35年間愛され続けている『桃太郎電鉄』 制作者が語る、シリーズ誕生秘話
――35年間愛されている秘密は何だと思いますか?
桝田:今回ヒットしたのは(コロナ禍による)自粛期間があったこと、ネット対戦を丁寧に作ったこと。それと、実況OKにしたから。
さくま:YouTuberの皆さんがたくさんやってくれて。
――ネット対戦について考え始めたのは、コロナ禍の前ですか?
桝田:そうですね。
さくま:対戦中にプチッと誰かが電源を切ったら、その瞬間に、その代わりになるNPCが立ち上がってくれたりとか、わざと遅くしてみんなが降りるように仕向ける人がいたら、すかさずカウントダウンが始まるようにしたり。同窓会代わりにネット対戦で遊んだりもしているみたいだね。
――『桃鉄』の新作であるワールド版の発売も控えています。
さくま:大変なんですよ。
日本人って、日本地図は誰もがぼんやり知ってるんです。北海道は北にあるとか。天気予報で、日本地図の形を毎日見てるしね。
桝田:なんだけど、世界は知ってる地名が少なくて。そこに連れていくための方法を日本版の『桃鉄』よりも充実させないと、「どこ??」って毎回言われちゃう。
さくま:あと、到着した駅にいる人の人種の割合を、その国の本当の割合に合わせるために調べたり。