地味な女子大生が突然アダルトグッズショップに勤務…実力派監督が語るモンゴルの性事情
というのも、アーティストが話す鋭い言葉として何がふさわしいかということに重きを置いていたからです。そのために、哲学の本をたくさん読み、どんな言葉が彼女から出てくるべきかについて試行錯誤しました。なかでも、自分の人生について告白をするシーンで彼女が言う「幸せというのはそれだけでは何も見えてこない」というセリフが一番好きです。
見た目だけでなく、内にあるものも大事にしてほしい
―とてもいいシーンなので、ぜひ注目していただきたいですね。では、日本についてもおうかがいしますが、どのような印象を持っていらっしゃるのか教えてください。
監督2010年に、なら国際映画祭にエントリーした際、初めて日本を訪れました。そのときに見た奈良の桜やたくさんの鹿、数々のお寺などが印象に残っていますが、まるで自分の故郷にいるかのような心地よい日々を過ごしたことを覚えています。
あと、日本の若者に対してもすごくいい印象しかありません。
というのも、日本に行く前に『蒼き狼 〜地果て海尽きるまで〜』という日本とモンゴルの合作映画をモンゴルで撮影したときに、私は助監督を務めていて日本の方と一緒に仕事をしたことがありました。