地味な女子大生が突然アダルトグッズショップに勤務…実力派監督が語るモンゴルの性事情
アダルトグッズショップは、薬局のようになるべき
―なるほど。ちなみに、本作に登場するお店は、実際にモンゴルにあるアダルトグッズショップをモデルに撮影されたのでしょうか。
監督現在、モンゴルの首都であるウランバートルには、17軒前後のアダルトグッズショップがあり、撮影前のロケハンではすべてのお店を訪れました。今回はそのなかでも、もっとも大きなフロアがある実際のお店に、赤と黒を基調とした色合いのインテリアデザインを施してから撮影を行っています。
私が若い頃に比べたら、ずいぶんとお店の数も増えたなと感じました。アダルトグッズショップというのは、少数の人が必要とする異質なものではなく、もっと社会のなかに普通に存在してもいいもの。劇中のセリフにもありますが、アダルトグッズショップはポルノではなく、薬局のような存在になるべきだと考えています。
―とはいえ、いまだにモンゴルでは性やセックスをタブー視している傾向があるとか。
ただ、観客は30歳前後を境にかなり反応が違っていたそうなので、若い世代の間では徐々に認識も変わってきているのでは?
監督まず、アダルトグッズに関して言えば、お店だけでなくオンラインでも販売をしているので、オープンになってきていますよね。