」とニッコリ笑顔に。二階堂高嗣さんは、「Kis-My-Ft2の二階堂です。舞祭組の二階堂です。せーの、ニッカニッカニッカニッカ」とお馴染みのあいさつを。千賀健永さんは「“順調”と言ったら、“超順調”って言ってください。順調?」と呼びかけ、ファンの「超順調~!」の声に満足気な表情に。横尾渉さんは、「皆さ~ん、腹の底から声出せますか?もっと!」。玉森裕太さんは、「代々木、盛り上がってますか? じゃあ、いつもの。せ~の!」で“玉ちゃん”コールが巻き起こる。今回のライブの演出やセットリストは、二階堂さんが中心となって構成。メンバーの上下が逆さになる映像インターの後、「CHUDOKU」では、椅子に座ったままフライング。高所恐怖症なのに“自分が見たいキスマイ”を考えた結果、この演出を考案したという二階堂さんも華麗に堂々と空中で逆さまに。LEDスクリーンに映し出された逆さまの世界と交じり合うように、それぞれが自分のタイミングで歌いながら、クルリと軽やかに回転して、観客を驚かせた。ファンキーなセットでカラフルな照明の中、歌ったのは「Tequila! -テキーラ-」。二階堂さんと宮田さんが軽快なタップダンスを披露すると、ミラーボールのような小道具を太鼓のように叩く横尾さん。その隣でリズムをとる藤ヶ谷さんの姿も。ご機嫌なナンバーでハイテンションに!どこからか会場に漂うあま~い香り…。キスマイライブでは初の試みという香りの演出が取り入れられたのは、「Lemon Pie」。甘酸っぱい恋心を爽やかに歌い上げるポップな楽曲で、甘いレモンの香りを漂わせながら、パフォーマンス。藤ヶ谷さんがめいっぱい吸い込んで至福の笑顔を輝かせていた。二階堂さんが何年も前からやりたかったという香りの演出は、他にももう1曲。「(コンサートを)見て楽しむだけでなく、香りでキスマイのことを日常的に思い出してくれたら」という素敵な想いが込められている。「想花」では会場に金木犀の香りがフワフワ漂う。切ないミディアムバラードをしっとりしたボーカルで聴かせる中、LEDには、アニメーションと手書き風の歌詞が映し出され、優しい世界観に包まれる。これまで7人で歌ってきた楽曲の歌割りはもちろん、ポジションやフォーメーションも変わってくる。演出担当の二階堂さんは、昼公演前に行われた会見で「作り直すというより、今まであった曲をまた新しく生み出す感覚に近い。今まで歌っていなかったメンバーの歌声を聴いて、『あ、そんな優しい声してたんだ…』」という発見もあったという。今回、新たな歌割りで届けた「SHE! HER! HER!」もそうで、「歌割りが代わって、最初は北山(宏光)さんが歌っていたところを僕が歌うんですけど。何度か歌い忘れてしまって、それから玉が隣で毎回チェックしてくれる」と、宮田さんも新鮮な歌割りに、まだ慣れないと語っていた。2月半ばにも関わらず、東京は気温が20度近くあったこの日。「暑いね~。今回のツアーで最高気温!」と盛り上がるメンバーたち。「急に気温が上がりましたから、体調に気を付けながら楽しんでください。『For dear life』ツアー、今日が最終日です!」とMCを仕切る宮田さん。「去年の10月にツアーがスタートしましてね。今は2月ということは約5か月間にわたるツアーをやってきて…なんか寂しいな。(中略)13年前の2月12日に、この代々木の会場で僕たち茶封筒をいただいてCDデビュー発表をしました。その発表があってから、今回のツアーまで、代々木での公演っていうのは僕たちやってなくって。…13年ぶりに帰ってきたぞ~!!」(宮田さん)と、ファンに飛び切りの笑顔を向ける。横尾さんは、「すごいよね。だってここ、重要文化財の場所でもありますからね」と、改めて国立代々木競技場第一体育館でコンサートをできることに、感慨深げ。宮田さんが「いや~、ホントにライブって楽しいなと思いつつ…ニカ、今日どうしたの? 『Tequila-テキーラ-』の時、ゼェーゼェーしてなかった?」と心配そうに確認してから、声高になり、「高嗣、ダメだぞ、あれ(笑)。お前はアイドルだから。普通のおっちゃんになったら」と愛のあるダメ出しを。二階堂さんは、照れ笑いしながら、「多分、気温もあると思う。あと、ここ(花道)が長いのよ」と、会場の本ステから地下に入ってダッシュする通路移動が大変だったことをその時の姿勢をリアル再現しながら説明。床に手をつきながら移動する姿に「スパイダーマンだ!」と、ふざけるメンバーたち。千賀さんが「裏では俺たちの移動の部分も結構ね、大変だったりするところもあったりする」とフォローを入れると、再現で疲れ果てた二階堂さんに「またセイゼイ言ってるぞ。ファンの皆さんの前でそういう姿を見せたらダメだって(笑)」と宮田さんが突っ込み。すると、横尾さんが「俊くんはどうだったの? 今日は」と尋ねたことから、二階堂さんも「やってみろよ!」という流れに。「いやいや、だって俺はパーフェクトアイドル宮田俊哉だから」と今度は宮田さんで「Tequila-テキーラ-」登場までの流れを再現して見せた。「行くぞ、行くぞ。GO!」とダッシュして、歌い出しのポジションに到着して「俺はパーフェクトアイドル宮田俊哉。…いや~、疲れたわ。心臓バクバクだよっ」と叫ぶ宮田さんをニコニコ見守る玉森さん。懸命にキメ顔を作る宮田さんに「さすがですよ」と言いつつ、爆笑するメンバー一同に会場も笑顔に包まれっぱなし。そして、宮田さんが「『For dear life』をやって、6人の形っていうのを作っていこうっていうツアーだったので、このツアーから、次に繋がれば」と仕切り直し、10枚目のニューアルバムリリースと、アルバムを引っさげて、東名阪3大ドームツアーを開催することを改めて発表。喜びの大きな声が巻き起こる会場。「アルバムを出すっていうのは、2020年の『To-y2』以来ということで、その間にベストアルバムは出したんだけど。オリジナルアルバムを出すのはちょっと時間が空いてしまいました。アルバムを引っさげて、またドームに立つことができます。アリーナツアー、完走しようぜっていうモチベーションでやっていくなか、『やっぱり俺たちドーム立ちたいよな』って思いになって」と宮田さんがドームライブへの熱い想いを語った。“日常を飛び越えてここへおいで。本物のSHOWを見せてあげるよ”という新たなキスマイの世界に飛び込んで来てほしいという想いを込めた楽曲が「C’monova」。Come on over=ここへおいでとnova=新生を内包しているタイトルだ。この曲では振付けのないラフなスタイルでゆるっとダンス。歌いながらメンバー同士が顔を見つめ合う姿が印象的。玉森さんはラストで腕を組んでキメポーズを。後半のダンスナンバーパートでは、これぞKis-My-Ft2という演出が。ダンスインターから繋がる形でファイヤーボールが上がると共にメンバーがポップアップで登場し、炎が眩しく会場を照らすなか「PSYCHO」を熱唱。そして、モノクロ映像をバックにした「Black & White」では、勢いたっぷりのダンスナンバーでハードに魅せていく。感動的だったのは、ラストソング「ともに」。この曲は、メンバー全員で作詞を担当。ファンの皆への想いを込めて制作した1曲であり、やりたいことに向かって希望を持って歩もうとする仲間を鼓舞する曲とも捉えられる曲。ここでは、北山さんのメンバーカラーである赤色に会場のペンライトが灯され、愛の色、一色に染まる。ひとりひとりに感謝の想いを届けるように、リフトアップステージの上で会場のファンをみつめながら歌う6人。それぞれがいろんな想いでこの大切な曲と向き合っているのが伝わってくる。彼らがマイクを会場に向けると、キスマイと共に歩んできたファンの優しいハミングで会場とステージがひとつに――。スクリーンにアップになった玉森さんの瞳がキラキラと輝き、潤んでいた。この日の夜公演では、ダブルアンコールでメンバーがツアーの最終日を締めようとするタイミングでサプライズ企画を実施。全国のライブ会場のブースでファンの皆さんがメンバーへのメッセージを書いている映像が流れると同時に、そのメッセージが印刷された金テープがメンバーに降り注がれた。6人が目を潤ませながら、サプライズへの驚きと感謝の気持ちをファンへ伝える場面も。宮田さんは、「このツアーをやるってことが勇気のいる決断でした。すぐにツアーを始めようっていう決断をしたけど、それも6人からしたら、すごく勇気がいることだったし、ちゃんと完走しないとなっていうプレッシャーとか責任とかもすごくあったツアーだった…」と言葉を詰まらせ、横尾さんは「うちのメンバー、ふだん泣かないんですよ。皆さんの愛が届いたから、泣いてるんですよ。ありがとうございます」。涙が止まらない様子の玉森さんは、照れ隠しで冗談っぽく、「よし、帰ろうぜ!」と言いつつ、改めて「たくさんの愛を受け取りました」と、胸がいっぱいの様子。普段から涙もろい千賀さんも「こうやってファンのみんなの思いを言葉で受け取ることってなかなかないから嬉しいな」と愛のこもったファンからのメッセージに感動しきりだ。藤ヶ谷さんは「ホント、(グループを)閉じなくて良かったな。続けてよかったよ。続けていたら、人生いいことあるな」と、しみじみ。二階堂さんは、「色々、思い出しちゃった、ライブを作る過程とか」と、6人でのライブを作るにあたって、メンバーとの話し合いを重ねたことを回顧。「皆さんの愛とたくさんのスタッフさんに支えられて、僕たちは本当に活動できてるなと思っています」(横尾さん)と、皆、スタッフや会場に来てくれたファンへの感謝の想いで胸がいっぱいになって、全国ツアーのラストステージを終えた。ツアーのタイトル「-For dear life-」には全力を尽くすという意味が込められている。6人の新体制になって、全力を出し切って走り抜いた初めてのツアー。玉森さんが「楽しんでいただけましたか。これからも僕たちは皆様と一緒に楽しい思い出、未来を作っていけるよう、これからも全力で進んでいきますので、皆さんあたたかく応援してくださったら嬉しいなと思っております」と、6人のKis-My-Ft2で歩みを止めないことを宣言。そして、再びスクリーンに映し出されたのは、“当たり前のことなんてない”という言葉――。7人でパフォーマンスを届けてくれることが当たり前だと思い、想像してなかった6人の未来。不安を乗り越え、6人で歩む決意を胸に、新たなキスマイの形をみせてくれたのが国立代々木競技場第一体育館という思い出の地だ。2011年2月12日、この同じ会場で茶封筒を受け取り、CDデビューが告げられたあの日。ステージを駆け回り、メンバー同士が抱き合って喜び合った感動の瞬間から13年経った――。これまでも数々の出来事を乗り越え、ともに歩んできた彼らだからこそ、またここから、素敵な足跡をたくさん残してくれるだろう。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年02月19日約14年ぶりにソロコンサートを開催したKAT-TUNの上田竜也。「MOUSE PEACE 2024~我龍転生~」と題して、1月から北海道、愛知、大阪、福岡、東京と全国5都市のZeppにて公演。最終日、Zepp DiverCity TOKYOで行われた2月6日(火)の昼公演・セミファイナルステージの模様をお届けします。上田竜也14年ぶりのソロコンは、ファンとバンドメンバーへの愛情が伝わるピースフルな空間東京に大雪が降った翌日――。Zepp DiverCity TOKYOの会場内は、寒さはどこ吹く風。積もった雪も一瞬で解けそうなほど、始まる前から熱気に満ち溢れていた。館内の電源トラブルが発生し、定刻の14時を20分過ぎた頃にようやくスタート。開始の案内が告げられると、手拍子で「竜也」コールが巻き起こる。雷の音が鳴り響くと、客席の頭上には、全長6.5mもある巨大なドラゴンが登場。世界初の演出というドラゴンバルーンが縦横無尽に舞い踊る姿は、大迫力で圧巻な景色だ。一匹のドラゴンの化身が会場に降り立ったように上田さんが勢いよくポップアップで現れ、「お待たせしました~!最高に盛り上がって行こうぜ」と叫ぶ。1曲目は、上田さんが作詞を手掛けたハイテンションナンバー「ヤンキー片思い中」だ。ケンカでは負けないヤンキーの恋心を綴る楽曲では、サングラスを装着し、腕にはドラゴンのタトゥーペイント、衣装の背中にもゴールドのドラゴンが施されたワイルドなビジュアルを披露。ステージ中を動き回り、「お前が好きだよ」というフレーズを歌う場面で、バンドメンバーとグータッチ。最後は、サングラスを勢いよく外して、キメ顔を覗かせる。続いては、雪の日の切ない恋の別れを歌う「~again」。雪が降るこの季節にぴったりな楽曲をしっとりと歌い上げた後、スタンドマイクを前に色っぽく歌ったのは、2006年に上田さんが赤西仁さんと共作で作詞を手掛けた「BUTTERFLY」。情熱的なナンバーをバンドメンバーと顔を見合わせながらシャウトしていく。4曲駆け抜けたところで、「皆さん、お待たせいたしました。20分ほどですか。ちょっと電源が落ちましたね。すみません…!僕のジラしプレイではありません(笑)」と会場を笑わせる。続けて、「きっと神様が『MOUSE PEACE』を止めたくないと言っているのでしょう。…と言っても、このまま押すと2回目公演に支障が出てしまいます。まあ、そのことは一旦置いといて、昼公演をしっかりと楽しんで素晴らしい時間にできればいいなと思っていますので、皆さんよろしくお願いいたします」と、ユーモアたっぷりに挨拶。そこから「ちょっと声出してみますか。もう散々声出しやったからな。1階、行けるかい? 2階、行けるかい? 真ん中、行けるかい?」と、男らしく呼びかけ、「そこ行けるか!」とピンポイントで1階の1部の席を指さすと、大きな声が会場に響き渡り、「素晴らしい。1人でも声を出せる勇気、素晴らしいでございます(笑)。今日の声も期待ができますね」とご機嫌だ。そこから一緒にずっと走り続けてきたバンドメンバーを紹介。ドラムのメンバーなら「皆さんの感情のコントロールはドラムによってコントロールされていると言ってもおかしくありません。やっぱりドラムってすごく上がるからね、感情が。俺はよく1曲目の『ヤンキー片思い中』で(ドラマーと)目を合わせているんですけど、ドラムが乗れば乗るほど、こっちのテンションも上がっていく。感情をコントロールするのが、ドラムだと思っているんで、皆さんうちのコントローラーをよろしくお願いします」など、1人1人丁寧に愛情たっぷりにからんでいく様子から、仲間を大切にする上田さんの想いが溢れまくり。自分の紹介では、「MOUSE PEACEの大魔王、上田竜也でございます」と名乗り、「もう今日で終わりですけどもね、このメンバーでやってまいりました。わかる、わかる。君たちよりも俺たちの方がさみしい気持ちなんで」と観客と会話しながら、「楽しい時間を過ごして、皆さんを夢の世界へご案内したいと思います」と「Lollipop」へ。噴き出し花火のスパークラーが熱く燃え上がる中、ダンサーを従えて激しくダンス。今回のステージは、“上田竜也の歴史全てを詰め込む”という内容になっており、ロックからバラード、幅広いジャンルで多彩な表情を魅せつけた。上田さんがこれまで手掛けた作詞曲の披露も盛りだくさん。2007年に作詞した「Lost」は、愛の喪失感を歌うディープな曲で、色っぽく衣装をはだけさせながら、鍛え上げられた肉体美をアピール。“モンスターメイク”と上田さんが呼んでいた真っ赤なルージュをオーバーリップに仕上げたメイクが目を引く姿で歌ったのは、「MONSTER NIGHT」。ロングのヘアウィッグにファーが付いたモンスター衣装でうさぎのダンサーやフランケンシュタインのダンサーたちと歌い踊り、ポップでファンタジックな世界へ突入。どこからともなく甘いお菓子の香りがすると思いきや、「皆さん、『MONSTER NIGHT』という曲でチョコレートの匂い、感じました?この機材、すごくお金がかかっているので、皆さんに感じていただいて何よりでございます(笑)」と上田発信で仕掛けられた煙が香り付きだった種明かしをしていた。MCでは、1月6日からスタートしたZeppツアーを「こんなに濃厚な1か月ももう終わり」と振り返り、「濃厚で楽しい思い出をたくさん作らせていただいて。そして、この東京へ戻ってきたというわけでございます。あっという間だったなぁ」と名残惜しそう。そこから、初期の上田さんソロツアー「MOUSE PEACE」からギターを担当するまさみさんの話に。劇場アニメ『耳をすませば』でヒロインの雫が「カントリー・ロード」を歌う場面で、最初は「私、絶対に無理、無理…!」と遠慮していたのに歌い出したら、堂々と声を張り上げる可愛らしさを説明するまさみさん。上田さんは、この話が大好きで何回も聞いているそうで、「俺、この話聞いてから、もう1回、観直したのよ。雫の野郎、歌うまでは無理、無理って言っていたのに手まで叩き始めちゃって(笑)。皆さん、ちょっと観直してみてください」と、力説するひとコマも。上田さんがモンスターメイクを落とす間、まさみさんが上田さんに代わってトークを繰り広げる場面も。前日の公演では、堂本光一さん、越岡裕貴さんが見学に訪れ、MCでトークに参加。その後に上田さんから「じゃあ、まさみ頼むね」って1人でトークを頼まれたそうで「ヤバない?阪神対巨人観た後、草野球を観るみたいな感じやん(笑)」と焦った話を披露しつつ、“上田竜也の理解度チェック”と題した小テストを出題。「とある夏の日、私とターボーさん(上田さん)とバーベキューしておりました。私は、ウインナーが焼けたなと思って食べようとしました。そしたらターボーさんが、『あ、まさみ。ちょっと待って!』と、この後なんと言ったでしょうか」というお題。正解は「まさみ、あと、8秒待って」だったそうで、食べたら、「8秒前より美味しいよな」と。ここで上田さんがステージに戻ってきて、「はちきれそうではちきれないくらいが旨い!」と、独自の見解を語っていた。「目の前にピアノがあるので、ぜひちょっと弾いていきたいんですけど、弾く曲名は、『カンタービレ』でございます。皆さんは歌詞が出るので、カラオケとして歌ってください。意外と難しいです。最後にラップも待ち構えています。きっとSNS等で知って、練習してきているでしょう?」と、会場を見渡す。「音楽室でピアノを弾いている男を、ちょっと盗み見るみたいな感じにしていただければ、気にせずに俺も弾けるんで」と前置きがあった後でピアノ演奏タイム。ファンの歌声に「綺麗な歌声でございます!」と気持ち良さそうに歌うファンに特大の花丸をつけていた。MC明けに「いいタイミングで雪が降ってくれました。つまり、何を歌うかわかりますね? 僕が初めて作詞作曲した曲ですね。あれは、もう20何年前の話かな」と、前フリをしてから歌ったのは、「Love in snow」。ピアノの美しい調べから始まったこの曲は、雪景色の情景が思い浮かぶような繊細なラブバラードだ。ライブ後半のKAT-TUNブロックでは、中丸雄一さんのソロ曲「WHITE WORLD」や亀梨和也さんのソロ曲「1582」もメンバーへのリスペクトを込めて熱唱。殺陣パフォーマンスを織り交ぜた華麗なダンスで舞い、ラストは、人差し指を唇にあてるポーズで会場を湧かせた。他にもKAT-TUNの大ヒット曲「Keep the faith」と「RESCUE」を歌う場面も。「RESCUE」ではラップパートで中丸雄一さんがステージ上に飛び入り参加のサプライズ。ふたりで背中合わせになって歌う場面もあり、この日最大の割れんばかりの大歓声が…!歌い終わると中丸さんが「『MOUSE PEACE』最終日、おめでとうございま~す! 素晴らしい。いや、ずっともちろん拝見させてもらってましたけど…エモい!! 自分の学生時代とかもひっくるめて振り返って来れて良かった。いや~、よく頑張ってるよ」と大絶賛。「中丸くんがMCに来たら、もう中丸くんに全部任せるっていうのが定例なんで…」と話を振る上田さんに「わかりました。でも、あれですよね、色々諸事情でトラブルがあって、ちょっと押しているから、ここは早く切り上げないと(笑)」と中丸さん。「そしたら、ごめんなさい。夜公演、押させていただきます」と、他愛もない、微笑ましいやりとりが続く。そして、「(単独)いつぶりっすか? 結構、空きましたよね」と中丸さんが聞くと「14年ぶりぐらいかな」と上田さん。バンドメンバーとの連帯感を見た中丸さんは、「14年ぶりっていう感じじゃないからね。なぜかね、上田くんの14年前のライブの時、バンドメンバーオーディションに立ち会って…」と14年前を振り返る。「俺がこうやってサングラスかけて、偉そうに入って来たら、中丸がマネージャーみたいに『すいません』って(笑)」と、当時の思い出話に花が咲くふたりに会場は爆笑。中丸さんは個人のYouTubeを開設した宣伝でステージに登場することになり、「だったら、ボイパやってくれよ」ということになったという本日の流れを説明しつつ、「2階のほうで、ちょっと拝見させてもらいましたけど。めちゃくちゃ声が出てますよね」と褒めると、上田さんは満足気に「とにかくファンの子の熱量がすごい!」と嬉しそう。中丸さんは、トレーナーにスウェットパンツというカジュアルな私服で登場したため、「あれだな~。一応、ゲストで出させてもらっているから、なんか衣装着させてくれよ(笑)」と冗談交じりにボヤく姿からもふたりの仲の良さが伝わってくる。今回のツアーでは、櫻井翔さんと共同制作した新曲「ギリスト!」と「光射す方へ」も披露。「ギリスト!」は櫻井さんとの絆や仲間の大切さが込められた曲で、「光射す方へ」は、ファンの皆さんとの関係をテーマに作った曲だという。ライブでのファンとのコール&レスポンスを意識した曲ということで、事前にこの2曲について上田さんからレクチャーが。「コール&レスポンスの後にぶん回せと言いますので、皆さん永遠にぶん回して下さい。ある意味、耐久勝負でございます(笑)」とお願いがあった通り、会場が一体になってタオルを回し、クラップでひとつに。ラスト曲は、美しく甘いボーカルが印象的だった「愛の華」。ピンクと白の照明が照らされる中、スモークの煙が幻想的な雰囲気を生み出す。アンコール後の挨拶では、「皆さん、ありがとうございました。このライブというものはいいものですね。この環境で皆さんと一緒に、声を出して、同じ熱量で、同じ一体感で、時を過ごすというのは、何事にも変えられなものだと毎日、毎日思いながら過ごしています。この公演は1月頭から始まって1か月ほどでしたが、本当に全公演を皆さんと、共に同じ景色、そして同じ熱量を感じることができて、本当に幸せでした」と感慨深げな表情に。最後に上田さんが「マウス」と叫ぶと、全員で「ピース!」と叫んで、幕を閉じたコンサート。バンドを軸に視覚、聴覚を刺激するこだわりの演出が施されたステージは、14年ぶりのブランクを感じさせないアットホームな空間で愛が溢れていた。写真・小池理恵、取材、文・福田恵子
