「NYにそのまま持ち帰りたいくらい素敵」映画界の新星が影響を受けている日本カルチャーとは
女性同士で協力して、地位向上につなげたい
―初来日となりましたが、日本に対してはどのような印象をお持ちですか?
監督数日しか滞在していないので、まだ日本について語れる段階ではないのかもしれないですね。ただ、私はニューヨークという多国籍な文化のなかで暮らしていて、日本食もつねに食べられるような環境にいるので、日本に対しては“未知の国”というイメージはありません。あとは、ファッションやデザインはそのまま持ち帰りたいくらい素敵だなと思っています。とはいえ、今回はいわゆる観光地というようなところばかりを回っているので、次に戻ってくるときは東京の外に出て、新しいことを吸収したいです。
―ちなみに、日本の作品やカルチャーで好きなものがあれば教えてください。
監督私は小津安二郎監督から多大な影響を受けています。特に、色使いや家族の描き方、空間の捉え方、そして静の状態といったものはいつも参考にしてきました。あとは、カメラのフレーミングなども研究して取り入れているので、小津監督は本当に大きな存在です。
―それでは最後に、ananweb読者に向けてメッセージをお願いします。
監督『aftersun/アフターサン』では、以前から一緒に作品を撮っている男性たちと仕事をしましたが、今後新たなコラボレーターを探すときは女性と組みたいなと考えているところです。