どんどん不幸が襲う「残酷絵本」でブレイク! ゴーリーの原画が集まる大人気展覧会
ユーモラスな生き物は、『音叉』にも出てきます。少女が海の底で出会った怪物は、彼女を守ってくれるような存在ですが、そのために彼女の家族を不可思議な手段で消してしまうという恐ろしいこともします。
『ドラキュラ』でトニー賞!
『エドワード・ゴーリーを巡る旅』会場風景
2階の展示室では、ゴーリーが手がけた舞台美術や書籍、また晩年に住んだゴーリーハウスでの暮らしなどが紹介されています。ゴーリーは、バレエや映画の大ファンで、特にニューヨーク・シティバレエの公演に通いつめ、ほぼすべての公演を観たといわれています。バレエの絵本や舞台美術も手がけ、ミュージカル劇『ドラキュラ』では総合的デザインを担当。そこでトニー賞の衣装デザイン賞を受賞します。
また、ゴーリーの作品は多くの人にインスピレーションを与え、日本のファッションブランドやアーティストにも影響を与えています。会場では、アパレルブランドUNDERCOVERによるドラキュラ・モチーフのセットアップも展示されています。
本展は、4月8日からスタートしていますが、会場では連日若い人たちがつめかけ、熱心に展示を見ています。
ゴーリーの人気について、平泉さんは次のように語っています。