2024年02月09日1stアルバム『Road to A』で念願のCDデビューを果たしたTravis Japanが全国7カ所26公演を周るアリーナツアー『Travis Japan Concert Tour 2024 Road to Authenticity』を開催中。3月末まで続くステージから、初日を迎えた1月4日(木)の昼公演の模様を、MC中心にレポートします。デビュー1周年を経て、Travis Japanの真骨頂のシンクロダンスを繰り広げたアリーナツアーが開幕!ツアータイトルにある“Authenticity”(本物・真実)というワードは、エンタテインメントの神髄を追い求めていくというTravis Japanの決意が込められたもの。そんなコンサートは、踊りっぱなしで一瞬たりともメンバー不在の瞬間を生まないように計算されたステージ。1月4日、初日を迎えた横浜アリーナは、デビュー1周年、グループとしてひと回り大きく成長した7人の姿を待ちわびる観客の熱気で満ち溢れていた。「横アリ、騒げるか~!」と、地上6m50cmの高さのゴンドラに乗って登場したのは、カラフルな衣装を身に纏い、サングラスをかけた7人。幕開けは、疾走感たっぷりなナンバー「DRIVI’N ME CRAZY」から。松倉海斗さんが「横アリ、明けましておめでとうございます! みなさん、一緒に声を出しますよ。こ・と・よ・ろ~!」と新年のあいさつをすると、「ことよろ」と声を揃えるファン。代表曲である「夢のHollywood」の英語バージョンでは、一糸乱れぬパーフェクトダンスを披露。デビュー曲「JUST DANCE!」では、サビの“ピロブンダンス”をファンと一緒に息ぴったりに踊ったり、空も飛べそうな勢いで大きくジャンプ。アリーナ後方まで動くムービングステージでぐるり360度ファンに見守られながらパフォーマンスする姿は、どこから見てもダイナミックで、パワフルで、パッションが溢れまくり!「盛り上がる準備はオッケー?改めまして、我々がJust dance together.We are Travis Japan!!」と叫んだのは、宮近海斗さん。ここからメンバー紹介が始まり、松田元太さんが「元太でーす! 元太でーす! みなさん、しんがきんねん~(謹賀新年)、しんがきんね~ん!」と天然ぶりサクレツなあいさつを。「どうも松倉海斗です。アイムまちゅ!マチュピチュ!みなさん、2024年明けました。しんがきんねん!(謹賀新年) 今年もどうぞよろしくお願いします。しんがきんねん!」と、松田さんに習って、謹賀新年を“しんがきんねん”と繰り返すお茶目な松倉さん。七五三掛龍也さんは、「どうも、しめです。Hey! 横アリ。声を出す準備はできていますか?今日は俺らよりも声を出す準備はできていますか? 俺らに会いたかった?」とコール&レスポンスでファンとのやりとりを楽しむ。吉澤閑也さんは「どうも閑也です。みんな元気?今年も元気にやっていく?今年もみんなとTravis Japanで、幸せな思い出をたくさん作りましょう!」とニッコリ微笑む。川島如恵留さんは、「今日はここにいるみんなとTravis Japan で今年いちばんを作ろうね。今年一発目だから、みんなで気持ち高めて、最高の思い出を作りましょう」と呼びかける。「せーのって言ったら、“うみ”って言ってね。ありがとう」とファンの大きな“うみ”コールにご機嫌だった中村海人さんは、「みんな盛り上げる準備はできてる?僕たちがこれから目指す道を示したり、僕たちが本当の一番になれるように作ったコンサートです。みんな、俺らについて来れる?」と、にっこり。ラストは、リーダーの宮近さん。「どうも、ちゃかです。みんな調子はどうだい?コンサート楽しみだったかい?俺も楽しみだった!じゃあ、ピロブンダンスしていくよ。ピロピロブンブン!ピロピロブンブン!ほら、恥ずかしがらないで。…お見事!」と、おなじみ“ピロブンダンス”でファンとひとつに。英語バージョンに続いて日本語版の「夢のHollywood」では、ゴールドのスーツを華麗に着こなし、巨大スロープLEDから登場。「トラ年で頑張りまーす!」と宮近さん。ステッキを持って、7人がタップダンスを踏む音が会場に軽快に鳴り響く。2ndブロックでは、昨年のツアーでも登場した虎のトロッコ・トラッコに乗って、アリーナを駆け巡り、ファンの手が届きそうなほど、目の前へ。MCは、「イェイ~、歌ってますか?Travis Japanのことは好きですか? 会えて嬉しいですか? 僕たちもです」というコール&レスポンスから始まり、「お正月に摂取したカロリーをね、全部ぶちまけていきましょうね」と川島さん。それに宮近さんが「ただいま僕もぶちまけております」とのっかり、カロリー消費中と笑う。まずは川島さんが率先して「今日初めてTravis Japan のライブに来たよって人いますか。Travis Japan、いつもこんな感じです。よろしくお願いします。あったかい雰囲気でやっています。Travis Japanと久々に会ったよって人!」とファンと交流タイム。宮近さんが「ご無沙汰、ご無沙汰。初めての人は、はじめま、はじめま~!」と明るく呼びかけながら、「ここにいる皆さんはさ、2024年初ライブでしょ。そうだよね?」とファンに尋ねる姿も。七五三掛さんが「ファンのみんなに伝えたいことがあって…。俺らCDデビューしたよ~!」と改めて報告すると盛大な拍手に包まれる会場。ここで川島さんが「皆様にね、温かく迎えていただきましたTravis Japanですけども、皆様に新年のご挨拶ということで、用意してきたプレゼントがあります。我々の今年の抱負を、元太が書いてくれました。今年の漢字でございます。元太さん、オープンお願いします」と切り出す。「行きます!せーの!!」という松田さんの掛け声と共に現れたのは、“周”の一字。「上手だね。達筆だね~。さすが!」と、松田さんの美文字を絶賛するメンバーたち。松田さんは、「みんなでこのツアーもそうだし、ちゃんと走り切りたい思いもあるし。今後ね、いろんな国だったり、いろんな場所で自分たちが夢を叶えられたらいいなという思いを込めて、この周という漢字を書きました」と誇らしげな表情に。「素晴らしい。いっぱい周っていこうね」(川島さん)とメンバーも松田さんの漢字一字に大賛同。この日は、ツアー初日ということで、MC中に公開記者会見を開催。ゴンドラで登場した気持ちを尋ねられた吉澤さんが「鳥肌立った…」と感動したことを独特な言葉で説明し始めると、「毎回毎回、ライブをやるたびに鳥肌立つ瞬間が、塗り替えられるんだよね?」と宮近さん。吉澤さんのコメントにフォローを入れる宮近さんに川島さんは「すごいな。海外生活が長すぎて、自分たちで通訳するようになっちゃって…」と感慨深げな表情に。松田さんは、「オープニングもそうだけど、今回、如恵留が総合演出で、こだわって作ってくれて。いろんな景色を見てもらえるのは、すごく気持ちいい。コンサート始まるなってワクワク感がありました」とニッコリ。そんな言葉を受けて演出を担当した川島さんが「最初の登場も去年は、車での登場だったんですけど、今年はゴンドラでマジック登場みたいな…。我々がね、今まで培ってきた技術を活かせました」と言うと、「2年連続、空中から…!去年は、うさぎ年だから車がジャンプしているんですけど、今回は辰年なんで、昇り龍のように。ゴンドラゴン!!」と宮近さんもオープニングのゴンドラの意図を自分らしく説明。そんなTravis Japanの今年の抱負はというと…。宮近さんは、「仕事始めがコンサートというのは、なかなか経験できることじゃないので。そのありがたみを感じながら、今年はいろんな場所でコンサート回っていきたい。仕事始めも仕事終わりもコンサートができるように頑張りたいです」。吉澤さんは、「俺は、振り付けをいっぱいしたいです。ジュニアの子たちに振り付けもしてみたい」。七五三掛さんは、「今年は辰年。辰って龍じゃないですか。僕も龍也っていう名前なので、グループや自分のやりたいことが叶う年になったらいいなと思います」。松田さんは、「いろんなことを去年経験させていただいたので。今年もいろんな経験をさせていただきたい。何かに絞るとこもなく、視野を広く見て、色々経験できたらいいなと。楽しくね、ファンのみんなと行けたらいいなって思います」と、自分の想いを飾らずに語る。中村さんは、「健康に過ごせればいいなと思います。ホントに体が基本だから、体調を崩さないように」と言うと、「体が資本?」と突っ込む川島さん。これには、「体が基本なので…。あっ、バカキャラはこっちだから(笑)」と松田さんのほうを見る中村さん。すかさず、「いや、たぶん、みんなわかっていると思うけど、ここ6人は、バカキャラだと思うよ(笑)」と愛情たっぷりに川島さんがメンバーをいじると、「おい、如恵留!!ふざけんなよ!」と、大騒ぎする6人。宮近さんは「夢のHollywood」の振付で怒りを全身で表現。そんなわちゃわちゃ、微笑ましいやりとりに会場は、ほっこり笑顔に。松倉さんは、「僕は、グループとして、ファンの皆さんにたくさん会える機会を増やしたい。個人の目標は、個展をやること。趣味で、写真を撮ったり、去年アクリルアートを描いたりしたので、松倉海斗の個展をやって、みなさんに来ていただける機会を作りたい」と普段も吉澤さんに似顔絵で腕前を発揮していることを明かしていた。続いて、「今回Travis Japanのツアーの演出をして楽しかったので、いろんなコンサートをやりたいんですよね。また違うタイトルでもみんなで演出したい。個人の目標は、今年も資格を頑張って取りたい」と川島さんが話すと、「…また増やすの?」と、ざわつくメンバー。「去年は、国内旅行業務取り扱い管理者という資格を取得して。今年は、総合旅行業務取扱管理者の資格を。それに合格したら、ワールドツアーが組めるんですよ。チケット、ホテル、航空券を諸々セットで、安全なパッケージを作れる」と、アイドルの域を超えた計画にメンバー一同、ただただ感心。念願のCDデビューを叶えたことについては、七五三掛さんが「ファンの皆さんと僕たちで誓った夢だった。それが遂に叶えることができたのは、ファンの皆さんがずっと一生懸命応援してきてくれたからだと思うので、皆さんに感謝だなと思います」と、ありがとうの想いを伝える。2019年にオースティン・マホーンのステージに前座で出演して以来の横浜アリーナでのパフォーマンスということで、「あの頃は英語ができなかった」と振り返るなど、思い出話に花が咲く7人。そして、「こうしてデビューして、2年目で横浜アリーナのステージで立てているのは、本当に皆さんのおかげですね。まだまだ(上へ)行きたいんでね。引き続きよろしくお願いいたします」と宮近さんがキリリと真剣な表情を覗かせた。注目は、ユニット曲。松田さんと松倉さんの“松松コンビ”が作詞作曲に挑み、ギターの弾き語りで歌ったのは、「Bro:)」。松倉さんが「“松松”になったのは、2012年からだから、もう12年ですかね。その想いがのっている楽曲となっておりますので、“松松”を感じながら、しんみり聴いていただけたら嬉しいです」と曲紹介。ギター演奏をするのは、初めてという松田さんは「ファンのみんなにね、僕たちの気持ちを熱く込めた歌詞をじっくり味わっていただけたら。もし知ってる人いたら、歌って欲しい」と、ちょっぴり緊張した表情で呼びかける。運命の出会いを歌うふたり。ときおり、顔を見合わせながらギター演奏する姿からは、強い絆が感じられ、見守る会場の空気もホットに。宮近さんと川島さんのユニット曲は、作詞作曲を川島さん、作詞と振付を宮近さんが手掛けた「Day Off」。LEDに手書きの歌詞が映し出される中、ムービングステージでダンス。肩を組んで歌う場面もあった。中村さん、七五三掛さん、吉澤さんのユニット曲「Paranoia」は、シャツをはだけさせながら色っぽさ全開でダンス。3組それぞれの魅力が光るパフォーマンスにファンは大興奮。思わぬサプライズが待ち受けていたのは、アンコール。この日の思い出をお土産として持ち帰って欲しいというTravis Japanの粋な計らいで、「JUST DANCE!」のパフォーマンスではスマホで撮影タイムが設けられた。「今日の公演を忘れないために、皆さん大事に、大事にして欲しい。Travis Japanに会いたいなって時は、振り返ってもらえるお土産です」と宮近さんの言葉を聞いて、ペンライトからスマホに持ち帰るファン。海外の活動が多い彼らだからこその日本での新たな試みに驚かされる。最後に語ったのは、宮近さん。「楽しい時間は終わってしまいますが、引き続きTravis Japanは、皆さんと共に突き進んでいきたいと思います。Just dance togetherです。よろしくお願いします」という締めのあいさつでメンバー全員、円陣を組む。宮近さんの「この調子でまだまだ楽しんで、エンタメを広げて日本中、世界中を元気にしちゃってもいいですか?」という言葉に「賛成!!」とこの日一番の声をそろえて叫ぶメンバーとファン。序盤から最後までダンスで魅せ、その海外でも認められたパフォーマンスの高さを証明したステージは、初日を迎えたばかり。夢だったCDデビューを果たしたTravis Japanの挑戦は、果てしなく続いていく。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2024年01月11日King & Princeが約1年ぶりの全国ツアー『King & Prince LIVE TOUR 2023 ~ピース~』を全国7都市24公演で開催。2023年8月末に宮城セキスイハイムスーパーアリーナからスタートした本公演から、10月22日(日)神奈川・Kアリーナ横浜で行った昼公演のピースフルなステージの模様をたっぷりレポートします。King & Princeの“今までとこれから”が繋がる瞬間――ふたりだけの初の全国アリーナツアー万華鏡のように美しい幾何学模様が丸いスクリーンに映し出されたステージ――。幕開けをドラマティックに盛り上げる鐘の音色が大きく鳴り響くと、永瀬廉さんと髙橋海人さんが登場。白いロングジャケットを翻しながら、ふたりが並んで歌ったのは、飾らない愛の言葉を伝えようとするロマンティックな「My Love Song」だ。会場の温度をホットに温める甘いラブソングに、会場のペンライトがやさしく揺れる。ふたりが創り上げた初めての全国アリーナツアー。King & Princeにとって5枚目となる最新アルバム「ピース」を引っ提げたツアーは、“平和”や“楽しさ”、“ふたり”など、アルバムタイトル同様にさまざまな意味が込められている。コンセプトは、肩肘張らず、気負わず、自分たちが先ずは楽しむこと――。彼らの笑顔につられて、会場のティアラ(ファンの総称)たちにも笑顔の花が咲く。2曲目の「Magic of Love」の冒頭で永瀬さんが「『King & Prince Live TOUR 2023ピース』へようこそ!楽しんで行くぜ!」と叫んで、花道へ駆け出すふたり。永瀬さんが歌うパートでは客席に手を振っていた髙橋さんは、待ちわびていたかのように「横浜の皆さん、どうも海人でーす!皆、俺たちに会いたかったですか?」と会場に呼びかけ、ファンの歓声に耳を傾ける。「OK! その調子で最後まで一緒に盛り上がっていきましょう、よろしく~!」とニコリと微笑む。新生King & Princeとして今回のライブは、新たな出発点。その船出の瞬間を大事に、大事に、作り上げてきたという。新たな旅路を踏み出す覚悟を持ったふたりだからこそ、ライブの幕開けは、ファンの反応を確かめるように会場に集まった2万人を見渡す姿が印象的だ。そして、今回は今までのKing & Princeの歴史や楽曲を大事にしながら、ふたりでの新しい見せ方にもこだわったステージにしたいという想いも込められているという。今までのヒット曲も盛りだくさんで、ライブで幾度も披露してきた「koi-wazurai」「恋降る月夜に君想ふ」も、もちろん新たな立ち位置と歌割りだ。過去と現在が重なり合う瞬間は、ちょっぴり切なくも、ふたりが奏でるハーモニーの化学反応のマジックが新たな楽曲のスタイルを生み出していく。まるで不思議の国のアリスのお茶会のような世界観がスクリーン映像に映し出されたのは、「静寂のパレード」。軽快なメロディーが鳴り響くと、カラフルな電飾のツリーのネイチャーなトロッコに乗ったふたりがアリーナの観客のすぐ目の前へ。このツアーのバックについて盛り上げる7 MEN 侍がフラッグを持って、キュートに行進。今回は、ダンサーや7 MEN 侍のメンバーと共に織り成すダンスパフォーマンスも目玉のひとつ。ハートフルな前半戦は、永瀬さんと髙橋さんの持ち味でもある“ゆるさ”を最大限に発揮できる楽曲が詰まっていた。ふたりの息がぴったりと改めて判明したのは、MC。永瀬さんの「我々ふたりが~、せーの!」というフリで声を揃えて「King & Princeで~す!」と、自己紹介からスタート。今年の9月から開業したばかりのKアリーナ横浜でライブをするのはもちろん初めてのこと。髙橋さんが「このKアリーナは、ブロックごとに分かれているから…いちばん上、7階の皆、元気ですか?おぉー、昼なのに声出てらっしゃいますね」「5階の皆、元気ですか?お~、デカイ。負けてられない(笑)」「3階の皆、元気ですか?」といった具合にブロックごとにふってコール&レスポンスを。音楽のために造られた最大級のアリーナは、観客の声援もしっかり届くため、髙橋さんは「気持ちいい~」と大声援に嬉しそうな表情だ。永瀬さんは「初めてKing & Princeに会ったよっていう人は、どれくらいいらっしゃいますか?」と会場を見上げて質問。「結構多くない? ありがとう、来てくれて」とティアラとのコミュニケーションを楽しむふたり。髙橋さんが「キッズの皆さん、元気ですか?」と会場に尋ねた「イエーイ!」という声を聞いた永瀬さんが「めちゃめちゃ20代くらいのキッズが何人かおったけど(笑)」と、思わず噴き出す一コマも。この日、話題に上ったのは、前日のライブ公演を観に来た髙橋さんの父親の話。永瀬さんが「海人パパの横に俺の友達4人いて。隣の席になった海人パパが俺の友達に『お前らジュニア?』って聞いてきて。俺の友達は毎回、パパとライブで一緒になるたび、『ジュニア?』って聞かれるらしい。次くらい友達になっているかも!?(笑)」と髙橋さんに報告。友達は銀テープをキャッチできなかったけど、海人パパは、3、4本取っていたらしいとの情報で、「いくらでも俺に会えるんだから、そこはファンに譲って欲しいよね(笑)」と髙橋さんは苦笑い。続いて、永瀬さんが「ようやく涼しくなってきたな。10月も暑かった~!10月といえばハロウィンの季節。何かする予定あるの?」と、ハロウィントークへ。「子どもの頃、知らない人のうちにピンポンを押して、お菓子をもらいに行ってたの。『トリックオアトリート』って」と、北海道にいた時代のハロウィンの思い出を語る永瀬さんに「えっ、アメリカ!?え、北海道もその文化、やってんの?」とビックリする髙橋さん。そして、「俺はよくお姉ちゃんの友達にトイレットペーパーでグルグル巻きにされて、ミイラみたいになって泣いてた」(髙橋さん)と可愛らしい話を披露するも、「そのトイレットペーパーはシングル?」と独特の視点でくいつく永瀬さん。軽快なテンポで続く他愛もない仲良しトークに会場は、ほっこりした空気に包み込まれる。後半戦のセットリストに盛り込まれていたソロコーナーでは、それぞれの音楽の趣向の違いが楽しめるものに。髙橋さんは最新アルバムから『ワレワレハコイビトドウシダ』を7 MEN 侍のバンド演奏で披露。クリープハイプの尾崎世界観さんが楽曲提供した曲で、切ない恋の別れをユニークな感性で綴られているのが特徴。白Tシャツにクラッシュデニムというシンプルな衣装でスタンドマイクの前に立ち、スポットライトを浴びながら歌う髙橋さん。永瀬さんのソロ曲は、「きみいろ」。こちらも最新アルバム収録曲で、初めての作詞(作曲を手掛けたYUUKI SANOさんとの共作)に挑んだラブソングをバンド演奏で歌い上げる。コンビニデートや何気ない日常を歌ったこの曲は、一見ふつうの恋のワンシーンに思えるが、永瀬さんにとっては、理想の恋を歌う曲。“きみいろ”に染まりたいというピュアな男心を、甘い歌声でときおり目を閉じて歌う姿に酔いしれるティアラたち。最後は、サイレントで“ありがとう”と、つぶやく。メインステージ、バックステージ、花道やトロッコなど、会場をめいっぱい使用したステージには、会場に遊びに来たティアラに楽しんで欲しい、ティアラの近くへ行きたいという想いが溢れている。7階席の目線まで高く上がるゴンドラでは、歌いながら一生懸命に手を振る姿も。そして、日本国内ツアーでの使用は初という最先端の電子花火を発生させながら180度波打つスパーク効果の特効を導入されたのは、「CHASE IT DOWN」。たちこめるスモークに華やかなレーザーや炎の特効が飛び交う中、ハードにダンス。火花が縦横無尽に動きながら吹き出すスパークラーにあおられながらのパフォーマンスは、迫力満点だ。終盤では、一部ティアラの「海ちゃん」コールが起こった後にまずは高橋さんから、今の心境を語るあいさつを。「自分がこのライブに対して込めたメッセージは、皆が見終わった後にただ純粋に楽しかったねって笑顔でピースな気持ちで帰れるように頑張って作りました。ライブやっていて思うんですけど、皆が笑顔でいてくれるのは、全然当たり前じゃない。きっと俺たちの前では皆、笑顔を見せてくれているけど、自分たちが与えてしまった不安だったり、心配だったり、苦しさと、いっぱい戦ってくれたと思います。そんな気持ちを抱えながら、今日はキンプリのライブに、『楽しむぞ!』って思って来てくれたと思うんです。そんな皆さんを包容力がある女性たちだなと思います(笑)。皆に甘えてばかりな自分ですけど、ここにいる覚悟とこれからも皆といろんな景色を見たいっていう気持ちがあって。廉とふたりでもっともっとキンプリっていうエンターテインメントを楽しんでもらいたいっていう気持ちです」と、まっすぐに自分の言葉で語る姿は、誠実で一生懸命。途中で、「あれ? 言葉がちゃんと紡げているか分からないんですけど、頭の中で上手く編集してください」と笑ったり、噛んだりする微笑ましい場面がありながら、「とにかく言いたいことは、人生の中のすごく大事な時間を僕と廉、King & Princeに使ってくれたことを本当に感謝しています。これからも皆の幸せの思い出の中に自分たちがいられるように、皆の心に残るように、頑張っていきたいと思います」と“ありがとう”の想いを伝える。永瀬さんは「今日は皆様、改めまして、本当にありがとうございました」から始まり、この1年間、本当にたくさんのことがありましたね」と、しみじみ。そして、続けたのは今抱えている想い――。「皆さんを悲しませたり、不安だったり、これからどうなっていくんだろうっていう心配を含め、いろんな気持ちを抱え込ませてしまったなと思っていて。どういかに皆さんの不安をとってあげられるか、その気持ちを埋めてあげられるには、何ができるんだろうって考えています。このライブもやっぱり皆さんが安心して楽しんでもらえるという目標を持って、海人とスタッフさんとしっかり作って。いざこうやって皆の前に立つと僕らが思っていた心配の気持ちは、一瞬で吹き飛んでいく。それだけ皆さんの楽しんでいる表情とか、顔とかのパワーってホンマに自分たちが思っている以上の力を持っているなって、毎公演やるたび思いますね」。ファンから放たれる愛のパワーに助けられながらステージに立っているという永瀬さんは、自分自身もファンの力になりたい、恩返しをしたいと願っている。「5月から僕たちKing & Princeは、新しい形として再出発しましたけど、今までの5年の歴史もしっかり背負いつつ、僕たち2人はKing & Princeとして活動していくという決断をしたので、皆さんが道に迷うじゃないけど、どうしていいか分かんなくなってしまったときに、その道の先を照らす光になりたい。道しるべとして皆さんを引っ張っていけたらなと思います。俺には海人がおるし、海人には俺がいるし、そして僕たちには皆さんがいるので。これ以上に心強いことはないと思っています。これからも安心して、僕たち2人とKing & Princeの歴史を一緒に作り上げていきましょう」。ふたりがラストソングに選んだのは、すべてはここから始まった「シンデレラガール」。そして、アンコール1曲目ではふたりで再出発を切った「なにもの」だ。そんな新生King & Princeのふたりを彩ったのは、スクリーンに映し出される美しい大輪の花たち。いろんな思いを背負いながら歌う「シンデレラガール」は、あの頃の「シンデレラガール」と不思議とまた違った切ない輝きを放つ楽曲に。歌い終わり、「ありがとう」と、ささやく髙橋さん、大きく目を見開き、前をみつめる永瀬さん。アンコールの「なにもの」は、ゴチャゴチャだった絵も、いつか壮大な風景に変わっていくと歌う曲で、彼らの等身大ソング。歌詞の通り、ふたりが歩んだ道のりを振り返れば、いつか、きっと爽快なストーリーに変わっていくはず。この2曲がセットリストの前後に繋がることで“今までとこれから”が繋がり、前向きな想いになって欲しいという想いが込められている。新生King & Princeが生み出すピースな空間は、ティアラという大切なピースが揃ってこそ、完成すると改めて気づかされたステージだった。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年10月24日関西ジャニーズJr.がTOKYO DOME CITY HALLで8月10日(木)~30日(水)まで「Summer Paradise 2023 ~関西だし魂味~」を開催中。本番直前の9日(水)に行われたフレッシュなパワーに溢れたゲネプロの様子をレポートします。関西ジャニーズJr.のライブは旨味たっぷりな関西だし魂味(そうるあじ)!!大勢いる関西ジャニーズJr.の中でも日々進化を続ける注目のメンバーが集結した「Summer Paradise 2023 ~関西だし魂味~」。Lil かんさいから嶋﨑斗亜さん、當間琉巧さん、AmBitiousから真弓孟之さん、永岡蓮王さん、Boys beから伊藤篤志さん、池川侑希弥さん、角紳太郎さんの7名が参戦。BSフジで放送中の「まいど! ジャーニィ~」のメンバーが揃っての晴れ舞台だ。「ホンマに~、やったるで~!!」と7人が横一列になって元気いっぱいに登場。1曲目は、関西弁のフレーズが耳に残る関西ジャニーズJr.おなじみのナンバー「浪速一等賞!」から。歌の途中、嶋﨑さんが勢いたっぷりに「どうも~、関西ジャニーズJr.です。僕たちが作る関西だし魂味、楽しんでいってください」と叫ぶも、途中で噛んでしまい、ちょっと照れた表情を浮かべるのが可愛らしい。ラストで一等賞と人差し指を天高く掲げる7人。勢いたっぷりにジャニーズWESTの「Big Shot!!」を歌った後は、嶋﨑さんが「どうも嶋﨑斗亜です。関西ジャニーズJr.、東京に来たぞ!」と挨拶。