考察合戦も白熱! 初の女性主人公で話題『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の魅力とは!?
スレッタがたぬき顔のドジっ子で、完璧美少女じゃないのもいい。
青柳:ハーレム状態で、スレッタ自身が好感度のある女性キャラなので、気持ちを乗せやすいと思いました。最近の少女マンガはクセが強めな女性が主人公に据えられることが多く、むしろミオリネの方が主人公としてメジャーな雰囲気。でも、あえてみんながイメージする少女マンガ的な主人公を据えることで、多くの人が理解し、物語に入りやすくなったのかも。
渡辺:アニメの歴史を遡ると、男性ファン主体の作品では「こんな女いないだろ」とツッコむことも多かったんです(笑)。近年はアニメの現場に物語の源流に携わる女性スタッフが増えたこともあり、女性キャラの描写が洗練されました。『水星』でもスレッタの母やその元同僚など、見た目的にも年相応で、キャリアを持った中年女性が描かれているのも新しい。
青柳:男性中心だったアニメ業界の変化を感じますよね。
物語が違和感なく受け入れられるのに一役買っている気がします。
渡辺:スレッタの花嫁ミオリネは、企業グループ総裁の一人娘ですが、自分のすべてを決めてしまう父に疑問を感じ、自立し運命を切り開いていこうとします。彼女も現代的なヒロイン像なので、感情移入しやすい。