偽装結婚中に別の男性からもプロポーズ…悩めるアラサー女性が選んだ道【映画】
というのも、以前の私にとって結婚とは女性を縛る制度のように感じられており、結婚に対して否定的だったからです。実際、私たちの母親世代の女性たちは結婚によって多くのことを諦めてしまった世代で、すごく残念なことだと思っています。
だからこそ、この映画ではそういう部分を少し皮肉りたいという気持ちで作りました。なので、恋人であるエドワードも、あまりいい結婚相手ではないようなキャラクターにしています。ただ、この映画の撮影が終わってから2年経ったいまは、結婚に対して考えが変わったところもあるんですよ。
結婚よりも、いい相手と出会うことのほうが重要
―どのような変化があったのでしょうか。
監督これは映画を撮っている最中に気がついたことですが、大事なのは結婚するかしないかではない。それよりも、その女性にとっていい相手と出会えればそれでいいのではないかということです。
なので、最初に「結婚は女性を縛っている」と言いましたが、制度としていいか悪いかは関係ないといまは考えています。
ちなみに、この作品を香港で公開した際、さまざまな議論が巻き起こりました。特に男女で意見が分かれたのですが、結婚の準備をしている男性のなかには恋人に対して「この映画は絶対に観てはダメ。