真弓さんは「前髪切りすぎて~、オン真弓!」など、ちょっとユーモア溢れた自己紹介を。伊藤さんはマスコミに向けて、「今日は僕のビジュのいい写真をいっぱい撮ってください」とキュートにはにかみ、池川さんは「本日は最後まで盛り上がっていただけるように頑張りますので、応援のほどよろしくお願いします」と丁寧な挨拶を。永岡さんは「どうも、オレ!レオ!永岡蓮王です。僕たちの可愛い姿をいっぱい撮ってくれたら僕たちめちゃくちゃ喜びます」、角さんは「仕事のこと忘れちゃって、盛り上げてください」、當間さんは「シャッターチャンスやります」と決めポーズするなど、七人七様の個性を猛アピール!グループに分かれての歌唱もあり、Boys beの伊藤さん、池川さん、角さんは、関西ジャニーズJr.の「Dial up」で切ない表情でいつもよりちょっぴり大人の表情を覗かせ、真弓さんと永岡さんは、AmBitiousのオリジナル曲「Reach for the sky」で疾走感溢れるダンスパフォーマンスを軽やかに披露。嶋﨑さんと當間さんはLil かんさいのオリジナル曲「碧空」で本領発揮のキラキラオーラを振りまきながらジャンプしたり、パフォーマンスをカッコよく決め、ラストにVサイン!これから関西ジャニーズJr.の夏の鉄板ソングになること間違いなしの新曲「KANSAIサマー」を歌うと、ステージ上でお祭りを開催!嶋﨑さんが「いや~、夏祭り楽しいなぁ」とハイテンションで言うと「楽しい~!!」と息ぴったりに声を揃える6人。「俺たち浴衣、似合いすぎ」「いっぱい女の子が行列になっちゃったりして」「こんなに格好良く着こなしちゃったら」と大ハシャギ。最高の夏の思い出を作るために夏祭りの屋台を楽しむ彼らの様子が、新喜劇のコントのように堪能できる。どっちが多く風船を割れるか勝負する、ダーツまとあてゲームでは、當間さんが屋台の店主となって仕切り、“ひょろひょろのお兄ちゃん”の永岡さんと“顔が濃いお兄ちゃん”の角さんが対決。角さんのダーツが耳に刺さると「鋭利な~鋭利な耳かき~イテッ」と歌うおふざけギャグでおどける嶋﨑さん。面白い輪投げ屋さん屋台では、當間さん的屋役、真弓さんが店員役で伊藤さんと池川さんが輪投げにキュートに奮闘して、皆で祭りを謳歌しまくり。「いや~、この祭り、広すぎちゃって皆とはぐれちゃったな~」という嶋﨑さんがみつけたのは、パリピに扮して、ある先輩の名曲を歌った真弓さん。オリジナルのギャグも炸裂するのでこれから参戦する人はお楽しみに。角さんはカレーを手に持ち、オリエンタルな衣装のインド人に扮装し、NEWSの「チュムチュム」を踊る姿が激ハマり(ちなみに當間さんと永岡さんが福神漬け役で登場)。これにはこれには「本場感ありますねぇ」と皆、大絶賛!?関西ジャニーズJr.らしい笑いの世界を生み出す。DJメークの盆踊りコーナーでは、浴衣を着て関ジャニ∞の「浪速いろは節」をはじめとした夏ソングメドレーが展開。太鼓を叩く當間さん、他のメンバーは“祭”と書かれた内輪を持って歌い踊る。祭りが盛り上がると同時に當間さんが「もっと盛り上がろうぜ」とDJに変身。内輪に電飾が灯るとあつ~いサマーパーティの始まりだ。記者がいるMCということで、「どうしても自分たちの言った言葉を見出しにしてほしい」(嶋﨑さん)と、どれだけキャッチーなことを言えるか「見出し選手権」を繰り広げることに。トップバッターは當間さんで「関西ジャニーズJr.東京進出味濃すぎ」。「こういうこと、こういうこと!!」と喜ぶ嶋﨑さん。続いて角さんが「産毛濃いねーん」と絶叫。「脱毛かなんかのチラシ?」と笑う一同。嶋﨑さんは「関西ジャニーズJr.東京でお祭り大騒ぎ」とシンプルな見出しを。永岡さんは「まさかの東京で関西だし魂味」とタイトルにかけた見出しに。真弓さんは本日の公演の嶋﨑さんの最初の一言にかけて「嶋﨑斗亜、出だし甘噛み」。伊藤さんは「関西ジャニーズJr.浴衣でダンスパキバキ」。池川さんが「関西ジャニーズJr.東京に火種を巻きに来た」と言うと當間さんが「2年前にさ、“狼煙”をあげたけど、今回は火種なんや」突っ込む一幕も。続いては7人個人戦で獲得ポイントを競うジャニーズソングでイントロドン。V6の「MUSIC FOR THE PEOPLE」で真弓さん、嵐の「Truth」で當間さんが正解するなど、好成績をゲット。罰ゲームのセンブリ茶を回避するための勝負もあり、わちゃわちゃが止まらない。そんなゲームコーナーの後は、公演ごとのシャッフルコーナーも。関西盛り上がりメドレーは、観客のすぐ目の前でのパフォーマンスがみどころ。そのセットリストには長年歌い継がれてきた「バンバンッ!!」の他、関ジャニ∞の「ズッコケ男道」やムービングステージで披露したジャニーズWESTの「ええじゃないか」、可愛らしいちゅきちゅきポーズを見せつけた、なにわ男子の「ちゅきちゅきハリケーン」など関西の先輩の楽曲がズラリと並ぶ。ラストスパートはもちろん関西ジャニーズJr.のオリジナル曲で畳みかける。ラスト曲前に嶋﨑さんが「この7人でポーズで以心伝心をやりたいと思います」と提案。「テーマはジャニーズ! ジャニーズっぽいポーズをして下さい。せーの」で思い思いのジャニーズポーズを。毎公演どんなテーマで以心伝心のポーズをとるのか注目だ。関西ジャニーズJr.の一等賞を目指す彼らのステージは、タイトルの関西だし魂味の通り、パンチの効いた出汁がクセになる関西魂味。関西の看板を掲げた「Summer Paradise」公演は、お祭り騒ぎが似合う7人のフレッシュな姿が眩く、最高の夏の思い出に。癖になる魂味(そうるあじ)は忘れられない味わい。彼らの関西だしは、さらに色濃く旨味たっぷりに進化していく予感!写真・小池理恵 取材、文・福田恵子
2023年08月13日ジュエリーブランド・レポシ(REPOSSI)のアイコンコレクション「セルティ・シュール・ヴィド(Serti Sur Vide)」から、新作ペンダントが登場。2023年4月27日(木)から5月2日(火)まで、レポシ 日本橋三越本店にて先行発売される。“ストーンが宙に浮く”ペンダント「セルティ・シュール・ヴィド」は、ダイヤモンドが ”肌の上に浮いている”ようなデザインが特徴のアイコンコレクション。今回の新作は、ストーンが宙に浮かぶような構造はそのままに、エメラルドやルビーのカラーストーンでアップデートした。ソリティアリングのようなジュエリーには、繊細なダイヤモンドをセット。よりラグジュアリーな印象に仕上げている。【詳細】「セルティ・シュール・ヴィド」新作ペンダント先行発売期間:2023年4月27日(木)~5月2日(火)販売場所:レポシ 日本橋三越本店アイテム:・セルティ・シュール・ヴィド ペンダント エメラルド 2,629,000円・セルティ・シュール・ヴィド ペンダント ルビー 4,048,000円
2023年04月16日美 少年が初の全国3都市アリーナツアーを開催。桜が満開に咲き誇る春爛漫な時期に行われた「美 少年 ARENA TOUR 2023 We are 美 少年~Let’s sing it~」の横浜アリーナ公演。桜に負けない美しさでステージを彩った2023年3月30日(木)昼公演をレポートします。美 少年が初の単独アリーナライブで魅せた眩しい煌めきの世界美 少年は2016年12月3日に結成された6人組グループ。今や単独アリーナライブで会場をフルに埋め尽くすほどのジャニーズJr.の人気グループに急成長し、バラエティ、ドラマ、CMなど、活躍ぶりが目覚ましい今日この頃だ。ツアータイトルに“We are 美 少年”と掲げたコンサートは、ジャニーズの王道を突っ走る彼らの魅力が詰まった、まさにキラキラのステージ!セットリストはもちろん、舞台装置など細部まで自分たちでこだわって作り上げた夢の空間だ。幕開けは、「It’s Show Time!」という叫び声で鍵盤のゴンドラに乗って華々しく登場した6人。1曲目に選んだのは、美 少年のオリジナル曲「Sing it」。“一緒に歌おう”というツアータイトル通り、コンサートで美 少年とファンのハートフルな歌声が一体感を生み出す。未来は愛と、夢に満ち溢れていると歌うこの曲は、眩しい輝きを放つ彼らにぴったりな1曲。金指一世さんが「はっきり言って、今日のショー…ヤバすぎる!! 我ら美 少年とあなたで作る最高のライブ。まさにYOU&ME。ココロゆくまで~」とDJ風に軽快な挨拶で盛り上げた後、コミカルで軽快なナンバーが続いていく。トップバッターで挨拶をしたのは、『VS魂グラデーション』(フジテレビ系)にレギュラー出演中の浮所飛貴さん。「皆、声を出す準備はできているか?もっと行けるよねぇ?元気ですか?」と明るく元気いっぱいに会場を煽る。続いて、那須雄登さんが「『We are 美 少年~Let’s sing it~』始まったぜぃ!!俺たちのこと、生で見てどう? イケメンでしょ?俺たちがこの世でいちばん美少年でしょ!!」と堂々と胸を張って“イケメンでしょ”を繰り返す、すっかりおなじみとなった挨拶で会場を笑顔に。癒し系スマイルを覗かせ、「元気、勇気、直樹~!!」と叫んだのは、美 少年の振り付け担当であり、メンバーカラーグリーンの優しき最年長・藤井直樹さん。「横浜アリーナ、来ちゃったぞー!! 今日はラストのラストまでファンの皆さんを幸せにします!」とノリノリで宣言したのは、藤井さんと共にラップ担当を務め、最近メンバーカラーを紫にチェンジした最年少の金指さんだ。美 少年の楽曲の歌声をリードする美声の持ち主である岩﨑大昇さんは、「イエーイ!!あんたが?」「大昇!!(大将)」「私が?」「大昇!!(大将)」とコール&レスポンス。美 少年イチのおしゃれ好き・衣装担当の佐藤龍我さんも「玄関開けたら~!!」と叫び「佐藤龍我!!」とコール&レスポンスでごはんのCMをイメージしたギャグ風の挨拶で盛り上げる。そこからキリッとした表情で「僕たち美 少年は皆さんを幸せにします」(佐藤さん)と堂々宣言!トロッコで客席を目の前にすると、手を振ったり、指ハートを作ったり、「この瞬間を待っていた」と言わんばかりの心底楽しそうな表情でファンと交流する6人。情熱的な愛を歌うオリジナルのラブソング「ねぇ もっと」では、浮所さんが「I miss you」と吐息のようにささやき、佐藤さんはラストに「ねぇ、もっと…」と甘いキメ台詞を。パフォーマンスやしぐさからは、華やかさとファンを熱狂させるパワーに溢れている。那須さんの「踊ってくれるよな?」という声で始まった新曲「Big Wave!!!!!!」は、底抜けに明るいハイテンションナンバー。今回のコンサートで初お披露目となった曲にも変わらず、サビではメンバーと一緒に手振りダンス&ジャンプで一体に。ビッグウェーブに乗った美 少年の勢いは猛スピードで加速をし続け、もはや誰にも止められないと期待が高まるナンバーだ。ことし帝国劇場で上演された『JOHNNY’S World Next Stage』でお披露目された「吉吉Bang! Bang!」に続いて、アガるハッピーナンバーがオリジナル曲に仲間入り。そして、新曲「Big Wave!!!!!!」の話から始まったMC。岩﨑さんが「皆さん、どうでしたか? 楽しい、皆で騒げるような曲が欲しいと相談してできた曲です」と説明。那須さんは「皆がさっそく覚えてくれているから嬉しい」浮所さんは「さすがです!!」とニコニコ。「皆でジャンプできたら楽しいけど、(飛ぶ場合)スニーカー履いて来てね」と岩﨑さん。初めて単独で横浜アリーナに立った初日を振り返り、「いやぁ、どうだった?」とメンバーに尋ねる那須さん。「昨日は見学でHiHi Jetsの皆が来てくれて。アンコールで出るっていう…ビックリしたね」。岩﨑さんは「そう。ちょうどMCで『昔、横浜アリーナといえば、SixTONESさんのライブやKing & Princeさんのライブを見学した時に飛び入りさせてもらったよね』って話をしていて。そこにサプライズで出てくれたっていう。伏線回収できた(笑)」と嬉しそう。横浜初日はSexy Zoneの中島健人さんがライブを観に来てくれた話になると、金指さんが「(中島さんの)インスタグラムを見たんですよ。“久しぶりに彼を見たら、ラップをやっていたのに驚き”って。それがめちゃくちゃ嬉しかった!!ちゃんと1人1人のことを見てくれる」と声を弾ませる。那須さんいわく本番終了後、楽屋で中島さんから30分ほどアドバイスをもらったそう。岩﨑さんが「那須くん、何て言われたんだっけ?」とニヤニヤすると「健人くん、5回くらい『那須くんは爽やかだね』って(笑)」。「話と話のブリッジに入ってたね」(岩﨑さん)と、爆笑するメンバーたち。浮所さんは「『ホントに来てほしいです』っていう熱烈なラブコールメッセージを送ったの。『そのラブメッセージがあったから、今日来たんだ』って…。ずーっとケンティだった。ホントにかっこいい!!大好きマジで」と中島さんにメロメロな様子。「健人くんからアドバイスいただいている時の浮所の顔はマジ、乙女なのね(笑)」(那須さん)と目がハートだったことも判明!盛り上がったのは、岩﨑さん、那須さん、藤井さん、金指さんの4人が現在撮影中のドラマ『春は短し恋せよ男子。』(日本テレビ系)の現場でのエピソード。最近、金指さんと那須さんが仲良しという話から藤井さんが「ドラマの撮影中もずっと話しているよね、ふたりで」と話を振ると、食べ物の名前をセクシーに言うという遊びをして盛り上がっていると発覚。さっそく、実践することに。「セクシーな言葉を言います…!!出汁巻きたまご」とささやく金指さん。那須さんも負けじと余韻のある言い方で「紅しょうが…」とセクシーに言い放つ。ちなみに佐藤さんは「もぐら」、岩﨑さんは「ビビン…バッ」、藤井さんは「だいがーくいも」、浮所さんは「ぱ・ぱ・い・あ」、佐藤さんは「エスカルゴのオーブン焼き」をセクシーっぽく言い合い。ジャニーズJr.らしい、わちゃわちゃトークが止まらない。ユニット曲も満載で、その組み合わせならではの化学反応が爆発。ジャケットを翻し、長い手足で美しいパフォーマンスを披露した佐藤さんのソロ曲、那須さんがヴァンパイアとなって浮所さんと重なり合う姿に悲鳴が巻き起こった話題のあの曲、岩﨑さんが伸びやかな声で歌った外国曲、藤井さんの猫耳姿が見られる曲など、それぞれの見せ場も盛りだくさん。金指さんのヤンチャな持ち味が光る新曲「GET A CHANCE」も5月の大阪城ホール参戦予定のファンは見逃せないポイントだ。ラストスパートはもちろん美 少年オリジナル曲が満載。1年前のぴあアリーナMMで大好評だった、自転車に乗って花道を疾走する彼らが見られる「ザ・ハイスクールヒーローズ」も。瞬きをするくらい一瞬だったと言っていいほど、怒涛の1年を駆け抜けた美 少年の成長と進化は止まらない。ラストスパートで「最高の景色をありがとう」と笑顔全開だった浮所さん。「やっぱりこうやって皆と直接会えるのは嬉しいです。昔、Jr.祭りでJr.大勢でこのステージに立ったじゃない? その何年後かに美 少年だけでこの会場に立てていることがどれだけ嬉しいことなのか痛感しました。皆のおかげです。ありがとうございます」と感謝の想いを語りながらファンをみつめると会場に温かい空気が生まれる。最後は「皆にとっても、僕たちにとっても大切なこの曲でお別れしましょう」(那須さん)と、「Beautiful Love」を。この曲は美 少年が愛するファンに永遠の愛を誓うようなロマンチックな世界観のラブソング。美 少年というグループ名を背負うにふさわしいメンバーが勢ぞろいした彼らは、ますます美しいパフォーマンスに磨きをかけ、自分たちの神髄を追求し、ジャニーズイズムを届けてくれるだろう。世界中が笑顔になれ…というメッセージソングをまっすぐな眼差しで歌う、この6人が生み出すハッピーな世界の具現化を共に夢見たい。写真・渡辺美知子 取材、文・福田恵子
2023年04月05日本来2020年に開催される予定だった、現メンバーでの10周年を記念したアリーナツアー。新型コロナウイルスの影響でやむなく中止となった公演が、3年越しでようやく開催された。幕張メッセ国際展示場と大阪城ホール、各2日間行われたアリーナツアー、その2公演目、幕張メッセ2日目の模様をレポート!アーティストとファン、ひねくれている者同士のケミによる幸せなグルーブ!徐々に音量が大きくなったSEがとまり、拍手と歓声が上がる中、尾崎世界観さん(Vo・Gt)、小川幸慈さん(Gt)、長谷川カオナシさん(Ba)、小泉拓さん(Dr)の4人が登場。ヘビーなギターリフが轟き、「身も蓋もない水槽」からライブがスタート。尾崎さんは冒頭の歌詞を「緊急事態宣言から約3年幕張メッセには張りつめた空気が漂っていてせっかくだから今日はあんたたちと3密よりも親密になりたい」と変えて歌い、この3年間を踏まえた開幕宣言にオーディエンスの熱量が一気に上がる。尾崎さんが間奏で「忘れてねえよ3年前を」と呟いた後、この3年間のうっ憤をぶつけるかのように歌う。まさに、張りつめた空気が充満するが、一転してまろやかなイントロが鳴り、ふわーっと音像が広がる「しょうもな」へ。ひりひりするような文系ロックの新鋭として音楽シーンに現れたクリープハイプだが、今やその楽曲はどんな曲線も自在に描ける自由度の高さがあり、どんどん多彩になっている。2021年に放送されたテレビ東京系水ドラ25『八月は夜のバッティングセンターで。』のオープニングテーマとして書き下ろした「しょうもな」も、焦燥感と甘酸っぱさが立体感を伴って押し寄せるクリープハイプの進化形だった。尾崎さんが「クリープハイプのお客さんは常に何かを探ってる。クリープハイプはそうじゃないと見つからないバンドだと思う。ちゃんと世の中を見て、探っている人に届いて、見つけてもらったからこそ、こうやって大きな会場が埋まっていると思っています。(制限無しの声出しは)今までさんざんダメだって言われてたから迷いもあると思うけど、その迷いこそが今日このバンドを観に来ている本質なんじゃないかと思います」と口にし、ストレートに感謝を伝えた。ライブ中盤で尾崎さんは、「最近自分の歌真似をメディアで見る機会が増えた」と話した後、「歌い方は特徴があるかもしれないけど、クリープハイプの本質は曲の良さ。この声とこの歌い方で曲が良くないと届かない。ハードルを上げてますが、軽々と超えてみせます」と言って、「ボーイズENDガールズ」へ。そう、何せ曲が良いから、一過性のインパクトではなく、今ここで1万2千人キャパのワンマンを成功させているのだ。メジャーデビュー当初、周囲の喧騒に対し、楽曲の中でも外でものたうち回っていたクリープハイプだが、自らの本質を対象化し、だからこそ何が起きても大丈夫だと言わんばかりの佇まいで名曲群をまっすぐに解き放つ。そして、ダイレクトにオーディエンスの心をつかんでいく様はとても多幸感に満ちていた。この曲にインスパイアされ、クリープハイプのMVをずっと手掛けていたことでも知られる松居大悟監督が映画『ちょっと思い出しただけ』を制作したことも記憶に新しい「ナイトオンザプラネット」。まずは尾崎さんがアカペラで歌い、長谷川さんが鍵盤を担当したバンドアンサンブルに突入。夜という親密で艶やかで謎めいた時間にまつわる物語を、現行のインディーR&Bのビート感を感じさせるトラックに乗せるのもまた新しいアプローチだった。最後に尾崎さんは、〈それでちょっと思い出しただけ〉と歌ったが、“ちょっと”といいながらも、多大なる感傷を秘めたそのフレーズはとてもマジカルで、まるで映画『ちょっと思い出しただけ』が凝縮されたように聴こえるのがすごい。「ひねくれてる人間がこんなこと言うのは気持ち悪いけど、ひねくれた人間が言うからこそ意味があるんじゃないかと思って言います。今日は来てくれた人を心から幸せにしたいです」と尾崎さんが言うと、大きな拍手が起こった。それを聞きながら尾崎さんは「したいっていうか、する」と照れ気味に口にした。そんな約10年かけてたどり着いたストレートな告白から始まった後半戦。まずは、3月29日にリリースするEP『だからそれは真実』に収録されている「本当なんてぶっ飛ばしてよ」を披露。ファニーなビートがとても新鮮で、オーディエンスの手が自然と上がる。代表曲「愛の標識」は〈死ぬまで一生愛されてると思ってたよ〉という一節が何度も繰り返される別れの歌だが、尾崎さんは最後、「死ぬまで一生愛されてると」と歌った後、素に戻ったような声で「思っててもいいですか?」とオーディエンスに問いかけた。大歓声が上がり、万感の表情で「思ってるよ」と想いを込めて歌った。その後の「栞」では、サビで桜を模したピンクと白の紙吹雪が舞い、エモーションが極まった。長谷川さんがボーカルを担い、ビジョンに燃え盛る炎が映った「火まつり」、「週刊誌」、「社会の窓と同じ構成」と次々と曲が披露され、フロアのあちこちから「最高!」という声が上がる。そして、あのベース音が聴こえ、オーディエンスが絶叫。「HE IS MINE」だ。間奏で尾崎さんが、「昨日はめちゃくちゃ盛り上がったけど、今日はどうする?」と挑発すると、割れんばかりの大歓声が上がる。「昨日と比べるのは、昨日を越えるためでしょ。3年ぶりのあれは格別で感動したんだけど、あっさりとたった1日でそれを越えてくれませんか?」とさらに挑発。1万2千人の「セックスしよう!」という声が轟き、銀テープが舞う。尾崎さんが「1億回再生突破した曲もないし、ドラマの主題歌にもならない。そういう曲ばかりでもこんなに大きな会場を埋めてもらえているのは本当に幸せなことだと思います。ちゃんと見つけてもらってるっていう喜びがあるから裏切れない」と話し、長谷川さんの方を見る。それを受けて長谷川さんは、「皆さんもひねくれてらっしゃるから見つけてくれたんだと思う」と口にした。この日、クリープハイプのメンバーは幾度となく感謝の気持ちをオーディエンスに伝えた。そのムードは最後まで貫かれた。「こちらはいつでもどの場面でも、そこに歌を置いておきます。でもせっかくここにいてもらってるから、あと1曲一生懸命歌います。ひねくれたバンドだから、少し背中を押しただけでメッセージソングだと思われるのは恥ずかしいんだけど」と言った後、少し間を空けて笑顔を浮かべながら「実際めちゃくちゃメッセージソングです」と言った尾崎さん。ラストの曲は、「二十九、三十」。渋谷のスクランブル交差点、がら空きの新幹線、道頓堀、京都タワー、黄色のテープを巻かれ使用が禁止されたブランコのある公園、「休業宣言」の張り紙…コロナ禍における、日本の様々な景色がビジョンに映し出される。メジャーデビュー10周年を迎えた感謝だけではなく、この3年間の苦難の季節を経て、ここに聴き手がいてくれることへの感謝も込められた「二十九、三十」を演奏し、尾崎さんはメロディに乗せて「ありがとう」と歌った後、再び「ありがとう」と口にした。Information尾崎世界観(Vo/Gt)、小川幸慈(Gt )、長谷川カオナシ(Ba)、小泉拓(Dr)からなる 4人組ロックバンド。2012年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』で メジャーデビュー。2014年には日本武道館2days 公演を行うなど、シーンを牽引する存在に。 2018年の5月11日には約4年ぶりとなる2度目の日本武道館公演「クリープハイプのすべて」を開催。2021年12月には6thアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』をリリース。『だからそれは真実』メジャーデビュー10周年を締めくくる新作EPが3/29に発売!TOHO animation10周年企画「TOHO animation ミュージックフィルムズ」への書き下ろし曲「凛と」をはじめ、PARCOで開催された展覧会「クリープハイプの声をシャワーのように浴びる展」のテーマソング「本当なんてぶっ飛ばしてよ」、長谷川カオナシが作詞作曲した「朝にキス」、配信リリースされた「愛のネタバレ」、さらに尾崎世界観による弾き語り曲「真実」まで、クリープハイプならではの個性が炸裂した5曲を収録。次ページ>>クリープハイプ の画像特設ページはコチラ文・小松香里
