「日本のアニメ界は優秀な作家が多い」 世界的児童書を初アニメ化したフランス人監督が言及
そういう部分がユニバーサルなメッセージとなって人々に届けばいいなと考えています。
フルドン監督サンペとゴシニの2人は、紛れもなく天才的なアーティストでしたが、その裏には本当に膨大な努力と忍耐があったと感じています。だからこそ、彼らが勝ち取った幸せというのは、彼らにふさわしいものなのです。言い換えれば、「いまがつらくてもそれを乗り越えさえすれば幸せに到達できるんだ」ということ。いまは私もそんなふうに思っています。
―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。
フルドン監督この作品には悲しい部分も少しありますが、それよりも気持ちが明るくなるはずなので、映画館を出たときに笑顔になっていただけたらいいなと。きっといい時間を過ごしていただけると思うので、映画のなかで聴いた音楽を口ずさんだり、陽気な気分を味わったりしていただきたいです。
マスブル監督観客のみなさんには、ぜひポジティブなところを感じてもらいたいなと願っています。特に、いまはコロナ禍がようやく明けてきたところで、改めて人のありがたみを実感しているところではないかなと思うので。私たちは、太陽のような温かさと輝きを届けたいと考えていたので、みなさんにはそれを受け取っていただき、心が温かくなるのを感じていただけたらうれしいです。