地味な女子大生が突然アダルトグッズショップに勤務…実力派監督が語るモンゴルの性事情
監督サロールについては、日本を含むアジアにおいて普遍的なキャラクターとして作り上げました。それは家庭のしつけや教育によるものでもありますが、何でもオープンにする開放的な欧米に比べると、どちらかというと内向的なところがありますよね。必ずしも家族と開かれた関係ではないところも、アジア的な性格として表現しました。
―また、モンゴルでは日本と同様に若者の自殺も大きな社会問題もなっているそうですが、13~18歳の若者のうち3分の1が自殺未遂の経験があるという結果が出たこともあったと聞き衝撃を受けました。本作でも、自殺に関する描写がありましたが、どのような意図から描いたのでしょうか。
監督若い世代の人たちが自殺に走る背景には、自分自身に負けてしまう部分があるのかなと感じています。そうならないためにも、子どもたちには自分の内側にある世界を外に向けて発信してほしいと思いますし、周りともオープンな関係性をもっと築いてほしいです。この作品では、そういったメッセージも込めています。
―若い人たちに、そういった思いが伝わってほしいですね。また、劇中ではカティアの発する言葉がどれも素敵で、書き留めておきたいようなものばかりでしたが、それらは監督がご自身の人生から学んだ格言ですか?
監督今回、彼女のセリフは相当考えて作りました。