地味な女子大生が突然アダルトグッズショップに勤務…実力派監督が語るモンゴルの性事情
そこで、その魅力について、こちらの方にお話をうかがってきました。
センゲドルジ・ジャンチブドルジ監督
モンゴル・アカデミー賞の常連であり、いまやモンゴル映画界には欠かせない存在となったジャンチブドルジ監督。今回は、性に関するモンゴルの事情や撮影の裏側、そして現代のモンゴルが抱える問題などについて語っていただきました。
―以前から「性」をテーマにした作品を考えていそうですが、アダルトグッズショップ を舞台にしようと思ったのはなぜですか?
監督確かイタリアだったと思いますが、映画祭に参加するために訪れた際、偶然アダルトグッズショップに入ったのがきっかけでした。「偶然」と言ったのは、モンゴルでは考えられないくらい普通のお店で、働いている店員も自然だったからです。モンゴルが民主化された1990年以降は、欧米からの新しい文化もいろいろと入ってきたので、アダルトグッズショップもモンゴルにできました。といっても、ほかのヨーロッパ諸国のようにオープンな雰囲気ではありません。ただ、私としてはその差がコントラストとして非常におもしろいと感じましたし、モンゴルではそういう部分をもっとオープンにする必要があると思ったので、今回はアダルトグッズショップを舞台にすることにしました。