下半身が「布」で隠された裸体画… 明治期にセンセーションを巻き起こした話題の作品
東京・丸の内にある静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)で、特別展『明治美術狂想曲』が開かれています。本展では、明治時代をキーワードにした絵画や工芸品を展示。「腰巻事件」でセンセーションを巻き起こした話題作も登場します!
国宝や重要文化財など約50点を展示!
特別展『明治美術狂想曲』展示会場
【女子的アートナビ】vol. 293
日本の西洋化がはじまった明治時代、人々の生活だけでなく、美術の世界でも大きな変化がありました。
油彩画が広まり、欧米好みの工芸品が生み出され、また古くからある日本の仏教美術が軽視され、排除されたのもこの時期です。
そんな明治時代の社会の変化を軸に、本展では、油彩画や日本画、工芸品など静嘉堂所蔵のコレクションを約50点展示。国宝や重要文化財を含む貴重な作品が紹介されています。
「美術」が生まれた!
河鍋暁斎《地獄極楽めぐり図》明治2~5年(1869~1872)※前期と後期で場面替えがあります
では、本展の見どころをピックアップしてご紹介します。
第一章は「『美術』誕生の時―江戸と明治のあわい―」。
1868年にスタートした明治時代、欧米に追いつこうと日本社会の近代化が急激に進んでいきました。