永瀬正敏「いまだにデビュー作を最後まで観れない」役者を40年間続けられた理由
なので、今回の脚本を読んだときに、これを映画にする監督はすごい覚悟が必要だったろうなと。100%リアルな物語ではないものの、いろんな事実も含まれているので、そこにちゃんと向き合われたんだなとその決心を感じてぜひ出演したいと思いました。
―ちなみに、永瀬さんご自身もパンクバンドをされていた経験があったとか。
永瀬さんいやぁ…(笑)。中学1年生の終わりぐらいからですが、同じ中学の先輩のなかにかっこいいバンドがいたので、その人たちに感化されて5人で組んでいました。しかも、当時の九州はバンド熱が高かった時代でもありましたから。
あと、ベースとギターで楽器は違いますが、ストラップの付け方をシド・ヴィシャスみたいな感じで弾きたいと思って真似していたことも。でも、そうするとリズムがどんどんみんなとズレてしまうので、最終的にはギターをクビになりました(笑)。
ライブシーンでは、一気に中学時代に戻ったような感じがして懐かしかったです。
思いがあれば、何かをスタートするのに期限はない
―監督の藤沼さんは今回が映画監督をするのは初ということで、映画作りに関する入門書を買いまくっていたそうですね。さまざまな監督とお仕事をされてきた永瀬さんから見て、監督ぶりはいかがでしたか?
永瀬さん撮りたい画が見えていて、すごく落ち着きもあったので、申し分なかったと思います。