どんどん不幸が襲う「残酷絵本」でブレイク! ゴーリーの原画が集まる大人気展覧会
子ども時代の絵がうますぎ!
『エドワード・ゴーリーを巡る旅』会場風景
では、会場写真とともに、いくつか見どころをピックアップしてご紹介します。
最初の展示室、第Ⅰ章「ゴーリーと子ども」では、まだ日本で翻訳書が出ていない初期作品や、作家が幼少期に描いた貴重な作品などを見ることができます。
ゴーリーは、幼いころから知能が高く、飛び級も2回しているような子どもでした。緻密な絵を描き、すでに10代で絵にテキストを添えた「本」のような形の作品も生み出しています。
展示されている絵は、子どもが描いたものとは思えない、完成度が高い作品です。ゴーリーの神童ぶりが伝わります。
ブレイクした残酷絵本の原画
『エドワード・ゴーリーを巡る旅』会場風景より、『不幸な子供』の原画
同じ展示室で、大人気絵本『不幸な子供』の原画も見ることができます。救いようのない結末が待っている残酷なストーリーが展開する絵本ですが、日本をはじめ多くの人々の心をとらえています。
本展を担当した渋谷区立松濤美術館学芸員の平泉千枝さんは、ゴーリー作品について次のように教えてくれました。
平泉さんゴーリーにとって、子どもは大切なテーマです。