2023年03月28日Nissyが現在、6大ドームツアー『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』を開催中。ソロアーティストによる6大ドームツアー公演は、史上2人目。2023年2月16日(木)、17日(金)に行われた東京ドーム公演ももちろん超満員。3時間半にわたる“Nissy Entertainment”から17日の模様をレポートします。コロナ禍を乗り越え、Nissy Entertainmentのパワーで6大ドームツアーを開催中!Nissy Entertainment 4th LIVE 〜DOME TOUR〜at TOKYO DOME 2023.2.172023年8月6日でソロアーティスト活動を始動してから10周年を迎えるNissyさん。今回の全国ツアー『Nissy Entertainment 4th LIVE ~DOME TOUR~』は、昨年10月21日の埼玉・ベルナールドームでスタート。当初は5大ドームツアーの予定が、Nissyさんの地元北海道の札幌ドームでの追加公演が発表され、6大ドームツアーに。これはソロアーティスト史上なんと2人目の快挙とのこと。昨年5月にリリースした最新アルバム『HOCUS POCUS3』を引っ提げたステージ。演出、衣装、映像、ライブの総合演出をすべてセルフプロデュースしたNissy Entertainmentだ。現実からNissy Entertainmentの世界へ――。ライブの世界に誘導してくれたのは、AIの「THREE」。来客者をスキャニングして、さまざまな角度で会場に集まったオーディエンスを遊び心たっぷりに分析。LIVE開始前の会場の期待値がグングン上昇していく。1曲目は「Do Do」から。この曲は、リリース発表直前、「いつになったら君の前で歌っていい?」というメッセージを掲げたティザー映像やコロナ禍のエンタメ業界への想いを込めたミュージックビデオが話題になった曲。ミュージックビデオ内とのシンクロはNissyお得意の!?伏線を回収だ。2曲目からはダンサーと共にムービングステージで踊りながらオーディエンスの目の前へ。疾走感溢れるナンバーを、目まぐるしく飛び交う炎の特効が盛り上げる。ジャケットを脱いでベスト姿になったNissyさんが「東京の皆さん、元気ですか?」と呼びかけると「元気!!」とありったけの声で叫ぶオーディエンス。「東京は2日目でございますが、皆さんと今日会えたここは1回目。初めまして皆さん!」「もっともっと行けますよね?男の声、聴こえないなぁ。男、声を聞かせろ!女の子も負けてられないよね?女の子、声を聴かせて!」とコール&レスポンス。東京ドームに久しぶりに歓声が戻ってきたのを実感するひとときだ。まるで虹色のカーテンかのような水の演出が煌めく中、その美しい歌声に会場のあちこちからため息が漏れたのは、ラブバラード「君に触れた時から」。“年齢はただの記号”という言葉は、彼のためにあると思うほどに36歳という年齢を感じさせない。まるで永遠のピーターパンのような奇跡のビジュアル。そんなNissyさんが届ける透明感溢れる研ぎ澄まされた歌声に、うっとり聴き入るオーディエンスたち。歌うために生まれてきた選ばれしシンガーが奏でる圧巻のメロディに、誰もが陶酔していく。ラストは涙を浮かべているように見えるほど、目を潤ませて歌う姿が印象的だった。オーディエンスの「Nissy~!!」と叫ぶ声に反応して、何度も「ありがとう」を繰り返すことから始まったMC。「すごいっすね。むっちゃ元気やね。有り余ってるね、元気が」と嬉しそうに顔をほころばせる。「自分たちの声、いろんな人たちの声を聴いたのは、何年ぶりですか?」と問いかけると、会場にはそれに応える声が溢れる。親しみを込めてオーディエンスとやりとりを繰り広げた後、熱く語り出したのは、徐々に緩和されてきたコンサートのガイドラインによって声出しが可能になった現状と、それまでの道のりについて。「2月4日の京セラドームから、100%皆さんの声を聴ける環境になったんですね。そして、昨日の東京ドームで2日目。去年の西武ドーム(ベルーナドーム)は、(声出しが)許されてなかったんですよ。その時、こんな環境のツアーは、2度と無ければいいなって思って…」と、歓声を失ったコンサートの空間にたった心境を話す。拍手でやりとりしてきた西武ドーム、ナゴヤドームを経て、12月の福岡ドームから僅かながらに歓声を発せられるようになり、2月4日の京セラドームから100%の声出しが可能になった、とツアーの中でも変化がたくさんあったという。「僕がこのアルバム『HOCUS POCUS 3』を作った2020年の3月末くらいは、生活するのもままならない環境で心が何回も折れて。洋服を買いに行くことも、大切な人と会話すらできない。そんな中でも、エンタメって絶対必要だからやらなきゃと思った」と、アルバムを制作し、ドームツアーを決断した心の内を明かす。自分の生活もずっと1人で孤独との戦いだった中、歌詞が思い浮かばないという辛い経験もあったというNissyさん。そんな時、自分を救ってくれたのもやはりエンタメだったという。「偶然YouTubeでチョコレートプラネットさんのコントを見たんです。それは『静かにしろ』っていうコントで。僕ら、静かにしなくてはならない環境だったときに『静かにしろ』がこんな風に笑いになるなんて、こんなエンタメがあるんだって本当に、素直に救われて。今回のアルバムには、うまくいってないことをベースにして、それをエンタメにして、どうやったら、皆さんに楽しんでもらえるか考えました」。試行錯誤の中、世に生み出されたのが、2017年から約4年半ぶりとなるアルバムだった。「コロナ禍で起きた出来事に関しては今後、教科書に載るけど、エンタメは教科書にほぼ載らない。だったら、自分のアルバムを手にとってくれた人が10年後になぜこんな展開のストーリーだったんだろうと思った時にああ、そういえば10年前に(コロナ禍が)あったなって知る教科書になってくれたらいいなと」と、2022年に発表されたアルバムの楽曲がこのご時世を感じ取ってもらう教科書を作り上げる気持ちで作り上げたのだと説明した。「ツアーの発表も、『えっ、このタイミングでドームツアーやるの?』って頃。でも、何かしら前に進まないと…。一歩前進するためにドームツアーを決めました」。それだけでなく、全国でコンサートをやることでその地域の経済をまわせたらという願いもあったそう。さまざまな想いを語ったNissyさんは、スッキリした表情に。そして、「毎回言っているけど、この会場にきてくれたことを感謝しています」。ライブの幕間では、チョコレートプラネットとNissyさんが共演を果たし、「静かにしろ」のコントを繰り広げるコント映像や、コロナ禍であるミッション遂行するためにタイムトリップしてきた主人公を演じるドラマ映像も。他にも「Nissy EntertainmentオールナイトNissy」というラジオ番組映像など、盛りだくさん。俳優のNissyさん、ラジオパーソナリティのNissyさん、お笑いを届けるNissyさんなど、ファンが見たいエンタメがこのコンサートで全部見られてしまう贅沢さ。こだわりが細部まで詰まった見応え十分な映像もNissy Entertainmentの魅力のひとつだ。アンコールでは、最後に皆で一緒に記念撮影をしたり、ストーリーズを撮ったり。とにかく最初から最後まで楽しむ心意気が詰まったステージ。なんと、即興で他のアーティストの楽曲を歌うサービスまで。オーディエンスと過ごす時間が愛おしくてならないということが伝わってくる3時間半。最後のトークでは「MCで長くしゃべりすぎて、しゃべることがない(笑)。思いは伝えられました。皆、メシでも食いに行く?(笑)」と東京ドームのオーディエンス全員と食事できる場所を探そうと冗談を言うおちゃめなひとコマも。ラストに「今年10周年を迎えるので、また何かできたらいいなと思っていますが、絶賛考えている最中。またぜひお付き合いいただけたらと思っています。(中略)時間は止まってくれないけど、また今同じ時代を生きている同士として、この続く時間を一緒に過ごしていきましょう。今日の思い出が皆様のパワーになってくれたらと思っています」と挨拶を。ドームを埋め尽くすファンをトリコにしてしまう愛情溢れるサービス精神で10周年からのNissy Entertainmentも見る者を熱狂させていく。© TM & © 2023 Sesame Workshop、© 2023 Peanuts Worldwide LLC、© TM & © Universal Studios. All rights reserved写真・田中聖太郎写真事務所 取材、文・福田恵子
2023年03月26日「関ジャニ∞ ドームLIVE 18祭」を福岡、愛知、東京、大阪の4都市で開催し、無事完走した関ジャニ∞。冬の祭りで暴れまくった東京ドームのラスト、2023年1月9日(月)17時公演のステージをレポート。関ジャニ∞の妹分、会えそうで会えないアイドル・キャンジャニ∞の活躍も見逃せない!?2023年幕開けを飾るのにふさわしい、笑い満載、ハッピーな祭りに!左から安田章大、村上信五、大倉忠義、横山裕、丸山隆平。2019年の「十五祭」以来、3年ぶりに開催したドームライブ。昨年の夏は、関ジャニ∞にとって初となった日産スタジアム公演、長居スタジアム公演に続き、今回は同じ「18祭」を掲げたステージだ。デビューして18年間走り続けてくることができた喜びの想いを込め、1曲目に歌ったのは、待ちわびた今日を歌う「歓喜の舞台」。幕開けを飾るのにぴったりな壮大なナンバーで祭りが始まる。「声を出せるライブへようこそ、騒ごうぜ!」と安田章大さんが叫ぶと喜びの声をあげるエイターたち。「ど~も!安田章大です。教えてくれる?好き~? 」と会場に聞くと響き渡る「好きー!」。大倉忠義さんは「みんなをメロメロにしてやっぜ」。村上信五さんは「調子はどうだ?東京ラスト。今日はここに集まった5万5千人、全員でみんな一緒にばかになろうぜ~!」。エイターのテンションをあおり、「無責任ヒーロー」「前向きスクリーム」と畳みかけるように歌う明るいお祭りソングを披露して、関ジャニ∞ワールド全開に!「アラフェス」をオマージュしたおなじみ「ハチフェス」では、横山裕さんのこだわりの演出が光るジャニーズメドレーをお届け。「みんな、人は“一番”に憧れる。この中で誰が一番か決めてもらおう」という丸山さんのセリフから始まったKing & Prince「ichiban」では、「俺が一番!」「俺の方が一番!」と歌い合い、誰が1番か争いが勃発…!?KinKi Kidsの「たよりにしてまっせ」では、間奏で「俺を頼りにしちゃってる?」「金は天下のまわりもの」など、絶妙に可笑しい合いの手が。ジャニーズソングに愛とリスペクトが感じられながらも笑いに特化した演出が連続する中、嵐の「Monster」ではかっこいい関ジャニ∞を見せつける圧巻の忠実再現パフォーマンスを披露した。この日のMCでは、横山さんのプライベートトークからスタート。「ライブ前にジムに行ってるで。2時間半くらい。ずっとベンチプレス!バイクを漕ぐので1時間半くらい。好きな動画を見たり、台詞を覚えたりしながら」という話から、「1時間半でどこまで行けるか」という話に。「20kmくらいやから飯田橋?」と、おとぼけ発言をする安田さんに「どこからや? やすって変やなぁ(笑)」と爆笑する大倉さん。村上さんがコンサート当日「午前0時の森」(日本テレビ系)で生放送があるため、「誰か来る?」と言い出したことから、「こんな公開オファーないから行っといで!!」と、この日の深夜に仕事がないメンバーに猛プッシュする横山さん。安田さんは「番組に相談もなく、そんなポップに出られるの?」と驚き、丸山隆平さんは「ライブを見に来てる友達のけんちゃんと約束がある…」と困りつつも、大倉さん、安田さん、丸山さんの3人が生放送出演をかけて、じゃんけんをする。しかし、急に村上さんが「やっぱ年明けて一発目やからごめんな!!」と断ったことから、横山さんは「お前なんやねん? 俺、そういう女子めっちゃ嫌い。好きにさせといて、結局ふるやつ。俺も仕事やなかったら行こうと思ったのに。くやしいわ~。(丸山さんの親友の)けんちゃんの気持ちもお前考えろ。けんちゃんに謝れ!!」と、すねまくる姿に会場が笑いに包まれる。関ジャニ∞ライブでおなじみのヒーロー・エイトレンジャーも久々に降臨。今回は「エイトレンジャー・センターは俺だ!俺だ!の巻」。「センター顔って言ったら俺やろ!貴族顔やろ!」と、堂々胸を張る大倉さんに横山さんは「センターはリーダー性」とキッパリ。丸山さんは「新しい時代のヒーロー欲しくない?面白いのがセンターにふさわしい」と、ふざけ倒す。安田さんは、「じゃん俺、先代と同じサイズ感!」、村上さんは「俺が立ってるところがセンターやって言ってるやろ」と、おのおのがセンターにふさわしいと内輪もめをしていると新・悪の組織アンビ団が登場。「BAD団(ジャニーズWESTの中間淳太さん&桐山照史さん)に代わって俺らが相手だ!」と、新たな宿敵が登場して、爆笑コントを大展開。続いてのコーナーは、関ジャニ∞の妹分“会えそうで会えないアイドル”キャンジャニ∞。昨年の12月、約7年ぶりに秋元康さん作詞の新曲「ないわぁ~フォーリンラブ」を発表した彼女たちが夏のスタジアムライブに続いて参戦し、楽曲を披露した。関ジャニ∞のメンバーの女性アイドルぶりは、チャーミングで完璧な身のこなし。しかし、自己紹介がぶっ飛びまくり。「好きな言葉は、やさしさと思いやりと還付金。村子です!」と個性的なキャラクターが勢ぞろいだ。横子が「昨日ちょっとお知らせさせていただいたんですけど…。私たち、anan出ます!!」と突然、告知をする場面も。すると、「表紙があの子よね、キンプリの永瀬くんよね、確か。彼、まぁまぁねっ(笑)」とメンバー一同、女子トークで大盛り上がり。「関係者の皆さんが来ていらっしゃるから、ここで言っておきます。私たち次から表紙しか出ません!!」と横子。村子も「さぁ、写真を出すのはどこの出版社かしら?楽しみ」とノリノリだ。テンポ感も絶妙なやりとりは、無限に見ていたいほど面白い。ラストスパートは「ズッコケ男道」をバンド曲で届け、「勝手に仕上がれ」ではコール&レスポンスで盛り上がる。会場が一体になった最後の挨拶では、ペンライトの色が青一色に染まると、最初に安田さんが口を開いた。「『KANJANI’Re:LIVE 8BEAT』で“関ジャニ∞で良かった”って言葉がふと降りてきて、伝えたときに自分の想いがひとつ見つかった気がしました。あのときは、関ジャニ∞で音楽を届けられることが幸せで“関ジャニ∞で良かったな”って思ったけど、それはみんなが僕たちのことを大切にしてくれているから、“関ジャニ∞で良かった”って言葉が出たんやなって。ありがとう。これからも仲良くしてな」と優しい笑顔で微笑む。そして、マイクを使わず、地声で「最高~!!」。横山さんは「ライブをやっている時がいちばんいいなって改めて思います。それは皆さんのおかげです。ライブをやると楽しいし、すげー幸せです。東京ドームで2023年、関ジャニ∞すげーいいスタートを切れたと思っています。今年もなんか楽しいことをいっぱいしたいと思いますので、皆さん、俺たちについて来てください」と、生き生きした表情に。前日の東京ドームを振り返りながら語り始めた丸山さんは「昨日ちょっと同じ場面のときに泣きそうになってしまいまして…昨日の僕は、全部受け止めきれるほどの器がなかった。でも、今日は皆の声を聴いても、全身全霊で受け止めて返しますから。試していいですか? えー、皆さんの思いを口に出して、ひとこと叫んでもらっていいですか? 行くよ。3、2、1」とカウントすると、それぞれの熱い想いをありったけの声で叫ぶ会場。「全部聞こえました。全部受け止めました!今日ここでもらった皆の言葉、ここから先、絶対に返していきます。変わらず、関ジャニ∞を包み込んで愛してやってください」。いつになく真剣な表情の村上さんは、「長くやってきますとね。こうやってステージに立っている人にしか分からない、といえば語弊があるかもしれないですけど。言葉にできない思いというのが、すごく膨らんできまして。グループにいないと分からない、このグループだけの思いや気持ちというのは、もう18年やらしてもらってきて、改めて噛みしめさせてもらっています。十分に幸せな人生を歩ませてもらっている中で、これから皆さんの豊かな人生のひとつにぜひ関ジャニ∞を使っていただければ、幸いです。最後にひとこと…けんちゃんごめんなさい! 」。最後に丸山さんの友達に謝罪をするというオチで落とし、会場はドッカン大爆笑。しんみり語ったかと思いきや、最後に笑わせるトーク力に脱帽だ。笑いに包まれる中、大倉さんが話し始めると、また会場は静かに耳を傾ける。「ステージに立てていること、そして、グループが当たり前じゃなく続いていっていることに本当に感謝。奇跡のようだなと思っています。こんだけやっていると、その当時には分かってなかった曲の歌詞が染みてくるんですよねぇ。その時はね、皆に向けて、“気張ってこーぜ!”って言ってたのが、自分たちに言ってるように聞こえるようになったし。いろんな曲が、いろんな思いで愛せるようになったと思います」と、関ジャニ∞の楽曲への愛情も深まったことを語る。最後は15周年のコンサートでも歌った「ひとつのうた」を。愛しき言葉とメロディーを感謝の想いを込めて歌う曲で、「lalalalala…」というフレーズでは、会場が優しさに溢れたハミングで心ひとつに。いつまでも愛するファンと泣いて、笑って、共に歩んでいきたい――。まるで関ジャニ∞からのファンの皆へのありがとうのメッセージの曲に聴こえてくる。歌い終わると「みんなありがとう」と、横山さんが幸せそうな表情でお礼を伝える。18歳を迎えた関ジャニ∞は、東京ドームがよく似合う。大きな会場で歌い続けてきても、1人1人に思いを届けるように丁寧に、最後に感謝の想いを届けるのが恒例儀式。バックについてくれたLilかんさいやAmBitiousらはもちろん「皆さんの見えるところ見えないところにいる俺たちの大事なスタッフに拍手を」「今日もちっちゃいカラダで大きな声を出してくれた子どもエイターに」「そのお子さんを連れて来てくれたお父さんお母さんエイターに」「そして、今日、“そんな言うならついてくわ~”って連れて来られた人!」「初めて見たけど、“まあまぁこいつらやるな”っていう人!」と、村上さんの呼びかけでさまざまな世代や観客に贈られる拍手。この日いちばんの大歓声を聞かせてくれたのは、男エイター。会場が割れんばかりの雄叫びに「かっこいいぞ~!また来いよー!」と満面の笑みを覗かせる村上さん。そして、「元気なおじさんに拍手を」「陽気なおじさんに拍手を」と続く光景に、ジャニーズのコンサートでいちばん男性ファンが多いグループであることを改めて再確認。「素晴らしい5万5千人を集めてくださった東京ドームにも」と会場にも拍手を贈る手厚さ。「そして、いちばん大きな拍手を!俺たち関ジャニ∞の大事な、大事な、大事な、大事な、エイターのみんなに大きな拍手を」で皆に改めて拍手。鳴りやまない手拍子の音には、愛が溢れていた。さらに横山さんが「東京ラストです。本気で僕たちに声をください。そして愛をください。そして、俺たちが最高で、最強の~!!」のフリの後、全員で叫ぶ「関ジャニ∞!」は最強にパワフル。メンバーそれぞれが「幸せ」「感謝」という言葉を口にしていたが、そんな想いを感じながら歩めているデビュー18周年。関ジャニ∞が変わらず笑いとハッピーを届け、素晴らしいエンターテイナーであり続けてくれる奇跡に感謝したい。写真・くさかべまき 取材、文・福田恵子
2023年01月19日INIがデビュー後初のアリーナツアー「2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BREAK THE CODE]」を無事完走。東京、愛知、大阪、福岡をめぐる全4都市、追加公演も含めて全13公演を、誰ひとり欠けることなく駆け抜けた。ライブ序盤から盛り上がりは最高潮!左から、池崎理人、許豊凡、西洸人、松田迅、藤牧京介、木村柾哉、佐野雄大、尾崎匠海、後藤威尊、高塚大夢、田島将吾2022年12月17日、愛知・AICHI SKY EXPO ホールAにてスタートしたアリーナツアー最終日は、急遽追加された日本武道館での公演。ロケットが飛び立つがごとく、スクリーンが火花を散らしながら上にあがると、そこには全身黒い衣装をまとった11人の姿が。デビュー曲「Rocketeer」がスタートすると、激しい振り付けの合間に、思わず笑みがこぼれてしまうメンバーの表情を見つけることができた。この場に立てたうれしさと喜びが、ダンスする全身から、顔の表情から伺い知れて、見ているこちらも思わずグッと引き込まれていく。「Put your hands up (手を上げて)武道館!」という田島将吾のシャウトで始まった「Cardio」、燃え盛る炎をバッグに熱気ムンムンで見せた「BOMBARDA」まで一気に加速し、会場のボルテージを上げていく。「武道館―!盛り上がってますか!?」と木村柾哉が大きな声で問いかけると、武道館の客席からは大きな拍手が沸き起こる。「最終日の最終公演、みなさん盛り上がる準備はできてますか?最高に盛り上がっていきましょう!」と池崎理人が客席を煽ると、尾崎匠海は「これで本当に最後なんですけど、みなさんと一緒に僕たちもライブを作り上げていきたいと思っています。みなさん一つになって、今日はとことん楽しんでいきましょう!」と全員の気持ちをひとつにする。高塚大夢は「あらかじめ言っておきますけど、この2時間半、泣く時間じゃないですからね」と会場のMINI(INIのファン)とメンバーにも念押し。「楽しんで笑って帰れる2時間半にしましょう!」と気合を入れた。ラストは田島将吾が会場の全員に手を挙げるよう声かけ。「3階、手を挙げてください!」と呼びかけるも、武道館には3階席がないため、客席には“3回”手を上げ下げする人が続出。メンバーのツッコミを受けつつも、最後には会場全員の手を挙げることに成功した。気持ちをあらたにメンバー一同、「あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします!」と新年の挨拶をすると、メンバー唯一うさぎ年生まれの藤牧京介がINIの今年の抱負を語ることに。その合間に高塚大夢がタオルでうさ耳を作り、あまりのかわいさに会場は大盛りあがり。松田迅もうさ耳を作って藤牧の頭に載せようとしたが、「おれはいいよ」と断った藤牧の後ろでひそかに木村が手でうさ耳を作っていた。ちなみに抱負は「もっとたくさんのMINIのみんなに会うこと」だった。「僕たちにとっても思い出深い曲」と佐野雄大が告げて始まったのは、オーディション課題曲だった「RUNWAY」と「ONE」。今、この曲をINIがパフォーマンスすることで、あらためて彼らの成長を感じることができた。そんな2曲に続いて、VCRを挟んでの「Do What You Like」「KILLING PART」「AMAZE ME」はゴリゴリに踊れるだけではない、INIのかわいさを惜しみなく打ち出していく。「KILLING PART」は曲の合間に木村と佐野が手をつないだり、ステージを自由に行き交いながら、ファンとのコミュニケーションも楽しんだ。「AMAZE ME」では松田からねだって佐野にお姫さま抱っこをしてもらっていたが、曲の終わり頃には「すごい角度!」とメンバーも驚愕する抱っこの仕方になっていたのはご愛嬌。曲の合間に佐野と許豊凡の振りをメンバーが真似るパートがあったのだが、佐野は「うさぎ年なのでうさぎジャンプを」、許は「飛んでデカイハートを作りました」。先のVCRで木村が見せた「ぶりっ子」(藤牧談)、「おたがいの気持ちを確かめ合おう」というセリフをいかにかわいく言うか選手権が突如開催されることになり、まずはお手本として木村が披露。続いて池崎は大きな目をさらに見開いて、藤牧から「最下位です」の烙印を押されていた。そんな藤牧もやってみせ、「期待していたのとちょっと違う」と木村からツッコミが。最後は“キラキラアイドル”尾崎がザ・王道のかわいさを発揮し、文句なしに優勝した。「いつも僕たちを照らしてくれてありがとう」という言葉で始まった「Brighter」と「STRIDE」に続いてはユニットステージに。木村、後藤威尊、松田の3人がシャープなダンスで魅せた「DANCE #1」、オーディションから見てきた人にはおなじみ池崎、田島、西洸人のトリオによる「How are you」はメロディアスラップが耳に心地よく、尾崎、佐野、許、高塚、藤牧は5人5様の異なる歌声が重なり合って美しいハーモニーを織りなす「Mirror」を披露。全員が一定以上のレベルに達しているINIだが、中でも得意な分野に特化したユニットステージでは彼らの個々人の魅力と才能がより際立って感じられた。「またツアーをやることがあったら、また違うユニットでステージができたら」と尾崎も言っていたように、早くも別のユニットが楽しみにもなった。「つらいことがあった時、立ち向かうことも大切だけど、逃げるという選択肢も僕は間違いじゃないと思う。みなさんの逃げる先、癒やしの場所に僕たちがなれるように願っています」という池崎の言葉で始まった「Runaway」は、追加公演のためだけに準備されたステージ。11人が歌う後ろには、公式サイトで募ったMINIからの「INIに愛を伝える“11文字”」が映し出されていた。この曲の作詞にはメンバーの田島が参加。「ラップパートを作詞しました。意識したのは、僕たちの等身大の想いを歌詞にできればと思って作詞しました」と、リリックに込めた想いを明かした。タイトルツアーでもある作戦名「BREAK THE CODE」に挑み、パスワードを探す映画のように壮大なVCRの後には、「Password」、「CALL119」、「Shooting Star」と激しい楽曲を続けざまにパフォーマンス。