「日本のアニメ界は優秀な作家が多い」 世界的児童書を初アニメ化したフランス人監督が言及
しかも、男性と女性両方の視点を入れられたのもよかったと思います。
フルドン監督確かに、だからこそ創作においてこれだけ野心的な作品にできたのかもしれません。なぜなら、この作品では『プチ・ニコラ』をアニメにするだけでなく、実在する2人の作者の世界と融合させることに挑んでいるからです。幸いにも私たちは同じ方向性に向いていたので、問題なく進めることができました。
制作の前に本人と会えたことは、本当にラッキーだった
―制作の過程では実際にサンペさんと会われたそうですが、印象的なやりとりやインスピレーションをもらった部分はありましたか?
フルドン監督映画を作る前にご本人とお会いすることができたことは、本当にラッキーなことでした。実際に私たちが作った景色やキャラクターを見てもらい、彼からの承認を得たうえで作業に入れたので、そのおかげで絆も生まれたと感じています。彼からのOKサインをもらえたからこそ制作を進めることができたので、私たちは彼にオマージュを捧げる作品にしたいと強く思うようになりました。
マスブル監督サンペは「僕のデッサンは音楽なんだ」と言っていたので、そこは映画にも生かしたいと考えました。