偽装結婚中に別の男性からもプロポーズ…悩めるアラサー女性が選んだ道【映画】
と言われることもありますが、私の作品にセリフが多いのはそういう理由です。
結婚制度に対して、否定的だった時期もあった
―本作でも、これだけはどうしても入れたいと思ったセリフはありました?
監督強く印象に残っているシーンは、オープニングで主人公のフォンと恋人が話しながら会社に戻っていく場面。フォンが買った亀を見て、男性が「水槽から水槽へ見事な救出劇だ」というようなセリフを彼女に言うのですが、時間内に入れるのが難しそうだからカットしようとしたんです。
そしたら、2人から「やめてください!ここは僕たちにとって大事なセリフです」と言われてそのままにすることにしました。というのも、このセリフはフォンの未来を暗示するメタファーのような意味合いがあったからです。いま振り返ってみると重要なセリフだったなと感じるので、2人には感謝しています。
―冒頭から注目ですね。本作を観て「結婚とは何か」について考える女性も多いと思いますが、この作品を経たいま、監督自身にとって結婚とは?
監督結婚を描いた映画の多くは、最後に男女が結婚してハッピーエンドとなりますが、実は私はそのような考え方には反対なんですよ。