ライブも終盤にさしかかったにも関わらず、まるで今ライブが始まったかのようなキレのあるダンスは、彼らのパフォーマンスにかけるはかりしれない情熱の表れ。どの瞬間も手を抜いてたまるかという意地すら感じさせた。ライブもいよいよ終盤へ。「Dramatic」、「BAD BOYZ」に続き、西の「今までやった曲、もうこのツアーで踊らないんだぜ。だから1つひとつ大事に、出し切って!」という言葉で気合をあらたにして、本編最後の「SPECTRA」へ。「声は出せないけど、持ってるもの全部振って!」という言葉通り、メンバーの気迫あふれるダンスに負けないくらい、会場のペンライトを振る腕にも気合がこもっていた。感謝の気持ちと涙があふれたアンコールアンコール1曲目はオーディションのテーマ曲「Let Me Fly〜その未来へ〜」。彼らにとってはじまりの曲を踊りながら、楽しそうにメンバーで目を合わせていたのが印象的。曲の終わりには木村が目をぎゅっとつぶったいい笑顔を見せて、エンディング妖精を飾った。この日の最後の1曲を残して、メンバーがツアーの感想と今の想いを語る時間が設けられた。冒頭のMCで高塚が「泣く時間じゃないですからね」と言っていたにも関わらず、ここではこらえきれず涙をこぼすメンバーが続出。佐野は「Let Me Fly〜その未来へ〜」を初めて踊った2年前を思い出しながら、この2年で出会ったMINIとメンバーについて言及。「メンバーがいいやつすぎて、ほんまに毎日めちゃくちゃ幸せ!」と泣きながら感謝の言葉を伝えると、両隣にいた後藤と池崎の手を握り、それを見た他のメンバーも全員隣のメンバーの手を取りあって、気づけば全員が手をつないでいた。松田はツアーを振り返って「本当にあっという間だったなって」と語りだし、あらためて武道館に立った喜びを表現。そして今日まで支えてくれた両親に「自慢の息子やろ!」と叫び、涙をこぼしながら笑顔を見せた。木村は長い長いお辞儀の後で、MINIをはじめスタッフへの感謝の言葉を口にしつつ、「INIは老若男女関係なく愛されるグループになると信じて、またMINIのみなさんに会える日を楽しみにまたがんばります」と涙をこらえながら宣言した。「みんな覚悟してINIやってます」と力強く言い放った西は、最初の頃はINIと引き換えにかつての仲間を失ってしまったという喪失感があったことを告白。「でも全然そうじゃなかった。みんな今でも応援してくれて、ツアーにも来てくれて、めっちゃ楽しかったってみかん食いながらずっと言ってて」と、自分の周りにたくさんの人がいることをあらためて感じたそう。「それだけ覚悟を決めてやってるし、本気だし、おれらグローバル・ボーイズグループって言ってるけど、まだまだこれからだって思ってるし。それくらい本気で世界に行きたいです」と、目線はずっとその先にあることを伺わせた。そして最後は「We Are」で、年をまたいで行われたINIの初アリーナツアーは閉幕。ステージの右端から左端までくまなく歩き回り、会場にいる1人ひとりと目を合わせるかのように手を振り続けた。客席を見ながら再び号泣する佐野を左右から支えるように尾崎と後藤が寄り添い、「ありがとう」「MINI大好きだよ」と惜しみなく気持ちを言葉にするINIの姿が印象的だった。そして早くもこの『2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BREAK THE CODE]』のBlu-ray &DVDの発売が決定!アリーナツアーに参加した人はもちろん、参加できなかった人も、次のツアーまで感動のステージを目に焼き付けよう。©LAPONE EntertainmentInformation「2022 INI 1ST ARENA LIVE TOUR [BRAKE THE CODE]」2023年4月19日発売初回生産限定盤(数量限定)Blu-ray ¥6050 /DVD¥5500通常盤 Blu-ray¥4950/DVD¥4400FC限定盤 Blu-ray¥7150/DVD¥66002022年12月25日(日) 東京・有明アリーナ公演を収録。 1ST ALBUM『Awakening』収録曲を中心に、初披露曲やユニットによるパフォーマンスなど、全22曲が楽しめる!※予約受付開始については後日発表予定。取材、文・尹秀姫
2023年01月11日DISH//が12月25日(日) に東京・国立代々木競技場第一体育館にて、ワンマンライブ『DISH// ARENA LIVE 2022 “オトハラク”』を開催した。2011年12月25日に結成されたDISH//は、北村匠海(Vo / G)、矢部昌暉(G / Cho)、橘柊生(DJ / Key)、泉大智(Ds)からなる4人組のダンスロックバンド。結成10周年の記念日となる2021年12月25日(土) にアニバーサリーイヤーへと突入。この10年間で数々のライブを彩ってきた楽曲たちを現在の自分たちの歌と演奏でリテイクする「再青」プロジェクトを進行させる一方で、2022年8月27日(土) には、山梨県・富士急ハイランド・コニファーフォレストで3度目の開催となった野外ワンマンライブ『DISH// SUMMER AMUSEMENT ’22 -PLANET-』を大成功に収め、バンド結成11周年を迎える同年12月24日(土) と25日(日) に、大阪・大阪城ホールと東京・国立代々木競技場 第一体育館にて、初の単独アリーナ公演『DISH// ARENA LIVE 2022』を行うことを発表。両日ともにチケット即日はソールドアウトとなっており、10周年イヤーの集大成となる代々木第一体育館でのアリーナ公演の模様は、WOWOWでの独占生中継も行われた。開演の18時を過ぎ、重厚かつエッジーなSEが流れ始めると、舞台上のLEDスクリーンに本公演のライブタイトルである“音”と“楽”の文字が入った陰陽マークが映し出され、ゆっくりと回転し始めた。やがて、円形のステージがいくつもレイヤードされた舞台上にスモークが焚かれ、眩しい逆光が放たれる中、赤の衣装で統一したメンバーがそれぞれの位置へと着くと、場内から大きな拍手が湧き上がった。そして、泉がカウントをアリーナに鳴り響かせ、矢部がギターを奏で、北村がハンドマイクを手に語るように歌い始め、橘が声を重ねた。オープニングを飾ったのは、会いたい人と会えなくなった季節に発信されたDISH//からの応援歌「僕らが強く。」だ。ステージ前方にはトーチが揺れる中、生きることを諦めないで欲しいというメッセージを込めた歌声は次第に熱を帯びていく。さらに、橘の手拍子に合わせて、観客もクラップを打ち鳴らして演奏に参加。北村が空に手を掲げ、輝く光をしっかりと掴むと、そこからシームレスに「ルーザー」「No.1」とアグレッシヴなロックチューンを連発し、フロアの熱気を一気に引き上げた。負けてばかりだった過去を振り返りながらも今、ここにいる自分を見極める「ルーザー」から、人差し指を高々と掲げ、自分たちのやり方で未来へと前進し続ける決意を込めた「No.1」という流れによって、DISH//のこれまでの歩みとバンドとしての姿勢を一気に示してみせた。橘柊生ここで、「10周年イヤーが終わり、11年目に突入しました!」と報告した北村が、さまざまなリズムを口で発し、観客がクラップで応えるコール&レスポンスが実現。エレキギターを抱えた北村が「おいしく食べてね」と囁き、橘のラップとスクラッチが炸裂し、泉が「いただきます!」と笑顔で締めるロックンロール「I’m FISH//」も会場が一体となったクラップと釣り竿を投げる手のフリで大きく盛り上がった。その後のMCでは、北村が満員の会場を見渡し、「僕らにとってはものすごいことが起きてます。ここは代々木第一体育館です。もう夢のような光景が広がっています。DISH//を好きになってくれた人がこんなにいるなんて」と感嘆の声を上げた。続く、「Brand new day」は北村が出演するCMソングとして橘が書き下ろした新曲。一人で過ごす華金の素晴らしさをテーマにした、80年代のポップソングを想起させる軽やかで気だるいサウンドで、橘と矢部のコーラスワークも印象的だった。そして、あいみょん提供の関西弁によるラブソング「へんてこ」を経て、<今しかない、この一瞬を生きようぜ>というメッセージを込めた「This Wonderful World」では、泉が煽るバスドラの4つ打ちに合わせてフロアから大きなクラップが湧き上がり、楽器を演奏しながら踊る“ダンスロック”パートへと突入。「BEAT MONSTER」ではエレキギターを弾きながら軽やかなステップを踏む北村と矢部に橘も加わって歌い、踊り、花道では3人が向き合ってのヘドバンも繰り出した。さらに、矢部のターンでお馴染みの「NOT FLUNKY」では矢部が花道を全力疾走し、時に奇声をあげて大暴れ。思わず笑顔になってしまうようなステージングで観客を沸かせた。矢部昌暉ライブの中盤では、北村が「あっという間に1年が過ぎてますが、ちゃんと立ち止まって、後ろやら前やらを見る1年にしようというテーマでした」と10周年のアニバーサリーイヤーを振り返り、「DISH//の未来のことをいっぱい考えて、僕たちが歩んできた道も1日1日確認しながら今日にたどり着きました。本当にかけがえのない1年でした」と感慨深く語った。そして、「本当に無駄な日は1日もないし、今日という日も2度と味わえない」と続け、「戻れないからこそ、明るい未来は存在するんだと願いながら歌いたい」と語り、第89回「NHK全国学校音楽コンクール」中学校の部の課題曲として書き下ろしたロックバラード「Replay」へ。メリハリの効いたダイナミックな演奏で観客の心に真っ直ぐにメッセージを届け、ドラマ主題歌として北村×泉コンビが書き下ろした楽曲「しわくちゃな雲を抱いて」ではしなやかで強く、優しい歌声で表現。「SAMURAI BLUE 新しい景色を2022」公式テーマソングに起用された「DAWN」では、ファイアーボールが立ち上がる中、ハンドマイクを持った北村はひとり、花道に歩みを進め、カタルシスのあるドラマチックな展開を見せた。そして、彼らの知名度を一気に引き上げた代表曲「猫」を丁寧にエモーショナルに歌い上げると、2023年2月に発売予定のアルバム『TRIANGLE』に収録されている未発表の新曲「ブラックコーヒー」を初披露。続いて、泉の激しいドラミングに合わせて、彼の乗ったステージだけがリフトアップされると、怒涛のラストスパートへとなだれ込んでいった。北村と橘が花道でフルパワーでマイクをぶつけ合う「B-BOY」。<今日は一度きり>というフレーズに加えて、バンド結成初期の曲名が盛り込まれた「皿に走れ!!!!」。メンバー全員でマイクを回し、観客全員がタオルを回した「東京VIBRATION」。さらに、フロア全体が大きく飛び跳ねる「JUMPer」とライブの鉄板を連発するとフロアの熱量は最高潮に達した。泉大智クライマックスを前に、北村が「DISH//が始まって10年、そして、11年目がスタートしました。中学2年生の時にDISH//が始まり、高校生の時に初めて武道館に立ちました。そこから夢を叶えることを覚えて、同時に、夢を失う経験もしました。いろんな出会いや別れ、幸せな思いも、苦しい思いもいっぱいしてきました」とこれまでを回想し、「それでも、そんな日々が今日という日を作ってると思うと……なんて最高な10年だったんだろうと思います」と胸を張った。さらに、「10年先にどんな未来が待っているか、全く想像できないけど、10年前に今の自分を想像できなかっただけに、この先の10年も楽しみです」と未来への抱負を語った。本編のラストナンバーは大切な人への感謝を綴り、さらには受験生のテーマソングとしても知られる「沈丁花」。DISH//はダンスロックバンドとして観客を踊らせるだけでなく、楽曲自体のメッセージ性が観客の心を打つものであることを証明してみせた。アンコールでは、北村が“遺書”をテーマに書き下ろした「五明後日」を熱唱したあと、「僕らはまだ自分だけのスタイルなんて手に入れられてないし、迷ってばかりかもしれないけど、それでもいつまでもいつまでもDISH//として走り続けることを約束させてください」と誓い、バンドの始まりの曲である「It’s alright」をプレイ。最後に、スモークバブルが場内を舞う中で、<これからもよろしくね>と等身大で伝える「乾杯」でフロア全体に穏やかで温かな幸福感を振り撒き、大きな拍手とともに大団円を迎えた。結成10周年を経て、ライブバンドであることを示し、ロックバンドとして勢いを増していく彼らから目が離せない。なお、DISH//は、2023年2月1日(水) に、この日に初披露した新曲「ブラックコーヒー」を含む通算5枚目となるフルアルバム『TRIANGLE』をリリースする。また、終演後には、全国16カ所18公演に渡る全国ホールツアーの開催も発表された。文=永堀アツオ写真=Ray Otabe<公演情報>『DISH// ARENA LIVE 2022 “オトハラク”』2022年12月25日(日) 東京・国立代々木競技場第一体育館【セットリスト】M01. 僕らが強く。M02. ルーザーM03. No.1M04. I’m FISH//M05. Brand new dayM06. へんてこM07. This Wonderful WorldM08. BEAT MONSTERM09. NOT FLUNKYM10. ReplayM11. しわくちゃな雲を抱いてM12. DAWNM13. 猫M14. ブラックコーヒーM15. B-BOYM16. 皿に走れ!!!!M17. 東京VIBRATIONM18. JUMPerM19. 沈丁花EN1. 五明後日EN2. It’s alrightEN3. 乾杯関連リンクDISH// Official HP YouTube Twitter Instagram TikTok
2022年12月26日誰が言ったか知らないが、10月20日はドハツの日。ここ10年ほど怒髪天は毎回特別なワンマンライブを行なってきた。今年の会場は鶯谷ダンスホール新世紀。彼らにとっても初めての会場である。ステージに赤と金のドレープカーテン。天井には天の川のようなライト。壁の一面が鏡張りなので前日公演は音の反響が悪かったそうだが、この日はリハ時間を早めて音の鳴りを徹底改善したという。万全のコンディションまで持っていき、フロアの巨大ミラーボールを回すところからのスタートだ。「よく来たぁ!」。開口一番増子直純が口にするセリフだが、景気のいいオープニング数曲が終わるまでに同じセリフが4回も出ていたのは、数日前に「新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン」が改定されたことも大きいだろう。条件付きとはいえ、声出しOK、コール&レスポンスも4割くらいOK。「酒燃料爆進曲」や「GREATNUMBER」など、合いの手と身振り手振りがモノをいう曲の盛り上がりが凄まじい。4曲目、「ジャカジャーン!ブンブン!ドンドコ!イエー!」が終わる頃、フロアとステージの呼吸はもう完璧に仕上がっていた。上原子友康のギター(ジャカジャーン!)と清水泰次のベース(ブンブン!)と坂詰克彦のドラム(ドンドコ!)、そして増子直純のボーカル(イエー!)で成り立つ演奏も、怒髪天の場合はほとんど仕上がっている。やっていることは同じである。ただ、曲の振り幅が異様に広いことと、毎回「こんないい曲、こんな変な曲があったか!」と膝を打つような曲が登場するところが、彼らのライブをマンネリ化させない秘訣となっている。ハワイアンとブルースを掛け合わせた「救いの丘」(1995年発表)、ヒゲダンスとミュージカルを強引につなげる「タイムリッチマン」(2020年発表)、カフカの小説から物語が始まるロックナンバー「むしけらブンブン」(2005年発表)などが違和感なく並んでいる。プレイリストをシャッフルするように自分たちの歴史を面白がれるし、隠すものなど何もない。キャリアに対する自信が今や真似できないオリジナルなのだ。MCタイムを除けばかなりストイックに続くプレイも、改めて記しておきたい魅力である。1999年の名曲「サムライブルー」でグッと泣かせたあと、目下最新曲の「100万1回ヤロウ」へ。〈ゴワサンデネガイマシテハ〉と歌うサビは、そろばんを学校で習った昭和世代にはお馴染みだが、今はすっかり聞かれなくなったもの。フロアをよく見れば絶対にそろばんに縁がなさそうな若者も2割くらい紛れている。それでも全員が歌うこと歌うこと。すべてがチャラになっても諦めない、へこたれない、何度でも立ち上がる。そんな怒髪天の姿勢が詰まった〈ゴワサンデ〜〉は、この時代の新鮮な合言葉のようにも響いていた。ラストはサンバ調の「セバ・ナ・セバーナ」。赤いハッピ姿の増子はサブステージのバルコニーで破顔する。ただただ楽しい。しかし曲の中に〈ちゃんと生きてろ約束だぜ〉なんて力強いメッセージがあるのが怒髪天だ。生きてなきゃ笑えない。最後の最後は「聴かせてくれ!」と増子が主導し、あくまでガイドラインに則った会話レベルの、小さいけれど確かな〈ラーラーラー〉の歌声が響くシーンもあった。「ほんとありがとう、待った甲斐があった」「一緒に歌いたい曲、まだいっぱいある」と涙ぐんで笑う増子の姿に、50代の頼もしい希望が溢れていた。文=石井恵梨子<ライブ情報>『響都ノ宴 祝!15周年』2022年12月1日(木)・3日(土)・4日(日)・5日(月) 京都 磔磔1日:怒髪天ワンマン3日:怒髪天 / 子供ばんど / 四星球4日:怒髪天ワンマン5日:怒髪天トークイベント(生配信有・詳細後日)『歳末ライブ “暮れの元気なご挨拶 ’22”』2022年12月7日(水) 福岡BEAT STATION2022年12月9日(金) 高松DIME※両日ともにワンマン『長野闘気オレリンピック 2022 “叫んでみるか?”』2022年12月29日(木)・30日(金) 長野CLUB JUNK BOX29日:怒髪天ワンマン30日:怒髪天 / 亜無亜危異『怒髪天 新春爆音ヒットパレード ’23 〜100万転び100万1回起き野郎〜』2023年1月13日(金) 大阪・千日前ユニバース2023年1月15日(日) 東京・Zepp Haneda<配信情報>「100万1回ヤロウ」配信中怒髪天 関連リンクオフィシャルサイト
2022年10月22日GLAYオフィシャルファンクラブ「HAPPY SWING」の発足25周年を記念したスペシャルライブ『GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3』が、7月12日の大阪城ホールよりスタートした。今回はコロナ禍の開催ということで、“参加したい人がみんな参加できるように”と非会員でもチケットのエントリーが可能となっている。また、Vol.2までは幕張のみでの開催であったが、今回はツアーというかたちで大阪・仙台でも公演が行われる。そして大阪2日目の公演はGLAYがメジャーデビューをしてから通算1000回目となる、活動史上記念すべきライブとなった。記念すべき1,000回目のライブ。久しぶりのフルキャパ公演となる大阪城ホールからは歓迎の拍手が鳴り響く。照明が暗転すると、過去作品が次々と映し出されるパノラマ映像がステージ上の3つの大型モニターで広がり、ファン達と一緒になって過去を振り返ってみるような映像は、壮大なサウンドと共にライブの始まりを告げた。シンプル目なオレンジ調の照明の中でオープニングナンバーとして披露されたのは、「隠れた名曲」として多くのファン達に支持されている切ないラブソングの「都忘れ」。伸びやかさを保ちながら広がるTERUの歌声は、切ない歌詞を淡々と語っていき、見事にライブのスタートダッシュを成功させた。次のナンバーとして、TERUがタンバリンを叩きながら披露した「summer FM」の軽快なリズムのあとに、「GROOVY TOUR」のサイケデリックサウンドが際立つイントロが流れることで、大阪城ホールは本格的に熱気を帯びていく。メンバー達もそれぞれステージバック席前に移動する等、自由に動きながらファン達へ惜しみなくパフォーマンスを披露。アップテンポなナンバーが次々と演奏され場が盛り上がっていく合間には、ファンクラブ発足25年の中で、過去会報に掲載された思い出の写真がダイジェスト形式でモニターに移され、ファン達への贈り物としての役割を果たした。TERU疾走感を与えた「GONE WITH THE WIND」が終わり一息ついた後は、「月の夜に」の軽快なアコーディオンの音色が会場を包む。TERUの「光でいっぱいにしてください」という一言も、歌詞と共にGLAYをサポートしてきたファン達への想いが会場内に行き渡った。ここから、哀愁漂うピアノイントロからスタートされる、自他共に認める代表曲「HOWEVER」を含むバラードナンバーを数曲披露し、ライブに落ち着きを足した。HISASHIセンチメンタルな曲調の「夏音」の演奏が終わった直後、60thシングル「Only One,Only You」(2022年9月21日(水) リリース)に収録予定の新曲「クロムノワール」が流れる。今回のライブが初披露であり、モノクロの映像と共にTERUの切々としたパワフルなヴォイスが観客を包み込み、この壮大なナンバーがライブの世界観を広めることで、会場は再びヒートアップしていく。イントロから客席がざわついた「百花繚乱」の次には、「クロムノワール」同様60thシングルに収録予定の、ポップでエネルギッシュなリズムの「GALAXY」が流れる。掛け声が出せない状況下でもファン達は積極的に腕を振り、メンバーと元気づけ合うシーンを演出していた。メンバーもその情熱に応えるように、「SHINING MAN」の途中では事前配布されていた赤と青の両面パネルを使いメンバーの質問にファン達が答えていく、参加型のQ&A企画を実施。場を更に和ませるジョーク混じりのMCを満喫しながら、観客側からは聞き心地の良い笑い声が上がっていた。JIRO後半にむけ加速していくライブは、ハイテンションナンバー「ビリビリクラッシュメン」「ピーク果てしなく ソウル限りなく」といっきに畳み掛け、本編ラストを飾るのは、TERUの「一緒にバーストしようぜ!」というインパクトのある声掛けから始まった「BURST」。曲のエンディングではドラムが更にビートアップすることで、まさに内なる熱気を爆発させるようなパフォーマンスになり、これで本編は終了。アンコールを求めて鳴り止まない手拍子に応えて再び登場したメンバー。ステージにはGLAYの記念すべき1000回目のライブを祝うケーキが贈られ、ファンクラブカラーの青に染めたファン達との記念撮影の時間が儲けられた。当日大阪城ホールに集った者達の絆を深める舞台演出は、撮影の後Happy Swingへの想いを込めてTAKUROが新しく書き下ろした新曲を含め、アップビートの数曲が披露されることで頂点に辿り着いていた。足を運び応援のため集まってくれたファン達に、メンバー達も感謝の気持ちを伝え、大阪公演の後に続く仙台、そして幕張公演での再会を誓いながら、『GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3』の大阪公演は終わりを迎えた。TAKUROライブはこの後も仙台、そして“GLAYの日”と呼ばれる7月31日(日) の幕張まで続いていき、9月21日(水) には記念すべき60枚目のシングル『Only One,Only You』のリリースも控えており、GLAYの歩みはまだまだ止まらない!<リリース情報>60th Single『Only One,Only You』2022年9月21日(水) リリース予約リンク:【CD+Blu-ray】2,750円(税込)【CD+DVD】2,750円(税込)【CD Only】1,650円(税込)【CD収録】1. Only One,Only Youほか「GALAXY」「クロムノワール」含む全4曲収録【DVD&Blu-ray収録】・「Only One,Only You」Music Video・60th Single記念コンテンツ(仮)・『GLAY LIVE TOUR 2022 〜We♡Happy Swing〜Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.』より数曲収録予定【先着予約購入特典】※全形態共通・G-DIRECT:ジャケットステッカー(2枚組)・HMV&BOOKS:ポストカード・TSUTAYA:L判フォトカード・楽天ブックス:アクリルキーホルダー・セブンネットショッピング:アクリルバッチ・Amazon:メガジャケ・タワーレコード・他全国CDショップ:オリジナルステッカー※特典は数に限りがございますので、発売前でも特典は終了する可能性がございます。※一部お取扱いのない店舗等もございますので、詳しくは対象店舗およびネットショッピングサイトへお問い合わせ下さい。<ライブ情報>『GLAY LIVE TOUR 2022 ~We♡Happy Swing~ Vol.3 Presented by HAPPY SWING 25th Anniv.』※終了分は割愛7月17日(日)・18日(月) 宮城・ゼビオアリーナ仙台7月30日(土)・31日(日) 千葉・幕張メッセ国際展示場9・10・11ホール特設サイト:関連リンクGLAY オフィシャルウェブサイト: 公式YouTubeチャンネル: 公式Twitter: 公式Instagram: 公式Facebook:
