乳歯、毛髪入りや毒リングも…! 衝撃の「指輪コレクション」が世界遺産の美術館に集結
きれいな指輪ばかり、ではない!
『橋本コレクション展―指輪よりどりみどり』展示風景
――まずは、本展開催の経緯について、教えてください。
飯塚さん国立西洋美術館の「橋本コレクション」は800点以上もあり、魅力的な作品があるのにもかかわらず、通常の常設展ではほとんど展示できていませんでした。
2014年には、寄贈していただいた記念にお披露目の大規模展覧会を開きました。そのときは、300点ほど展示しましたが、その後なかなか指輪に特化した企画展が開けませんでした。そろそろ、きちんと紹介したいと思い、今回200点以上を版画素描展示室で展示しています。過去の展覧会で紹介できなかった作品も、半分以上含まれています。
――展覧会のタイトルにある「よりどりみどり」には、どんな思いがこめられていますか?
飯塚さん橋本コレクションには、一般的にジュエリーショップで買えるものと比べると、はるかに変化に富んだ、多種多様な指輪がそろっています。時代や素材、技法、様式もさまざま。
紀元前2000年頃のものから、現代の作品まであります。
世界随一といってもいいぐらい、いろいろな作品が集まっているコレクションなので、「よりどりみどり」。