三浦大知、『メタルギア』愛を語る 「誰も見たことのないものを作ろうという熱意が斬新なゲームを作り出す」
いざ遊んでみると、現実的なストーリーで、テーマ自体も重く、小学生だった三浦さんにはわからないこともあったという。でも初めて見るさまざまな演出に夢中になった。
「オープニングで主人公のスネークを操作していると、スタッフクレジットが出てきて、昇降機に乗るとゆっくりタイトルが浮かび上がる。そんなの、今までのゲームで見たことがなかったんですよ。あと、こっち側にゲームが侵食してくる感じも凄くて。サイコキネシスを使うサイコ・マンティスっていうキャラクターの言うとおりコントローラーを床に置くと、デュアルショックの振動機能が反応してガタガタッと震えるとか、コントローラーを本体の“2”の端子に挿せば能力で攻撃が読まれないとか」
『メタルギア』を手掛けた小島秀夫監督とは対談をきっかけに親交を深めた。物創りへの姿勢に強く感銘を受けているという。
「確かラジオで話されていたんですが、コントローラーの振動で新しい感動を生み出そうと思ったそうで、まず仕組みから知ろうと振動の元となる重りを作ってる人に会いに行ったらしいんです。
“神は細部に宿る”じゃないですけど、細かいところに目を配ることが、結果的に僕たちの感動に繋がっているんだなと」