2022年07月15日私立恵比寿中学の安本彩花の24歳を祝う生誕ソロライブ『歌って踊って歌謡show!!!安安』が、6月14日KT Zepp Yokohama、27日に大阪なんばHatchにて2公演開催された。ここでは6月27日大阪なんばHatchにて行われた当日夜公演の模様をリポートする。2020年以来2年ぶりの通算7回目となる、生誕ソロライブ。今回のソロライブは、安本のオリジナル楽曲を中心に音楽面でのクリエイティブ力やアイドルの枠を超えたアーティスティックなパフォーマンスでエビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)を魅了した。オープニングでは、DJを意識した普段は選ばないというピンクの衣装を身にまとい煌びやかに登場すると、最初に自身が作曲した「夏の微熱」「CDプレイヤー」をカッコよく歌いあげた。「今日は自分のオリジナル曲を皆さんに沢山聴いていただいて、幸せな空間をみんなで共有できたら嬉しいです」とオリジナル曲を披露する意気込みを語ると、「次の曲は当時嫌いだったカレーライスを思いながら作った曲ですが、私!なんと、今はカレー克服しているんです(笑)。なので、今日は当時嫌いだったことを思い出しながら歌いますね(笑)」と笑いを誘い、「カレーライス」の歌を披露した。続いて「TSUBOMI」をエモーショナルに歌い上げると、今回の生誕ソロライブ初披露となる「小さな戦士」「今ここだよ」を力強く歌い上げた。「小さな戦士」は、飾らないありのままの自分の魅力をポジティブに歌っている。「音楽作りって自由で本当に楽しいなと思いました。その中で自分の曲が出来上がってそれを皆さんがこうやってリアクションしてくれて、評価してくれて、この曲作って良かったなと心の底から思います。本当に皆さんありがとうございます。」と会場に来たファミリーへの感謝を伝えた。そして、スクリーン上に真っ赤なリップを塗った安本が映し出されるとジェニーハイのカバー曲「華奢なリップ」をセクシーに歌い上げた。いつもの天真爛漫な安本彩花ではなく、大人の安本彩花としてファミリーを釘付けにした。続いて、本日デジタル配信された、安本彩花が初のリミックスを手掛けたMAISONdes(メゾン・デ)の「いえない(Glitch Night mix)feat. 堂村璃羽, 301, GeG, 安本彩花」をノリノリにパフォーマンスし会場を盛り上げた。また、スクリーンには初公開となったMusic Videoが映し出され今日一の湧き上がりをみせた。このMVは6月27日21時よりMAISONdesのYouTubeチャンネルにてプレミア公開されている。パフォーマンスが終わると、「初のリミックスに挑戦したMAISONdesの「いえない(Glitch Night mix)」が本日リリースしました!」と満面の笑みで伝えると会場からは拍手が巻き起こった。「リミックスに初めて挑戦して、分からないことだらけでしたが、勉強する気持ちでたくさん悩みながらも楽しく取り組みました。24歳の私も色々なことにチャレンジしながら、素敵な大人になっていけたらと思います!」と24歳を迎えた安本自身の強い意志をファミリーに伝えた。そして、7thアルバム収録曲「宇宙は砂時計」を感情たっぷりに歌い上げると、オリジナル曲「青空gift」「スーパーヒーロー」「呼吸」の3曲続けて披露した。歌い終わると、「これからも、どんどん前に進んで成長し続けるので、これからも私についてきてください!」と伝えると会場から大きな拍手を浴びた。そして安本自ら「アンコールお願いします。」と言い、ノリノリにステージから去り会場のアンコールを煽った。会場もそれに応えアンコールの手拍子が響き渡った。そして再びステージに笑顔で登場し、活動初期から歌い続けてきたソロ曲「またあえるかな」をやさしく歌いあげると、エビ中の楽曲「君のままで」「Anytime, Anywhere」をファミリーに感謝と愛を伝えるように声を響かせた。「みんなにとって好きな事の1つに私が入れてると思うとすごく幸せです。私も皆さんの事がとってもとっても大切です!」と伝え、安本らしく晴れやかにライブを締めくくった。<公演情報>安本彩花生誕ソロライブ『歌って踊って歌謡show!!!安安』2022年6月27日(月) 大阪なんばHatch【セットリスト】M1. 夏の微熱M2. CDプレイヤーM3. カレーライスM4. TSUBOMIM5. 小さな戦士M6. 今ここだよM7. 華奢なリップ(ジェニーハイ カバー)M8. いえない(Glitch Night mix)feat. 堂村璃羽, 301, GeG, 安本彩花M9. 宇宙は砂時計M10. 青空giftM11. スーパーヒーローM12. 呼吸En1. またあえるかなEn2. 君のままでEn3. Anytime, Anywhere<配信情報>「新未来センセーション」作詞・作曲・編曲:けんたあろは配信リンク:「青春ゾンビィィズ」作詞・作曲:TAKUYA編曲:EFFY配信リンク:「メジャーデビュー10周年特設サイト」: <リリース情報>7thフルアルバム『私立恵比寿中学』発売中●完全生産限定盤A【CD+BD】11,000円(税込)LPサイズジャケット盤 / 金箔押しシリアルナンバー入り封入特典:・大学芸会ライブメンバーソロポスター9種・トレーディングカード10種類のうち1種ランダム封入『私立恵比寿中学』完全生産限定盤Aジャケット【CD収録】01. Anytime, Anywhere作詞・作曲:大橋ちっぽけ編曲:岩崎隆一02. イエローライト作詞・作曲・編曲:田村歩美03. きゅるん作詞:高橋久美子作曲:COMiNUM / Myko ISLAND / Ryo Ito編曲:TomoLow04. ハッピーエンドとそれから作詞・作曲:石原慎也(Saucy Dog)編曲:板井直樹05. トキメキ的週末論作詞:児玉雨子作曲・編曲:山﨑佳祐06. シュガーグレーズ作詞・作曲・編曲:TORIENA07. さよなら秘密基地作詞・作曲・編曲:けんたあろは08. ナガレボシ作詞:Giz’Mo(from Jam9)作曲:ArmySlick / Giz’Mo(from Jam9)編曲:ArmySlick09. 「宇宙は砂時計」作詞・作曲:キタニタツヤ編曲:笹川真生 / キタニタツヤ10. イヤフォン・ライオット作詞:児玉雨子作曲:杉山勝彦編曲:野村陽一郎■ボーナストラック11.「なないろ - from THE FIRST TAKE」12.「ジャンプ - from THE FIRST TAKE」(私立恵比寿中学 with 石崎ひゅーい)【BD収録】大学芸会2021~Reboot~ライブ映像●完全生産限定盤B【CD+BD】9,000円(税込)LPサイズジャケット盤 / 銀箔押しシリアルナンバー入り封入特典:・メンバーデザインポスター9種・トレーディングカード10種類のうち1種ランダム封入『私立恵比寿中学』完全生産限定盤Bジャケット【CD収録】01. Anytime, Anywhere作詞・作曲:大橋ちっぽけ編曲:岩崎隆一02. イエローライト作詞・作曲・編曲:田村歩美03. きゅるん作詞:高橋久美子作曲:COMiNUM / Myko ISLAND / Ryo Ito編曲:TomoLow04. ハッピーエンドとそれから作詞・作曲:石原慎也(Saucy Dog)編曲:板井直樹05. トキメキ的週末論作詞:児玉雨子作曲・編曲:山﨑佳祐06. シュガーグレーズ作詞・作曲・編曲:TORIENA07. さよなら秘密基地作詞・作曲・編曲:けんたあろは08. ナガレボシ作詞:Giz’Mo(from Jam9)作曲:ArmySlick / Giz’Mo(from Jam9)編曲:ArmySlick09. 「宇宙は砂時計」作詞・作曲:キタニタツヤ編曲:笹川真生 / キタニタツヤ10. イヤフォン・ライオット作詞:児玉雨子作曲:杉山勝彦編曲:野村陽一郎■ボーナストラック11.「なないろ - from THE FIRST TAKE」12.「ジャンプ - from THE FIRST TAKE」(私立恵比寿中学 with 石崎ひゅーい)【BD収録】シン・EVERYTHING POINT 2/2(ちゅうおん~大学芸会)●初回仕様通常盤【CD only】3,300円(税込)封入特典:・アナザージャケット封入・トレーディングカード10種類のうち1種ランダム封入『私立恵比寿中学』初回仕様通常盤ジャケット【CD収録】01. Anytime, Anywhere作詞・作曲:大橋ちっぽけ編曲:岩崎隆一02. イエローライト作詞・作曲・編曲:田村歩美03. きゅるん作詞:高橋久美子作曲:COMiNUM / Myko ISLAND / Ryo Ito編曲:TomoLow04. ハッピーエンドとそれから作詞・作曲:石原慎也(Saucy Dog)編曲:板井直樹05. トキメキ的週末論作詞:児玉雨子作曲・編曲:山﨑佳祐06. シュガーグレーズ作詞・作曲・編曲:TORIENA07. さよなら秘密基地作詞・作曲・編曲:けんたあろは08. ナガレボシ作詞:Giz’Mo(from Jam9)作曲:ArmySlick / Giz’Mo(from Jam9)編曲:ArmySlick09. 「宇宙は砂時計」作詞・作曲:キタニタツヤ編曲:笹川真生 / キタニタツヤ10. イヤフォン・ライオット作詞:児玉雨子作曲:杉山勝彦編曲:野村陽一郎特設サイト:アルバム購入リンク:<ライブ情報>『私立恵比寿中学 10th Anniversary Tour 2022 ~drawer~』※終了分は割愛7月3日(日) 神奈川・カルッツかわさき(川崎市スポーツ ・ 文化総合センター)7月9日(土) 東京・LINE CUBE SHIBUYA『エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2022』8月6日(土)・7日(日) 山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびき風見和香生誕ソロライブ『ののかまると犬の散歩 ~初めてのお散歩~』8月25日(木) 東京・恵比寿ザ・ガーデンホールopen 18:00 / start 19:00桜木心菜生誕ソロライブ『桜木NightProm~new open~』9月16日(金) 東京・恵比寿ザ・ガーデンホールopen 18:00 / start 19:00■私立恵比寿中学 オフィシャルサイト
2022年06月28日お笑いタレントであり、その名の通りたくましい筋肉を持つ、なかやまきんに君。自身のYouTubeチャンネルでは筋トレやダイエットについての情報を発信し、ボディービルダーとしても活躍しています。2022年5月31日には、アメリカのカリフォルニア州で開催されたボディービル大会『マッスルビーチインターナショナルクラシック2022』に出場。『メンズボディビル40歳クラス』で会場を大いに盛り上げ、優勝の座をつかみました。なかやまきんに君の食レポが雑すぎる理由が、かっこいいと話題に同年6月2日、なかやまきんに君は自身のYouTubeチャンネル『ザ・きんにくTV』に1本の動画を投稿。大会があった日、終了してすぐに、優勝トロフィーを持ったままファストフード店『マクドナルド』にやって来たといいます。ビッグマックやポテト、ダイエットコーラなどを注文すると、なかやまきんに君は浮足立った様子で席に着きました。食事を始めるなり、「あ~!めちゃくちゃおいしい!これはいつもの味!」「ん~!うめぇ~!うめぇ~!」など、「うまい」を何度も発する、なかやまきんに君。完食後は、このように感想をまとめました。ビッグマック、めちゃくちゃおいしかったです!感想をいわせていただくならば、最後まで!味がある!ザ・きんにくTV 【The Muscle TV】ーより引用一般的に、何かを食べる光景を撮影した動画では、なんの食材がおいしいか、どのような味がするかなどの具体的な感想を発するもの。しかし、なかやまきんに君の感想は、食レポにしてはとてもシンプルなものでした。大半の人が笑ってしまうであろう、いたってシンプルな食レポの理由…それは、なかやまきんに君のこれまでの努力が背景にあったのです。もうね、アメリカでの減量、めちゃくちゃつらかった!めちゃくちゃおいしいものがいっぱいあるのに、そしてわざわざアメリカに来たのに、いつもの鶏の胸肉とか、野菜とか、味けないものばっかり食べてました!ザ・きんにくTV 【The Muscle TV】ーより引用ボディービルの大会に出場するために立派な筋肉を保つには、厳しいボディーメイクを行う必要があります。多くのボディビルダーは増量期という時期に体重と筋肉を増やし、大会前の減量期は余計な脂肪を減らすために、より厳しい食事管理を行うのです。そのため、なかやまきんに君が大会前に口にしていたのは、ボディーメイクのための、味けのない食材ばかり。なかやまきんに君の努力と、おいしい食べ物への感動が伝わる食レポに、多くの人から反響が上がっています。・雑な食レポでつい笑っちゃったけど、意味をよく考えたらかっこよすぎる。・筋トレ仲間だから、共感しかない。味があるって幸せだよね…。・好きな食べ物をガマンしていて、本当に尊敬する。自分なら食欲に負けちゃうよ。「うまい!」「味がある!」といったシンプルな感想には、言葉にできないいろいろな感情が詰まっているのでしょう。ある意味、難しい言葉をふんだんに使った食レポよりも、おいしさを伝える『パワー』があるかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2022年06月03日本日5月28日(土) HIPHOPメディアミックスプロジェクト「Paradox Live(パラライ)」史上最大規模となるリアルライブ『Paradox Live Dope Show -2022.5.28 PACIFICO Yokohama National Convention Hall-』が開催された。本レポートでは昼公演・夜公演の模様を合わせてお届けする。2019年に始動した「Paradox Live」は、近未来を舞台に、それぞれの音楽ジャンルでトップを走る各HIPHOPチームのキャラクター達が、自らの音楽でNo.1を獲るためにステージバトルに挑む姿を描き、CDリリースやライブ、舞台を中心に様々な展開を繰り広げている。2021年LINE CUBE SHIBUYAで開催した初のライブから約1年。2度目となるライブはパシフィコ横浜という大舞台での開催となった。この1年は作品としても大きな進化を遂げ、昨年11月には4組の新チームを迎え、全9チーム総勢29名が参加する一大プロジェクトとして新たな展開をむかえると、今年3月30日(水) にリリースされた最新アルバムはオリコンウィークリー(4月11日付)で10位にランクイン。さらに、公式YouTubeチャンネルの登録者数も31万人を突破するなど、勢いは加速するばかり。そんな、大きな注目を集める中で迎えた本公演には、総勢26名のキャストが大集結。チケットは即完売を記録し、mahocast(マホキャスト)での生配信、アニマックスでの生放送を通して、多くのファンが見守った。昼公演開幕のアタック映像が流れるやいなや、会場のファンは即座にスタンディング&ペンライトを掲げ、一気にライブムードに。オープニングを飾ったのは、結束の固いギャング5人組ユニット「悪漢奴等」(近藤孝行、志麻、土岐隼一、畠中祐、矢野奨吾)。3月30日に発売した最新曲「TURN IT UP!!!!!! -悪漢SOUL FEVER-」、悪漢奴等の始まりの楽曲「BAD BOYZ-悪漢奴等 Underground-」を立て続けに披露。会場のボルテージは一気に上昇し、ペンライトが大きく揺く。まさに今宵の“お祭り”にふさわしい開幕を飾ると、続いて登場したのは、気高き孤高の実力派ユニット「The Cat’s Whiskers」(竹内良太、林勇、花江夏樹、寺島惇太)。最新曲「Ride Out」「4REAL」を念願のフルメンバーで熱唱。複雑なリズムを乗りこなし畳み掛けるテクニカルなラップに、会場からも大きな拍手が送られた。ステージが燃えるようなレッドのライティングに包まれると、次に登場したのは、個性派揃いの新世代3人組ユニット「BAE(梶原岳人、96猫)」。最新曲「W△vin’ FL△g」「AmBitious!!!」を日本語&英語を織り交ぜた巧みなラップで観客を魅了した。余韻が途切れることなく、社会を憂うスラム出身ダウナー系双子ユニット「cozmez」(小林裕介、豊永利行)のステージへ。前回のステージバトル優勝チームにふさわしい堂々としたパフォーマンスで「Better Dayz」「Where they at」を披露。まるで本物の双子さながらにシンクロする2人の姿に観客も釘付けに。前半4チームのパフォーマンスが終了したところで、MCパートへ。今回初出演となる花江夏樹が、摩訶不思議なラッパー・リュウさながらにロボットのようなトリッキーな動きをしながら挨拶をする姿や、豊永利行(cozmez)が、「どうも、前回の覇者です。」と挨拶をはじめ、すかさずフォローをいれる小林の姿に、会場からは思わず笑いも。前回はステージバトルの結果発表がライブで行われたが、今回は純粋にライブのみをお届けする公演ということで、キャストもリラックスした、和やかな様子が見られた。ここからはついに、昨年参戦したばかりの新チームが初登場!トップを飾ったのは、崖っぷちからの再起を誓う4人組アイドルユニット・VISTY(中島ヨシキ、伊東歌詞太郎、住谷哲栄)。初のお披露目となった衣装でステージに立ち、ステラ(ファン)に寄り添うような楽曲「For my Stella」では、ファンと一体になり、王道アイドルさながらのポップな振付を披露。VISTYのトレードマークとも言える“ハート”のポーズで曲を終えると、雰囲気がガラッとかわり、一気に重厚でゴシックなムードに。荘厳な風格で登場したのは、抗うもの全てを屈服させる財閥主従ユニット・AMPRULE(井上麻里奈、置鮎龍太郎)。「Do as I say」で、井上から一歩ひいた立ち位置で歌唱する置鮎の姿は、燕 東夏と白 忠成の関係性そのもの。2人の世界観に引き込まれたかと思うと、激しいギターリフと体に響くベース音とともに現れたのは、監獄からやってきたアウトロー4人組ユニット・獄Luck(バトリ勝悟、立花慎之介、小林千晃)。アップテンポかつ攻撃的なラップが魅力の「STRONGER」で会場のボルテージをさらにあげていく。新チームラストは圧倒的天才が率いる正体不明の3人組ユニット・1Nm8(天月、北村諒、千葉翔也)。真っ白な衣装に身を包んだ3人が「Break Outta Here」で高難易度のラップを披露。1Nm8は「幻影ライブを終わらせる」ことを目的とし、他チームとは志がことなるユニット。他チームとは一線を博す彼らは、リアルライブでも高い歌唱力と唯一無二のオーラを放ち、登場から一瞬で独自の世界へと聴衆を導いた。全8チームが集合したMCパートでは、新チームを見守る舞台裏のこぼれ話も飛び出した。悪漢奴等が獄Luckに対して、「獄Luck……パフォーマンスやべぇな」と思わずコメントしながら見守るなど、7月から開幕する次なるステージバトルの対戦チームを意識する姿も見られ、新チームの初出演とは思えないハイクオリティのパフォーマンスに、キャスト陣も大盛り上がり!それぞれ1曲のみのパフォーマンスの中、しっかりと観客の心に爪痕を残し、ラストスパートへ。「Takin’ Over / cozmez(小林裕介、豊永利行)」「Life Is Beautiful / The Cat’s Whiskers(竹内良太、林勇、花江夏樹、寺島惇太)」「ROWDIEZ -悪漢奴等 Wanted Vibes- / 悪漢奴等(近藤孝行、志麻、土岐隼一、畠中祐、矢野奨吾)」「F△Bulous / BAE(梶原岳人、96猫)」、4曲を間髪入れずに披露。最後は、4チームがフル出演する「Rap Guerrilla -Paradox Live All ARTISTS-」(梶原岳人、96猫、竹内良太、林勇、花江夏樹、寺島惇太、小林裕介、豊永利行、近藤孝行、志麻、土岐隼一、畠中祐、矢野奨吾)を熱唱。ソロバースではライブならではのアレンジを織り交ぜ、それぞれの音楽でぶつかり合い、最高のボルテージで昼公演は幕を閉じた。終演後にはサプライズ特報も夜公演は、満を持しての登場となる伝説のユニット・武雷管(小野賢章、諏訪部順一)に大きな注目が集まっていたが、なんと、昼公演に披露した楽曲に加え、1夜限りのスペシャルサプライズとして、チームの垣根をこえたシャッフルプロジェクト“Shuffle Team Show”を披露!会場が大歓喜につつまれると、登場したのは、BAEとThe Cat’s Whiskers、異なる音楽性を持つチームのメンバーがタッグを組んだ「New & Classic」(梶原岳人、竹内良太、林勇)。シャッフルだからこその新鮮なパフォーマンスに客席のペンライトも大きく揺れ動く。続いては、ボイスドラマで過去エピソードが描かれた2人、「屋上のトモダチ」(寺島惇太、豊永利行)。「Rooftop」の情感的なポエトリーラップで観客を魅了すると、息つくまもなく、ド派手なホーンのイントロが鳴り響く。登場したのは、悪漢奴等・カシラの運営する“CLUB CANDY”で働く、チームCLUB CANDY(96猫、近藤孝行、志麻、畠中祐)による「ギラギラCANDY NIGHT」。まるで夜の街の豪華絢爛な喧噪のように1フレーズごとに4人が目まぐるしい速さで掛け合う、まさに“ギラギラ”なパーティチューンに会場の熱量はさらに上昇していく。勢い途切れることなく登場したのは、SUZAKU & KANATA(梶原岳人、小林裕介)。お互いをあおりあうビーフとアンサーさながら、まさにラップバトルなアツいパフォーマンスで観客を魅了した。サプライズで披露された、“Shuffle Team Show”について、志麻は「ボイスドラマでしか描かれなかった“CLUB CANDY”が歌でも表現できて嬉しかった。」とコメント。キャストも今回のシャッフル企画について、念願の様子で歓喜の思いを語った。土岐隼一が「後半も盛り上がっていきましょう!」と呼びかけ、昼の部と同じく4チーム、それぞれの代名詞とも言えるような楽曲を次々と披露。全17曲を歌唱すると、会場には地響きのような音が鳴り響く。雷が落ちる衝撃音と共に、ステージに現れたのは、伝説のユニット・武雷管(小野賢章、諏訪部順一)。満を持して降臨した2人が「BURAIKAN is Back」を王者の風格で堂々と披露。曲中では、小野が「オマエラ 全員調子どうだ」と挑戦的に観客へとなげかけると、会場ではペンライトを大きく振って熱狂。煌びやかな衣装と輝くミラーボールが会場を照らす中、圧倒的な貫禄でパフォーマンスを終えた。夜公演のラストを飾ったのも「Rap Guerrilla -Paradox Live All ARTISTS-(梶原岳人、96猫、竹内良太、林勇、花江夏樹、寺島惇太、小林裕介、豊永利行、近藤孝行、志麻、土岐隼一、畠中祐、矢野奨吾)。昼・夜で出演者のみならず、セットリストも変えるという嬉しいサプライズもありながら、夜公演も盛況のうちに幕を閉じた……かと思いきや、モニターには特報映像が。なんと、2023年に待望のアニメ化が決定!思わずこぼれた歓喜の声とともに、会場は鳴り止まない拍手に包まれた。アニメではいったいどんなストーリーが描かれるのか。まだまだ進化がとまらない「Paradox Live」、1度触れたら抜け出せない、“Dope”な世界にご注目ください。さらに熱狂の渦に包まれた、本公演は昼・夜ともに6月5日(日) までアーカイブ配信中。チケット販売も行っているので、ぜひどちらの公演も何度でもお楽しみいただきたい!また、10月28日には昼・夜両公演を収録したLIVE Blu-rayの発売も決定!マルチアングル映像も収録されるので、ぜひご視聴ください!『Paradox Live』TVアニメ化特報映像<公演情報>『Paradox Live Dope Show -2022.5.28 PACIFICO Yokohama National Convention Hall-』2022年5月28日(土) パシフィコ横浜 国立大ホール昼公演:開演 14:00 / 夜公演:開演 19:00※生配信/アニマックス生放送有※『Paradox Live Dope Show-2022.5.28 PACIFICO Yokohama National Convention Hall-』ロゴ(C)Paradox Live2022【出演】■昼公演BAE:梶原岳人、96猫The Cat’s Whiskers:竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太cozmez:小林裕介 / 豊永利行悪漢奴等:近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾VISTY:中島ヨシキ / 伊東歌詞太郎 / 住谷哲栄AMPRULE:井上麻里奈 / 置鮎龍太郎1Nm8:天月 / 北村諒 / 千葉翔也獄Luck:バトリ勝悟 / 立花慎之介 / 小林千晃■夜公演BAE:梶原岳人 / 96猫The Cat’s Whiskers:竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太cozmez:小林裕介 / 豊永利行悪漢奴等:近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾武雷管:小野賢章 / 諏訪部順一【セットリスト】■昼公演01. TURN IT UP!!!!!! -悪漢SOUL FEVER-悪漢奴等(近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾)02. BAD BOYZ-悪漢奴等 Underground-悪漢奴等(近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾)03. Ride OutThe Cat’s Whiskers(竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太)04. 4REALThe Cat’s Whiskers(竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太)05. W△vin’ FL△gBAE(梶原岳人 / 96猫)06. AmBitious!!!BAE(梶原岳人 / 96猫)07. Better Dayzcozmez(小林裕介 / 豊永利行)08. Where they atcozmez(小林裕介 / 豊永利行)09. For my StellaVISTY(中島ヨシキ / 伊東歌詞太郎 / 住谷哲栄)10. Do as I sayAMPRULE(井上麻里奈 / 置鮎龍太郎)11. STRONGER獄Luck(バトリ勝悟 / 立花慎之介 / 小林千晃)12. Break Outta Here1Nm8(天月 / 北村諒 / 千葉翔也)13. Takin’ Overcozmez(小林裕介 / 豊永利行)14. Life Is BeautifulThe Cat’s Whiskers(竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太)15. ROWDIEZ -悪漢奴等 Wanted Vibes-悪漢奴等(近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾)16. F△BulousBAE(梶原岳人 / 96猫)17. Rap Guerrilla -Paradox Live All ARTISTS-(梶原岳人 / 96猫 / 竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太 / 小林裕介 / 豊永利行 / 近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾)■夜公演01. TURN IT UP!!!!!! -悪漢SOUL FEVER-悪漢奴等(近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾)02. BAD BOYZ-悪漢奴等 Underground-悪漢奴等(近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾)03. Ride OutThe Cat’s Whiskers(竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太)04. 4REALThe Cat’s Whiskers(竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太)05. W△vin’ FL△gBAE(梶原岳人 / 96猫)06. AmBitious!!!BAE(梶原岳人 / 96猫)07. Better Dayzcozmez(小林裕介 / 豊永利行)08. Where they atcozmez(小林裕介 / 豊永利行)09. New & ClassicNew & Classic(梶原岳人 / 竹内良太 / 林勇)10. Rooftop屋上のトモダチ(寺島惇太 / 豊永利行)11. ギラギラCANDY NIGHTCLUB CANDY(96猫 / 近藤孝行 / 志麻 / 畠中祐)12. The Sound Of VoltageSUZAKU & KANATA(梶原岳人 / 小林裕介)13. Jumping In to My WorldLollipop*universe(96猫 / 花江夏樹 / 豊永利行 / 矢野奨吾)14. Takin‘ Overcozmez(小林裕介 / 豊永利行)15. Life Is BeautifulThe Cat‘s Whiskers(竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太)16. ROWDIEZ -悪漢奴等 Wanted Vibes-悪漢奴等(近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾)17. F△BulousBAE(梶原岳人 / 96猫)18. BURAIKAN is Back武雷管 (小野賢章、諏訪部順一)19. Rap Guerrilla -Paradox Live All ARTISTS-(梶原岳人 / 96猫 / 竹内良太 / 林勇 / 花江夏樹 / 寺島惇太 / 小林裕介 / 豊永利行 / 近藤孝行 / 志麻 / 土岐隼一 / 畠中祐 / 矢野奨吾)【アーカイブ配信】■販売期間単品チケット:2022年4月29日(金) 18:00~6月5日(日) 22:00通しチケット:2022年4月29日(金) 18:00~6月5日(日) 20:00■視聴期間各公演開始~2022年6月5日(日) 23:59まで■チケット料金通常配信昼・夜 単品券:3,980円(税込)昼・夜 通し券:7,200円(税込)マルチアングル配信 ※通常スイッチング映像+FanCam(5カメラ)昼・夜 単品券:5,480円(税込)昼・夜 通し券:9,800円(税込)配信チケットはこちら:ライブ特設サイト:<番組情報>『Paradox Live THE ANIMATION』2023年TVアニメ化決定『Paradox Live』アニメ化決定イラスト(C)Paradox Live2022【キャスト】■BAE:個性派揃いの新世代カリスマ3人組ユニット朱雀野 アレン:梶原岳人燕 夏準:村瀬 歩アン・フォークナー:96 猫■The Cat’s Whiskers:気高き孤高の実力派4人組ユニット西門 直明:竹内良太神林 匋平:林 勇棗 リュウ:花江夏樹闇堂 四季:寺島惇太■cozmez:社会を憂うスラム出身ダウナー系双子ユニット矢戸乃上 珂波汰:小林裕介矢戸乃上 那由汰:豊永利行■悪漢奴等:結束の固いギャング5人組ユニット翠石 依織:近藤孝行雅邦 善:志麻征木 北斎:土岐隼一伊藤 紗月:畠中 祐円山 玲央:矢野奨吾■VISTY:崖っぷちからの再起を誓う4人組アイドルユニット大和憧吾:中島ヨシキ緋景斗真:伊東歌詞太郎呉羽 葵:愛美三洲寺 甘太郎:住谷哲栄■AMPRULE:抗う者すべてを屈服させる財閥主従ユニット燕 東夏:井上麻里奈白 忠成:置鮎龍太郎■1Nm8:圧倒的天才が率いる正体不明の3人組ユニット御山 京:天月イツキ:北村 諒ロクタ:千葉翔也■獄Luck:監獄からやってきたアウトロー4人組ユニット犬飼憂人:古川 慎土佐凌牙:バトリ勝悟甲斐田 紫音:立花慎之介御子柴 賢太:小林千晃関連リンク公式サイト公式 Twitter公式 YouTube公式 TikTok公式 Facebook公式まとめサイト(URL)
2022年05月29日歌い手としてネットシーンを中心に人気を博しているめいちゃんが自身初となるノエビアスタジアム神戸での無観客無料配信ライブ『ファンファーレ!』を開催した。先月、自身のTwitterで「まさかこんな大きな会場で歌えるなんて夢にも思っていませんでした」という熱いコメントを寄せたライブは、ドローンを駆使した迫力あるカメラワークで届けられ、「ズルい幻」「小悪魔だってかまわない!」といった人気曲の数々を惜しげもなく披露して同時視聴8万人、累計では30万人の視聴者を楽しませ、Twitterトレンド1位、関連ワードが多数トレンド入りするなど盛り上がった。画面に映し出されたカウントダウンのあと、約3万人を収容する広大なノエビアスタジアム神戸のフィールドの中央に用意されたバンドセットにめいちゃんが駆け足で登場した。「俺がめいちゃんだ! よろしくお願いします」。気合の入った第一声を皮切りに、バンドメンバーが繰り出す演奏でライブはスタート。オープニングは「パンダヒーロー」と「KING」を巧みなアレンジでつなぎ、これまでに数々のボカロ曲やJ-POPをカバーしてきた圧倒的な歌唱力を広いスタジアムに思い存分響かせていく。“いつだって孤独じゃないよ”というストレートなメッセージを届けた自身による作詞作曲ナンバー「ブライトサイン」に続き、「電車とか家とかにかかわらず、ジャンプしてください!」と呼びかけた「ライムライト」では、芝の地面に膝をついてカメラを覗き込むように歌っためいちゃん。その場にお客さんのいない配信ライブでありながら、距離感を近く感じられるパフォーマンスで魅了していった。ノンストップで4曲を歌い終えたあと、「めちゃくちゃ広い場所で歌わせてもらってます!すごいことだよ、これ」と、興奮気味に初のスタジアムライブのよろこびを語っためいちゃん。エキセントリックに展開するバンドサウンドにファルセットを交えたハイトーンボーカルを畳みかける「フォニイ」から、川谷絵音が作詞作曲・サウンドプロデュースを手がけたゴージャスで中毒性の高いナンバー「ズルい幻」へと、高度なボーカルスキルが求められるハイカロリーな楽曲たちを渾身の歌唱で歌い上げると、「(キーが)高すぎ(笑)。頭がおかしくなりそうだけど、なんとか正気を保っています」と笑顔を見せた。終盤には、神戸を本拠地とするサッカーチーム・ヴィッセル神戸のマスコットキャラクター、モーヴィを迎えたPK対決を展開した。「俺のスーパーキックを受け止めてもらうために来てもらいました」と意気込むめいちゃんだったが、まさかの手でシュートを決めるという自由すぎるパフォーマンスで笑いをさそった。クライマックスに届けた人気曲「小悪魔だってかまわない!」にはモーヴィも振り付けで参加。ゲーム音楽を思わせる遊び心が溢れるサウンドに合わせて、“バッキューン!”のポーズが決まると、チャット欄も一体感のあるコメントで賑わった。ラストはアニメ『エスタブライフ グレイトエスケープ』のオープニングテーマとして、めいちゃんが初めてアニメ主題歌を担当した爽やかな最新曲「ラナ」(オリコン週間ストリーミングランキングで2週連続(5月16日付&5月23日付)1位を獲得)を披露。自身も手がけた歌詞について、「未来への気持ちを込めた曲です」と言葉を寄せると、まだ見ぬ明日へと力強く前進してゆくポジティブな歌のなかで、「めちゃくちゃ幸せです!ありがとう!」と感謝を伝え、全8曲、約50分間のライブを締めくくった。なお、この日のライブでは、5月28日に「めいちゃん史上最大となる」ふたつの告知があることがアナウンスされた。2022年はここから新しい挑戦が続々とはじまっていく予定であり、その幕明けを意味することから、この日のライブは「ファンファーレ」と名づけたという。これまでもファンをあっと驚かせるようなワクワクを常に用意してきためいちゃんだけに、今後の展開を楽しみに待ちたい。文=秦理絵写真=WISH 五十嵐和則
2022年05月23日ジュエリーブランド「レポシ(REPOSSI)」の「セルティ・シュール・ヴィド プレミアム(Serti sur Vide Premium)」コレクションから新作のジュエリーが登場。レポシ 日本橋三越本店で販売される。"肌に浮かび上がる"ダイヤモンドジュエリーの新作レポシは、1920年創業のイタリア発のラグジュアリージュエリーブランド。日本では、2019年に初の直営店を伊勢丹新宿にオープンし、以後、エレガントなアクセサリーを展開している。そんなレポシが、新作ジュエリーをリリース。ダイヤモンドが"肌の上に浮いている"ようなデザインが特徴の「セルティ・シュール・ヴィド プレミアム」コレクションから、ネックレスやブレスレット、イヤリングがラインナップする。繊細なチェーンの2連のネックレスは、煌びやかなペアシェイプダイヤモンドを贅沢に4つあしらったデザインが魅力。カラーは、上品なホワイトゴールドと肌馴染みの良いピンクゴールドの2種を用意する。また、きらりと輝く5つのペアシェイプダイヤモンドと複数のパヴェをセッティングした華やかなブレスレットや、絶妙なバランスで3つのペアシェイプダイヤモンドを飾った片耳タイプのイヤリング2種を取り揃えている。なおこれらのアイテムは、日本橋三越本店の新店で世界先行販売される。【詳細】「セルティ・シュール・ヴィド プレミアム」新作ジュエリー<アイテム例>ネックレス 2,321,000円(ホワイトゴールド、ダイヤモンド)ネックレス 2,200,000円(ピンクゴールド、ダイヤモンド)ブレスレット 2,508,000円(ホワイトゴールド、ダイヤモンド)イヤリング 1,254,000円(ホワイトゴールド、ダイヤモンド)イヤリング 844,800円(ホワイトゴールド、ダイヤモンド)■新店舗情報レポシ 日本橋三越本店オープン日:2022年4月26日(火)住所:東京都中央区日本橋室町1-4-1 日本橋三越本店 本館6階TEL:03-6262-6677
2022年05月13日2022年2月20日の大阪・梅田クラブクアトロを皮切りに、初の有観客ライブ『@onefive 1st LIVE -1518-』をおこなっていた@onefiveが3月6日に渋谷クラブクアトロで千秋楽を迎えた。@onefiveは、2019年の結成から間もなくコロナ禍にみまわれ、楽曲やMVのリリース、様々な媒体への露出などをおこなう一方で、有観客ライブの延期や無観客ライブ配信が続き、この2022年まで有観客でのライブは開催できずにいた。まさに、待ちに待った1st ライブ。とはいえ、いまだ続くコロナ禍のなかで、やっと手にした全4公演は、これまでのすべてをぶつけるようでありつつも、まだまだ伸びしろを感じさせる表現の可能性に満ちていた。まず、1曲目の「Lalala Lucky」で@onefiveは一気に会場全体を引き寄せたあと、「まだ見ぬ世界」「Pinky Promise」と続けざまに歌とダンスが織りなす魅力を観客に全開で届ける。観客席は、それに呼応するように声が出せないぶん、身体をゆすり、手を上げ、クラップを送り、相乗効果で会場の熱は高まっていく。そして、MCを挟んで披露された「缶コーヒーとチョコレートパン」。それまでの歌とダンスで魅せる流れから一転、SOYOのピアノ伴奏にあわせてしっとりと歌い上げていく姿は、その歌詞が織りなす世界を一気に広げていく。続く自分たちが振り付けをおこなった「Just for you」で、アンサンブルとダンスがミックスされていく姿は、歌とダンスが高いクオリティの同一線上にある@onefiveだからこそできる多面性といえた。そういった多面性は楽曲だけではない。メンバー自身がセルフプロデュースをおこなう、現在の@onefiveの土台となった「Underground」、ダンスと楽曲の世界観がマッチングした「雫」を披露し、ただ歌とダンスだけで魅せるわけではない@onefiveの奥深さを提示する。そして披露される「Let Me Go」。これは@onefiveならではのステージだった。「Let Me Go」は@onefiveがボーカルをとらずに、4人がダンスのみでその世界を表現する。しかも、このステージングはメンバーであるKANOが振り付けだけでなく、ライティングや立ち位置などすべてをプロデュース。メンバーの個性や@onefiveの「いま」を知り、これから目指すものを模索する彼女だからこそ作り上げることができた珠玉の時間だ。KANO自身が今後もどういったプロデュースをおこない、それに触発されたメンバーがどういったレスポンスを返すのかも楽しみになってくる。KANOそういった意味で@onefiveは可能性の塊と言っていい。SOYOのソリッドでありつつも感じられる安定感。そこにKANOが勢いを作り出し、MOMOがステージのグルーヴを生み出す。それをひとつにまとめあげていくGUMI。そういった個性的な面があるからこそ、4人が集まると、ときにクールに、ときにキュートにダンスと歌の表情が変わっていく。その表現の幅は圧倒的な存在感となってステージを作りあげていく。ポテンシャルの高さは、もはやアリーナでの公演も夢ではないと感じるほどだ。SOYOMOMOそして迎えたラスト3曲。ここで@onefiveの真骨頂とも言える出来事がおこる。この日2回目(!)となった「Lalala Lucky」は、1曲目に披露したからこそ成立する楽しさだった。観客と振り付けを共有することで、@onefiveが内包する面白さや楽しさを会場全体で感じられるパーティーチューンへ昇華されたし、続く「BBB」は観客と笑顔を共有するキラーチューンへと変貌を遂げた。本当にはじめての有観客ライブなのかと思うほど、これだけ楽曲の見方や魅力が引き出されたのは@onefiveのメンバーの人柄とパフォーマンスの高さゆえだろう。「観客が声を出せないコロナ禍だからこそ」ステージと客席がダンスや振り付けを通じて一体化できることを示したし、いま有観客のライブができている喜びに溢れる空間は、最初から最後まで@onefiveだからこそできるライブであったといえる。最後を飾る「1518」が終わったあとに長く続く、鳴り止まない万雷の拍手が、その証拠といえるだろう。GUMIこれまで、観客誰もの想像を超えるパフォーマンスの素晴らしさを書いてきたが、MCでは、まだ高校生らしさがありつつも、まっすぐに思いを伝えようとする言葉の数々が印象的であった。その魅力的なまでの奇跡のアンバランスさは、いまだからこそ。そういった味わいを含め、その一挙手一投足が3月13日23時59分までアーカイブ配信で見ることができる。いまじゃないと見ることのできない@onefiveの、いまだからこそできる最高のライブの形。絶対に見ておいて損はない。文=林幸生写真=AZUSA TAKADA<配信情報>『@onefive 1st LIVE -1518-』アーカイブ配信チケット受付期間:3月13日(日) 21:59視聴可能期間:3月13日(日) 23:59までチケット受付:【セットリスト】M1. Lalala LuckyM2. まだ見ぬ世界M3. Pinky Promise-MC-M4. 缶コーヒーとチョコレートパンM5. Just for you-MC-M6. UndergroundM7. 雫M8. Let Me Go(辻村有記)-MC-M9. Lalala LuckyM10. BBB-MC-M11. 1518関連リンク@onefive YouTube Instagram Twitter TikTok LINE ID
2022年03月07日木村カエラが、約2年ぶりとなる有観客ワンマンライブを、2月11日(金・祝) に神奈川県・ビルボードライブ横浜にて、キャリア初となるビルボードライブツアー『KAELA presents "KAELAB" Billboard Live 2022』のファイナル公演として行った。有観客のワンマンライブとしては、デビュー15周年を迎えた2019年の秋に開催された全国ライブハウスツアー『いちご狩り』ツアー以来、約2年ぶり。大阪、東京、横浜の計3カ所で全8公演を行ったツアーに、「バンマスを務めるのは人生で初めて」だというOKAMOTO’Sのハマ・オカモト(B)をバンドマスターに迎え、ストリート発のジャズヒップホップバンド、SANABAGUN.の大樋祐大(Key)、澤村一平(Ds)、谷本大河(Sax&Fl)、髙橋紘一(Tp&Flh.)の4人に加えて、磯貝一樹(G)と萩原優(Sax)という気鋭のプレイヤーが集結した。オープニングを飾ったのは、シンセサイザーを基調にミュートトランペット、フルート、ソプラノサックスがスペーシーで神秘的な空間を構築した「so i」。カエラは、会場全体を抱きしめるかのように両手を大きく広げて、互いに支え合い、思い合う愛を高らかに響かせると、「この2年間、眠っていた私のエネルギーとみんなの前で歌える喜びをたっぷり届けるからね」と笑顔で観客に呼びかけた。その言葉通り、続く「You bet!!」では、いつも通りの激しくアグレッシヴなパフォーマンスを繰り出し、スタイリッシュなライブレストランをライブハウスのような熱気で満たした。最初のMCでは、先の見えない不安と迷いの中、我慢の毎日を送ることで、さまざまな感情や感性が損なわれてしまっているのではないかと問いかけ、「KAELABのテーマは宇宙、自然、そして、私たちが奏でる音楽です。このライブでみんなの心を開放し、感性を刺激し、感情を豊かにする実験していきます」と本ツアーのコンセプトを説明。さらに、今回のバンドについて、カエラが「バンマスにハマくんをお迎えして、みんなの気持ちがパーッと晴れるようなホーンの音が入れたい」と相談して集まってもらったことを明かし、カエラは研究員のような白い衣装に身を包んだ7人編成のバンドを「ビーカーズ」と命名。しかし、ツアー中にハマが「木村カエラ&ザ・ビーカーズの方がかつてのGSバンドのようで据わりがいいのではないか」と提案し、東京公演で観客の拍手によるアンケートを採ったところ、0対100でハマの案が圧勝。あまりの大差に膝を落としてステージに座り込んだカエラは「こんなことある?0票って人生で初めてなんだけど。でも、逆にスッキリした。めっちゃ面白いじゃん」と爆笑。「今日みたいな日を忘れない」と自身の歌詞からの引用で会場を沸かせる場面もあった。バンドメンバーとの和やかなトークに続き、カエラは「さっきはロケットに乗って宇宙に飛んで行ったので、次はみんなで流れ星を見に行きましょう」と誘った。パンキッシュなスカロック「Ground Control」では会場が一丸となって拳を突きあげて盛り上がり、「自分次第で今、この瞬間に変わることができる」というメッセージを込めた代表曲「リルラ リルハ」ではマーガレットの花をそこかしこに咲かせ、「さぁ、心の扉を開けよう。私たちはこの瞬間に変わることができる」と観客に語りかけた「season」では、ダイナミックでグルーヴィーな演奏で四季折々に移り変わる美しい自然の風景をドラマティックに表現した。ここで、ギターとピアノを除くバンドメンバーが一旦退場し、アコースティックコーナーへと突入。バレンタインの季節にぴったりな甘く苦いラブバラード「チョコレート」に続き、友人の結婚式に向けて書いたウェデイングソング「Butterfly」はピアノの伴奏のみで歌唱。再びバンドを呼び寄せ、ティム・バートンの映画『フランケンウィニー』のインスパイアソング「WONDER Volt」は、ジャズアレンジでプレイ。フロアに稲妻が走る中、カエラは禁断の実験でよみがえった愛犬となり、前足で頭をかいてみせた。時に狂乱に陥る刺激的な場面もあったが、その歌声には愛する誰かへの想いが込められており、観客にとっては、大切な人を心に思い浮かべ、人と人の絆の温かさや難しさに思いを馳せる時間となった。そして、ファイナル公演では、スペシャルゲストとして、ラッパーのBIMがハマのベースラインにのって登場。SNSではなく、リアルでの触れ合いをテーマにしたコラボ曲「ZIG ZAG feat.BIM」で貴重なマイクリレーが実現してフロアは熱狂。この勢いのまま、ライブでは定番の「BEAT」ではカエラがエレキギターをかき鳴らし、「Yellow」で観客の鼓動とテンションを引き上げると、「この曲を歌うと、みんなが楽しそうにしてる笑顔が見えて、めちゃめちゃ元気になります。私が大好きな曲です」と語った「Magic Music」で笑顔を引き出し、フロアは幸せなムードで包まれた。ラストナンバーは、デビューシングルのカップリングに収録されていた「Whatever are you looking for?」。カエラはステージに跪いて、観客と同じ目線で丁寧に心を込めて歌唱。最後に「いつもみんなのことを想っています。だから、みんなの前で歌ったら生きる喜びが増しました。みんなと直接会って、繋がってると思えると、私の心は安心します。私がいつもみんなのことを想ってることを忘れないでください」と語り、「明日から頑張ろう」と呼びかけ、不透明な日々を送ることで凝り固まってしまった人の心を音楽で開放する実験は大成功のうちに幕を閉じた。なお、3月24日(木) に、テレ朝チャンネル1にて『KAELA presents "KAELAB" Billboard Live 2022』ビルボードライブ東京公演の模様と舞台裏の放送が決定している。そして、最終日のビルボードライブ横浜でのセットリストはプレイリストでも公開されているので、各ストリーミングサイトにてお聞きください。文=永堀アツオ写真=ヤオタケシ<公演情報>『KAELA presents "KAELAB" Billboard Live 2022』2022年2月11日(金・祝) ビルボードライブ横浜【セットリスト】M01. so iM02. You bet!!M03. Ground ControlM04. リルラ リルハM05. seasonM06. チョコレートM07. ButterflyM08. WONDER VoltM09. ZIG ZAG feat.BIMM10. BEATM11. YellowM12. Magic MusicM13. Whatever are you looking for?■『KAELA presents "KAELAB" Billboard Live 2022』プレイリスト<配信情報>ミニアルバム『ZIG ZAG』配信リンク:関連リンク木村カエラ オフィシャルHP:木村カエラ Instagram:
2022年02月12日フレデリックと須田景凪によるライブイベント『フレデリック×須田景凪「ANSWER」』が2022年2月6日、Zepp DiverCity(TOKYO)にて開催された。今回の「ANSWER」は、昨年12月のコラボEP『ANSWER』のリリースを記念して行われたもの。両者の共作によるRPG『テイルズ オブ ルミナリア』のインスパイアソング「ANSWER」とオープニングテーマ「TOMOSHI BEAT」(フレデリック)&エンディングテーマ「リグレット」(須田景凪)、さらにお互いの代表曲のカバーも収録したEP『ANSWER』。片やロックバンド、片やシンガーソングライター / ボカロP、という両者の信頼関係とリスペクトが、この日の圧巻のステージの最大の原動力となっていた。最初に登場したのは、2マン形式の対バンイベント出演自体が今回初体験という須田景凪。サポートメンバーのモリシー(G / Awesome City Club)、雲丹亀卓人(B)、矢尾拓也(Ds / Nanakamba)との4ピース編成で舞台に立った須田。まずはメジャー1stアルバム『Billow』から、ミディアムテンポのナンバー「MOIL」をハンドマイクで熱唱、オーディエンスの期待感とギアを合わせてみせる。そこから一転、ギターを構えて「veil」のアッパーな疾走感で会場一面のクラップを呼び起こしたところで、さらにフィードバックノイズから流れ込んだ「レド」のロックンロール感が、ライブ空間を刻一刻と高揚させていく。コロナ禍真っ只中のライブ開催ゆえ、客席スタイルのフロアから歓声こそ飛ぶことはなかったものの、序盤からエモーショナルに高ぶる須田の歌声に、そして「人生で初の2マンを、自分の好きなバンドとできることを、めちゃくちゃ嬉しく思っています」と語る須田の想いに、観客の熱い拍手が巻き起こっていた。エレクトリックドラムの音色をフィーチャーした「Vanilla」のハイブリッドな質感。モリシーの奏でるアコースティックギターとともに歌い始めたバラード「はるどなり」で聴かせるオーガニックな歌声……。対バンイベントの短いアクトながら、須田の楽曲と歌が持つ色彩感を鮮烈に印象づけたステージだった。「自分も昔からプレイしてた『テイルズ オブ』シリーズのエンディングを書かせてもらったんですけど、まさかのオープニングがフレデリックで。自分とフレデリックの縁をさらに深くしてくれたような、思い入れのある曲をやります」と披露した「リグレット」から、ボカロP・バルーン名義からの名曲「シャルル」へ……とライブはさらに躍動感を増し、会場のクラップはなおも歓喜の色を増していく。続く「パレイドリア」のアウトロでは、EP『ANSWER』でカバーしていたフレデリックのキラーナンバー「オドループ」のサビのフレーズを織り交ぜて歌ってみせる須田の姿に、場内の熱気はさらに高まっていった。「めっちゃ楽しいですね」というMCの静かな口調にも、確かな充実感が滲む。「もともと自分は、2013〜2014年ぐらいからフレデリックの一ファンで。自分はその当時、ボーカロイドを中心的に使って活動していて。『めちゃくちゃ好きなバンドだけど、畑も違うし、交わるところはないのかなあ』って思ってたんですけど。まさか一緒に曲を作れるとは思ってなかったし、一緒にCDを出せるとは、人生初の2マンライブを好きなバンドとできるとは思ってなかったので……本当に幸せです。ありがとうございます」。フレデリックとの共演を感慨深げに語る須田に、惜しみない拍手が広がる。最後に披露したのは、昨年秋のボカロ祭典「The VOCALOID Collection~2021 Autumn~」にバルーン名義で発表した楽曲「パメラ」。ひときわダイナミックな歌とアンサンブル越しに、須田の音楽の原風景と現在地が融合した、至上のアクトだった。2マンと言えども、絶対に負けられない戦いがそこにある一方、後攻のフレデリックはEP『ANSWER』収録の「TOMOSHI BEAT」からスタート。全国ライブハウスツアー『FREDERHYTHM TOUR 2021-2022 〜朝日も嫉妬する程に〜』のファイナル公演を、今回の対バンの2日前に終えたばかりのフレデリック。「人生最高の日を更新したいです!遊ぼうぜ!」と呼びかける三原健司(Vol&G)の言葉も、三原康司(B&Cho)、赤頭隆児(G)、高橋武(Ds)のアグレッシブな熱演も、ツアー完走の達成感と確信を帯びて響く。冒頭からパワフルなダンスロック感全開のまま「KITAKU BEATS」、さらに和田アキ子への提供曲「YONA YONA DANCE」のセルフカバーバージョンを畳み掛け、Zepp DiverCityをダンスとクラップの渦へと巻き込んでみせる。「いやあ、須田景凪くんのステージ、すごかった!初めての2マンライブって言ってたけど、バチバチやん!ライブもすごいし、アレンジも入れてくるし。なんか、俺らの知ってる曲も入れてくるし(笑)」と健司はMCで須田のアクトを絶賛。「須田景凪くんはこの曲を聴いてフレデリックを知ってくれた」という前置きとともに演奏したのは、インディーズ時代の楽曲「峠の幽霊」。おとぎ話と怪談がバンドサウンドの中で交錯するようなミステリアスな楽曲が、この日の共演の必然性を如実に物語っていた。その直後、「新曲やってもいいですか?」と今度は、ニューアルバム『フレデリズム3』からいち早く2月9日に配信リリースされる最新楽「Wanderlust」へ。シンセベースを弾く康司の佇まいも含めテクノ / ハウス感を強く漂わせるAメロから、切迫感に満ちたパワフルなサビへと展開していく「Wanderlust」。ロックとポップ、シーケンスとバンドサウンドを重ね合わせて「音楽の遊び」を生み出していくフレデリックの真骨頂と言うべき楽曲が、場内をクラップで満たしていく。「Wake Me Up」からはライブも後半戦へ。変拍子もリズムの変化も自然に乗りこなす4人の快活なタフネスがオーディエンスの熱気をよりいっそう高めたところで、「次の曲はみんな知ってる曲だと思います!」と満を持して響かせたのは「オドループ」。スタンディング形式に比べると遥かに収容人数の少ないはずのZepp DiverCityが、オーディエンスの歓喜のダンスに激しく揺れる。「2マンと言えども、絶対に負けられない戦いがそこにあると思うんですよ!」となおも煽る健司。突き抜けるような開放感に満ちたビートの加速度が、フレデリックの「今」の充実感をまざまざと伝えている。「須田景凪くんとは、ここ2〜3年の間にすごく仲良くなって。仲良くなる速度が速いし、すごく濃いんですよ。音楽に限らず、好きなものの感性が自分たちと合う。アーティストとしても尊敬するし、友達としてもずっと一緒にいたいと思える存在」と須田景凪について語る健司。「一緒に曲を作って、CDを作って、ライブをやって……形としてはこのライブで一区切り、須田景凪くんとフレデリックが一緒にやるっていうのは最後になるかもしれへんねんけど、俺は全然最後っていう気がしなくて。むしろ『ここから始まるな』って」というMCに続けて披露した最後の曲は「名悪役」。《絶え間ない今を歌うから / 二度とあなたを忘れないよ》のフレーズに、フレデリックと須田のさらなる「これから」への情熱を託し、力強くライブを締め括ってみせた。アンコールでフレデリックの4人が再登場したところで、健司が「じゃあ曲を……と行くわけないですよね?」と須田を呼び込む。「一緒にCDを作って、一緒にインタビュー受けたり、ラジオに出たりしたじゃないですか。あれも自分はめちゃめちゃ楽しくて。基本的に僕はひとりで活動してるので、これからしばらくあれがなくなるのか……と思うと、すげえ寂しいです」(須田)、「こうやって一緒に須田くんとやるのも楽しいし、こっから先が俺はめちゃくちゃ楽しみ」(健司)と喜びを伝え合ったところで、この日の正真正銘ラストナンバーはもちろん「ANSWER」。フレデリック×須田景凪の象徴的ナンバーで、須田と健司が時に歌声を掛け合い、時に熱く共鳴させながら、珠玉の共演を彩ってみせた。すべての音が止んだ後、「またいつかやりましょう」と健司。「絶対やりましょう」と答える須田。シーン最前線をひた走る両者が、最高の形で響き合った一夜だった。文=高橋智樹写真=西槇太一<公演情報>『フレデリック×須田景凪「ANSWER」』2022年2月6日(日) Zepp DiverCity(TOKYO)【セットリスト】■須田景凪1. MOIL2. veil3. レド4. Vanilla5. はるどなり6. リグレット7. シャルル8. パレイドリア9. パメラ■フレデリック1. TOMOSHI BEAT2. KITAKU BEATS3. YONA YONA DANCE(フレデリズムVer.)4. 峠の幽霊5. Wanderlust6. Wake Me Up7. オドループ8. 名悪役■アンコールEn. ANSWER(フレデリック×須田景凪)フレデリック×須田景凪『ANSWER』オフィシャルグッズ通信販売<リリース情報>フレデリック×須田景凪コラボレーションEP『ANSWER』発売中●初回生産限定盤:2,530円(税込)ANSWERカード・シリアルナンバー封入※紙ジャケット●通常盤:1,980円(税込)シリアルナンバー封入※着せ替えジャケット【収録曲】1. ANSWER / フレデリック×須田景凪(『テイルズ オブ ルミナリア』インスパイアソング)Words by Koji Mihara / Keina SudaMusic by Koji Mihara / Keina SudaArranged by Frederic / Keina Suda / TAKU INOUE2. TOMOSHI BEAT / フレデリック(『テイルズ オブ ルミナリア』オープニングテーマ)Words and Music by Koji MiharaArranged by Frederic3. リグレット / 須田景凪(『テイルズ オブ ルミナリア』エンディングテーマ)Words, Music and Arranged by Keina Suda4. veil / フレデリックWords and Music by Keina SudaArranged by Frederic5. オドループ / 須田景凪Words and Music by Koji MiharaArranged by Keina Sudaフレデリック×須田景凪「ANSWER」MV『ANSWER』全曲トレーラー / クロスフェード映像オンラインショップリンク:配信リンク:『ANSWER』特設サイト<作品情報>ゲーム『テイルズ オブ ルミナリア』配信中ジャンル:RPG販売価格:ダウンロード無料 / 一部アイテム課金配信プラットフォーム:App Store / Google Play公式Twitter:公式サイト:『テイルズ オブ ルミナリア』PV関連リンク■フレデリックオフィシャルHP::::::オフィシャルファンクラブ「フレハウス」:■須田景凪OFFICIAL HP公式YouTubeチャンネル須田景凪/バルーン Twitter須田景凪/バルーン スタッフTwitter公式アカウント公式アカウント公式アカウント
2022年02月08日福山雅治が1月28日(金) 、国立代々木競技場第一体育館から無観客オンラインライブ『Another Story of Promise for the Future「裸の音」』を生中継した。福山は2021年11月から3年10カ月ぶりとなる全国アリーナツアー『WE’RE BROS. TOUR 2021-2022 “Promise for the Future”』を開催中で、当初は1月27日(木)・28日(金)に同会場で有観客ライブを行う予定だった。しかし、新型コロナウイルスの感染者数が急増している状況を踏まえ、4月29日(金・祝) 及び30日(土) に延期することを発表。来場するファンの安全を第一に考えての決断だったが、福山が着目したのは、既に押さえられている使用可能な会場と、この日のために集まっていたバンドメンバー、そしてスタッフの存在だった。そこで急遽立ち上げたのが、今回の『裸の音』という真新しいコンセプト。ツアーとは全く異なるセットリストを考案し、初の試みとしてそのリハーサルの模様も生中継。開催発表からたった4日間、準備期間は実質2日間で、ライブをつくりあげるプロセスそのものをドキュメントで見せていく、画期的なエンターテインメントを送り届けた。代々木公演初日となるはずだった27日は、同会場にてリハーサルを実施。アリーナの中央をステージとし、高低の段差なく、それを取り囲む形で機材を配置。設営の既成概念を取り払った自由な発想に基づく、これまでに見たことのない光景が広がっていた。メンバーは、バンドマスターである井上鑑(Key)をはじめ、山木秀夫(Ds)、高水健司(B)、今剛(G)、小倉博和(G)、金原千恵子(Vn)、山本拓夫(Sax)という最強の布陣。セットリストには久しぶりの披露となる曲も含まれており、通常ならばリハーサルスタジオで練り上げる準備期間が必要だ。しかし今回は、おさらいとして一度音源を流して聴いた後、すぐに全員で合わせるという異例の段取り。照明演出、カメラワークも並行してゼロから積み上げていく様はスリリング。チーム福山の全員がプロ中のプロだからこそ成せる業である。福山が現場で繰り返し口にしていたのは、「演出を積み重ねていって完成形をパフォーマンスするというよりも、まずは自分たちが音楽を楽しむこと。それを切り取ってお届けしたい」という基本理念。ショウではなくドキュメンタリーを届けたい、との意図を明確にアナウンスし続けていた。撮影チームには「クレーンカメラも含め、もっとステージの中に突っ込んできて大丈夫です」などと声掛け。ライブづくりに携わる全員に対し、内なるエモーションの炸裂を求めてやまなかった。リハーサルを終えた後には福山が中心となって各セクションのチーフと打ち合わせ。その後もステージへ戻り様々な確認を夜遅くまで行い、次々とアイディアを出してはプランを更新し続けていった。本番日の28日。福山はスタッフに対し、「皆さんの映り込みも含めてステージセットであり、今日は一人一人が出演者です。“俺の背中カッコいいでしょ?”“俺の仕事カッコいいでしょ?”という気持ちでお願いします」と言葉を掛けていた。それはリクエストであると同時に、スタッフを信頼し、その素晴らしさを誇りに思っている証。カメラの回っていない時にも、「映しちゃいけないものはここには何もないので」(福山)という言葉を何度も耳にした。14時からのサウンドチェック、続いてリハーサルの模様をそのまま会場から生中継。歌唱と演奏の様子はもちろんのこと、撮影のアングルや照明に対し冷静かつ的確にディレクションしていく福山のレアな姿を、カメラは包み隠さず捉えていく。前日のリハーサル後に急遽差し替え、本番当日に初めて音を合わせる曲もあったが、瞬時に全員が対応していた。予定外のダブルアンコールで弾き語りも本編の生配信は20時にスタート。スタッフの拍手に出迎えられ、客席に人影のない広大なライブ空間へと楽屋エリアから歩みゆく福山の姿をカメラが追う。「HELLO」「IT’S ONLY LOVE」といった代表曲群をはじめ、ファンから強く支持されているバラード「ながれ星」「Dear」も盛り込んだ豪華かつ希少価値の高いセットリスト。円形のフォーメーションで向かい合うメンバーたちと福山は頻繁にアイコンタクトを交わし、音と音との対話、場の空気感を楽しんでいる様子だった。緩急のメリハリに富んだ照明、立ち込める深い霧のようなスモーク、炸裂する特効、無観客であることをプラスに転じ可動域を広げた大胆なカメラワーク。メンバーの鳴らす音とスタッフの職人技がバトルの末溶け合う、どこかジャズの即興セッションを思わせる真剣勝負のやり取りが繰り広げられていく。ステージ空間全体が巨大な一つの生き物として躍動し、まるで呼吸しているかのように感じられた。ライブ中には、Twitterで寄せられる感想をリアルタイムで紹介(※急遽実施が決まった開演前の会場リポートを含め、感想の紹介役として、Twitter担当等で福山ファンにはお馴染みのカズシゲが登板)。アメリカや中国など海外在住のファンに加え、今回のツアーは参加を断念したという医療従事者の方々から、配信ライブ開催への感謝の声が数多く届いていた。「いろんなお立場があった上での判断、決断がある」と福山は厳粛にコメント。「何となく“ライブに行ってくる”って言いにくい空気がある」とも率直に述べ、ライブへの風当たりの強い状況に言及した。最大の対策を施しガイドラインを厳守するのは当然と明言した上で、「基本、僕らがやる時は堂々とやるんです」とも。今回は有観客ではなく無観客での配信ライブだが、自分自身やメンバーも含め音楽で生きる人たちの働く場、ライブという表現の場を守り、寄り添う姿勢を示した。デビューから32年の時を重ね、「いろんな大きな自然災害であるとか、大変な事件・事故などがありました。その時々に、まさにこのコロナが始まった時もそうですけども、“ライブは不要不急”という声があったと思います」と振り返った上で、「たしかに時と場合によっては不急であるかもしれませんけれども、不要ではないなと思っていましたし、今もそう思っています」と福山は力強くコメント。そんな中、「何かしらの方法で、知恵を絞ってクリエイティヴをお届けできないか」という想いを胸に、今回のツアーにも取り組んでいると改めて述べた。本編ラストで届けたのは、待望の新曲「光」。たとえ今は逢えなくても、いつの日か訪れるはずのファンとの再会を信じる、まさに希望の光を歌ったポジティヴなナンバーである。ツアー会場でのみ解禁している楽曲の初披露に、視聴者は大歓喜。同じ時代をそれぞれの場所で生きるファンの存在に想いを馳せ、繋がっていることを信じるメッセージを高らかに響かせた。アンコールでは、2021年末の『第72回NHK紅白歌合戦』で歌唱し大きな話題となった名曲を披露。オリジナルのリリースから今年で13年を数えるバラード。働き者であった亡き祖母への思慕を<その手が好きです>と歌う極めてパーソナルなこの曲は、コロナ禍で多くの人が見つめ直したであろう命の尊さを痛感させる、より普遍的な歌へと深化を遂げている。「今に繋がる時間、命の役割という、つくった時とは違う形、シーンを感じながら歌っている」とコメントし、真っ直ぐな眼差しで情感豊かに歌唱。新アレンジでレコーディングしたこの『道標 2022』が配信リリースされるのは、17歳の時に亡くなった父の享年53歳の誕生日を福山自身が迎える、2月6日(日) である。メンバーを送り出した後、一人残ってダブルアンコールを行ったのは予定外の出来事だった。「『裸の音』って言ってるんだから、弾き語りがないとダメでしょ?と」と微笑んだ福山。代々木競技場第一体育館は「思い出深い場所」だと語り、この会場でライブをすることが「デビュー当時の夢」であったと回想。念願の初公演は、奇しくも音楽活動休止中の1996年12月にファンクラブ限定ライブとして叶うこととなった。当時の心境を「『こんなにたくさんの方が待ってくださってる。音楽やんなきゃ、活動再開しなきゃ』という原動力になったんですよね。本当にありがとうございました」と振り返り、‘98年の再始動に繋がったと明かした。「もう一つの僕の始まりの歌と言っていいと思います」との紹介から、アコースティックギターの弾き語りで披露したのは12thシングル「Heart」。スタッフの手拍子に乗せ、軽やかなステップを踏み心底楽しそうに歌い奏でた。「やっぱり皆音楽人で、音楽に携わっているから、リズム良いね!」とスタッフのビート感を絶賛。スタッフの手拍子を伴奏に歌う初めての経験だと感慨深そうに述べながら、「いいですね。“一緒につくってる”という感じがすごくしました」と、満たされた表情を浮かべていた。手拍子の音は自然に大きくなっていき、思わず立ち上がり身体を揺らすスタッフの姿も多数。そこにいる誰もが立場の垣根無く音楽を介して心を通わせ合い、ライブを心から楽しんでいる幸福な情景だった。「ライブがどんな形になったとしても、これを仕事として生きているメンバーの皆さんもスタッフの皆さんも含め、我々の仕事を見て“やっぱり音楽の役目、役割ってどんな時でもあるんだな”と感じていただけたら、僕がやりたかったことが届いたと言えるのではないか」と締め括り、8時間半に及ぶチャレンジングな配信ライブ『裸の音』を届け終えた。コロナ禍の時代が3年目に突入した2022年。配信ライブという形でも画面の向こう側にいるファンに想いを伝えるのは可能だということ。歓声を求めることはできない有観客ライブでも、エモーションは届くし互いに繋がれるということ。そういった、コロナの状況下で積み重ねてきた模索と実感を携えて、福山は今回、また新たな形でファンの心を揺さぶるライブエンターテインメントを提示した。スタッフを含めライブに携わる全員が音楽を楽しむ姿、現場の熱量をドキュメンタリーとしてありのまま見せることは、「ライブは不要不急ではない」と伝えるこれ以上ない説得材料となっていた。それは特定の職域に限った主張ではなく、どの場所にもそこで真剣に仕事をし、懸命に生きる人がいるのだと想像させる普遍的なメッセージにも繋がっていくことだろう。亡き父の名を冠した30周年記念アルバム『AKIRA』を主軸に据え、“命の役割とは何か?”を問い掛けるツアーは、感染拡大状況を見極めながら、2月19日(土)・20日(日)の静岡エコパアリーナからの再開を目指す。今回紡いだアナザーストーリーを経て、本編がどのような進展を遂げるのか、注目してほしい。取材・文=大前多恵<公演情報>FUKUYAMA MASAHARU『Another Story of Promise for the Future「裸の音」』2022年1月28日(金) 国立代々木競技場第一体育館【セットリスト】M01. あの夏も 海も 空もM02. HELLOM03. それがすべてさM04. IT’S ONLY LOVEM05. ながれ星M06. DearM07. 少年M08. ステージの魔物M09. fightting poseM10. 零 -ZERO-M11. 革命M12. 光EN. 道標 2022D-EN. Heart【再配信スケジュール】2022年2月5日(土)17:00〜 LIVEリハーサルブロック20:00〜 LIVEブロック※再配信の開始時間は変更になる場合がございます。視聴チケット「PIA LIVE STREAM」<リリース情報>福山雅治『道標 2022』2022年2月6日(日) 配信リリース『道標 2022』ジャケット福山雅治「道標」ライブ映像<ツアー情報>福山雅治『FUKUYAMA MASAHARU WE’RE BROS. TOUR 2021-2022』日程・最新情報はこちら:福山雅治 オフィシャルサイト:
2022年01月31日